「人の decease は終わりではなく、残された者たちの記憶の始まり」
📚 意味と用法
decease は、名詞として「死亡」、動詞として「死亡する」という意味を持つ、非常にフォーマルな言葉です。日常会話で “death” や “die” の代わりに使われることはほとんどなく、主に法律(遺言書など)、保険、公的な記録といった、客観性と正確さが求められる文脈で使用されます。「the deceased」という形で、「故人」を意味する名詞として使われることが非常に多いです。
死亡 (The death of a person)
Upon his decease, his property was divided among his children.
(彼の死亡に際し、その財産は子供たちの間で分割された。)
故人 (The deceased person)
The will of the deceased was read to the family.
(故人の遺言が家族に読み上げられた。)
🕰️ 語源と歴史
「Decease」は、ラテン語の「decessus」(出発、死去)に由来します。これは、「離れて(de-)」と「行く、進む(cedere)」から成る動詞「decedere」の過去分詞形です。文字通り「立ち去ること」を意味し、これが婉曲的に「この世を去る」=「死ぬ」という意味で使われるようになりました。
この言葉が古フランス語を経て14世紀に英語に入り、感情を排した客観的な「死亡」を指す言葉として、特に法的な文脈で定着しました。「precede」(先行する)や「succeed」(後を継ぐ)も同じ語源「cedere」を持っています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
| decease | 非常にフォーマルで、法的・公的な文脈での「死亡」。 |
| death | 「死」を指す最も一般的で直接的な言葉。 |
| demise / passing | 「死」をより穏やかに、婉曲的に表現する言葉。「逝去」。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
decease (死) は、その正反対の概念である birth (誕生) や life (生命) と対比されます。
💬 実践的な例文
The certificate states the cause and date of decease.
その証明書には、死亡の原因と日付が記載されている。
In the event of the member’s decease, the benefits will be paid to the designated beneficiary.
会員の死亡時には、給付金は指定された受取人に支払われる。
The estate of the deceased was estimated to be worth millions.
故人の遺産は、数百万の価値があると見積もられた。
He inherited the house after his father’s decease.
彼は父親の死後、その家を相続した。
The lawyer was responsible for executing the last will of the deceased.
その弁護士は、故人の最終的な遺言を執行する責任があった。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. A formal or legal term for death is ______.
解説:
死を意味するフォーマルまたは法律上の言葉は「decease」です。
2. The adjective form “deceased” means ______.
解説:
形容詞の「deceased」は「死んだ (dead)」を意味します。
3. The opposite of “decease” is ______.
解説:
「死」の対義語は「誕生 (birth)」です。
4. The property of the ______ was left to his wife.
解説:
「故人 (the deceased)」の財産が妻に残された、という文脈です。
5. The Latin root “cedere” in decease means to ______.
解説:
ラテン語の語源「cedere」は「行く、譲る (to go or yield)」ことを意味します。
