「心に “印 (mark)” をつけて、忘れないようにすること」
📚 意味と用法
note は非常に多義的な単語です。基本的には「何かを記録する」「注意を払う」という意味ですが、そこから「メモ」「短い手紙」「紙幣(銀行券)」「音符(音楽)」など様々な名詞として使われます。
名詞: メモ、覚え書き (Short record)
I left a note on the fridge.
(冷蔵庫にメモを残した。)
名詞: 紙幣 (Paper money)
Do you have change for a 10-pound note?
(10ポンド紙幣の小銭への両替はできますか?)
動詞: 注目する、気づく (Notice)
Please note the change in schedule.
(スケジュールの変更にご注意ください。)
名詞: 音符、音色 (Music)
She hit a high note perfectly.
(彼女は高い音(音符)を完璧に出した。)
🕰️ 語源と歴史
「note」は、ラテン語の「nota」(印、文字、合図)に由来します。動詞形は「notare」(印をつける、書き留める)です。
何かを忘れないように、あるいは区別するために「印(マーク)をつける」という行為が原点です。そこから「文字で記録する」「音楽の記号(音符)」「注意を引くための印(注目)」という意味に広がりました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
| note | 短い書き留め、または注意を払うこと。紙幣(英)。 |
| memo | memorandumの略。主にビジネスでの連絡事項や備忘録。 |
| bill | アメリカ英語で「紙幣」。(イギリス英語で bill は請求書)。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
note(注目する)ことは、ignore(無視する)ことや overlook(見落とす)ことと対照的です。お金においては note(紙幣)と coin(硬貨)が対比されます。
💬 実践的な例文
Take notes during the lecture.
講義中はメモ(ノート)を取りなさい。
Please note that the office is closed on Mondays.
月曜日はオフィスが閉まっていることにご留意ください。
He paid with a 20-dollar note (bill).
彼は20ドル紙幣で支払った。(※米国では bill、英国では note が一般的)
The song ends on a high note.
その歌は高い音(音符)で終わる。(※比喩的に「良い雰囲気で終わる」という意味もある)
I made a mental note to call him later.
私は後で彼に電話しようと心に留めた。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. When you write down information to remember it, you “take ______.”
解説:
「メモを取る、ノートを取る」は “take notes” という熟語を使います。
2. A person who is famous or important is “______.”
解説:
“notable” は「注目すべき、有名な」という意味の形容詞です。
3. In British English, paper money is called a “bank______.”
解説:
銀行券(紙幣)は、イギリス英語では “banknote”、アメリカ英語では “bill” と呼ばれます。
4. “Please ______ that the deadline has changed.” (Verb meaning “pay attention”)
解説:
「ご留意ください、注目してください」という意味で動詞の “note” を使います。
5. The symbols used to write music are called musical ______.
解説:
音楽の「音符」は “musical notes” です。
