A Voyage to Arcturus(アークトゥルスへの航海)
デイヴィッド・リンゼイ
再生時間 11:15:27
スコットランドの作家デイヴィッド・リンゼイによる1920年のファンタジー小説です。以下は物語の概要です。
小説は、主人公のマスタートンが、アルファ・カントーラという星からやってきた人物の招待を受けて、アークトゥルスという遠い星に旅することから始まります。マスタートンは、アークトゥルスの神秘的な力に引き寄せられ、その星に向かいます。
アークトゥルスに到着したマスタートンは、そこで様々な不思議な体験をします。彼は、アークトゥルスの住人たちと出会い、彼らが持つ奇妙な能力や信念に触れます。マスタートンは、自分が見たことや感じたことが、彼の日常の経験とは根本的に異なっていることに気づきます。
物語は、マスタートンがアークトゥルスでの冒険を通して、自分自身や人間の本質について新しい洞察を得る様子を描いています。彼は、自分がアークトゥルスで出会った人々との関係や、自分自身の内面の闇と戦いながら、成長していきます。
「アークトゥルスへの航海」は、その深い哲学的テーマやシュールな描写、独特な言語やシンボルによって、現代のファンタジー文学に大きな影響を与えた作品の一つとして知られています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/1329/1329-h/1329-h.htm
音声 https://librivox.org/a-voyage-to-arcturus-by-david-lindsay/
Tales of Three Hemispheres(三半球物語)
ロード・ダンセイニ
再生時間 03:03:19
アイルランドの作家Lord Dunsanyによる短編小説集で、1907年に出版されました。本作品には、15の短編小説が収録されており、以下にいくつかのあらすじを紹介します。
「The Lost Silk Hat」: 知事の息子が彼のシルクハットを失くし、それが貴族たちの手に渡っていくという物語。
「The Bold Soldier」: ある男が戦争に参加し、名声を得るために戦いを続けるという物語。
「The Three Sailors’ Gambit」: 海で3人の水夫が財宝を見つけ、それを巡って争うという物語。
「The House of the Sphinx」: 巨大なスフィンクスが迷宮の入口を守っているという物語。
「The Three Infernal Jokes」: 悪魔が地獄で3つのジョークを交換するという物語。
これらの物語は、神話や伝説をベースにしており、ファンタジー的な要素が強く含まれています。また、多くの物語には、人間の欲望や独善的な行動が問題になっており、読者に道徳的な教訓を与えるような要素も含まれています。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/11440/pg11440-images.html
音声 https://librivox.org/tales-of-three-hemispheres-by-lord-dunsany/
The Boats of the ‘Glen Carrig’(グレン・キャリグ号のボート)
ウィリアム・ホープ・ホジスン
再生時間 04:49:20
ウィリアム・ホープ・ホジスンによる1917年の小説で、オーセンティックな海洋アドベンチャーとファンタジー要素が融合した作品として知られています。
物語は、船員たちが乗るガレー船「グレン・カーリグ号」が、怪物に襲われた後に遭難するところから始まります。生き残った乗組員たちは、船のボートに乗って不気味な島に漂着し、島での生活に取り組みます。彼らは様々な危険に直面し、未知の生物、怪物、そして邪悪な存在に襲われます。
物語は、船員たちの求愛、友情、そしてサバイバルの物語でもあります。作品全体を通して、作者は恐怖や危険に直面しても勇気を持ち続けることの重要性を表現しています。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/10542/pg10542-images.html
音声 https://librivox.org/the-boats-of-the-glen-carrig-by-william-hope-hodgson/
The Eagle’s Shadow(鷲の影)
ジェームズ・ブランチ・キャベル
再生時間 04:58:21
アメリカの作家ジェームズ・ブランチ・キャベルによる小説で、ファンタジー文学の一つです。
物語は主人公のピエール・ランディスを追いかけます。彼は、自分が憧れる英雄や聖人になりきって生きる夢を持ち、現実から逃避する生き方をしています。彼は、自分が本当の自己実現を果たすためには、世間にとらわれず自由に生きる必要があると信じています。しかし、彼が出会った人々や経験から、真の自由とは内面からくるものであり、自己実現とは自分自身と向き合い、現実と向き合っていくことだと気づくようになっていきます。
小説は、ピエールの内面の成長と変化を描き、人生の意味や自己実現、社会との関係性など、哲学的なテーマを探求しています。また、キャベル特有の風刺やユーモアも豊富に含まれています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/10882/10882-h/10882-h.htm
音声 https://librivox.org/eagles-shadow-by-james-branch-cabell/
The Dreamer of Dreams(夢を見る者)
マリー王妃
マリー王妃(ルーマニア女王)による1899年のファンタジー小説です。
物語は、ロンドンで孤独な生活を送る少女フローラの物語から始まります。彼女は、夜になると夢の中で異次元の世界に旅する「夢旅人」と出会い、彼と一緒に不思議な冒険をします。夢旅人は、フローラが遭遇するさまざまな人物とともに、奇妙な冒険をする中で、現実世界での孤独な生活から解放され、幸せを見つけることができます。
フローラは、夢の中での冒険を通じて、自分自身を見つけ、成長することができます。彼女の冒険は、子供から大人まで楽しめる物語で、夢と現実の境界線が曖昧な世界を舞台にした幻想的な物語として知られています。
「The Dreamer of Dreams」は、当時のヨーロッパのロマン主義的な文学に影響を受けた作品で、マリー王妃の想像力と文学的才能が光る優れた作品となっています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/40950/40950-h/40950-h.htm
音声 https://librivox.org/the-dreamer-of-dreams-by-marie-of-romania-alexandra-victoria/
The Strange Story Book(不思議な物語集)
ミセス・アンドリュー・ラング
「不思議な物語集」は、16の短編から構成される児童向けの物語集で、各物語は古い伝説や民話を元にしています。
物語の中には、海賊や魔女が登場するもの、魔法の冒険が描かれたもの、王子や姫が出てくるおとぎ話風のもの、動物が主人公のものなど、多様な物語が収録されています。
たとえば、「白鳥の王子」という物語では、魔女に呪われて白鳥になってしまった王子の冒険が描かれています。また、「エルフと鍛冶屋」という物語では、優秀な鍛冶屋と、彼を助けるエルフの友情が描かれています。
これらの物語は、冒険や魔法、正義や勇気、そして愛や友情の価値を伝えるものです。子供たちは、想像力を刺激され、さまざまな価値観を学ぶことができるでしょう。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/37396/37396-h/37396-h.htm
音声 https://librivox.org/the-strange-story-book-by-leonora-blanche-lang/
The Story of the Champions of the Round Table(円卓の騎士物語)
ハワード・パイル
本作は、アーサー王伝説の中でも特に有名な「円卓の騎士」たちの物語を描いた作品である。
物語は、若き日のアーサー王が、神秘的な剣エクスカリバーを手に入れ、その力をもって騎士たちを束ね、王国を統治するまでを描いている。アーサー王の周りには、彼を支える勇敢な騎士たちが集まっており、彼らの活躍が物語の軸となっている。
物語は、騎士たちの活躍を中心に展開される。ランスロット、ガウェイン、パーシヴァル、ガレスなど、多くの騎士たちが登場し、彼らの冒険や戦いが描かれる。また、彼らの中には、アーサー王やガウェインの妻グィネヴィアへの愛を描いたロマンスが語られる場合もある。
物語は、アーサー王と彼の騎士たちが、彼らが大切にする道徳的価値観や紳士的な振る舞いを貫き、それが彼らの冒険や戦いで役立つことを描いている。また、アーサー王の信念や理想を共有する騎士たちが、困難に立ち向かい、様々な試練を乗り越えながら成長する姿も描かれる。物語は、アーサー王の王国が円滑に統治され、騎士たちがそれぞれの冒険を終え、最後にはアーサー王とランスロットの悲劇的な決着を迎えるエピローグで終わる。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/10745/10745-h/10745-h.htm
音声 https://librivox.org/the-story-of-the-champions-of-the-round-table-by-howard-pyle/
Hieroglyphic Tales(ヒエログリフ物語)
ホレス・ウォルポール
『ヒエログリフ物語』は、各話ごとに異なる動物たちが主人公となり、様々な冒険やドラマが展開されます。例えば、最初の話では、狼と牝牛が恋に落ち、人間に説得されて身分の違いを乗り越え、結ばれる様子が描かれます。他にも、アヒルとカメが相撲で戦い、妙な結末を迎えたり、蛇と蛙が愛憎劇を繰り広げたりと、個性的な動物たちが様々な物語を紡ぎます。
また、物語には古代エジプトの神話や伝説にも触れられており、例えば、蛇と蛙の話では、蛇が蛙を誘惑して毒を与え、その後自殺する様子が、古代エジプトの神話「イシスとオシリス」を彷彿とさせます。
全体的に、詩的な表現が多用されており、作者の想像力と創造力によって構築された、独特で幻想的な世界観が魅力的です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/14098/14098-h/14098-h.htm
音声 https://librivox.org/hieroglyphic-tales-by-horace-walpole/
Lore of Proserpine(プロセルパイネの伝説)
モーリス・ヒューレット
『プロセルパイネの伝説』は、古代ローマの冥府の女王プロセルパイネを題材にしたファンタジー小説です。主人公であるプロセルパイネは、死後の世界において、地上にいる人々に関わりを持つことを決意します。彼女は神々や地上の人々と交流を深め、様々な冒険を繰り広げます。一方、彼女のもとには冥府の支配者である夫ハーデースからの圧力や、冥府の住民たちの反発もあります。プロセルパイネは、自らの信念を貫き、様々な試練に立ち向かいながら、自分自身と地上の人々のために戦います。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/18730/18730-h/18730-h.htm
音声 https://librivox.org/lore-of-proserpine-by-maurice-henry-hewlett/
The Men in the Walls(壁の中に住んでいる男たち)
町の一角に建つ家の中で、何か不可解な現象が起こっている。壁の中から謎の音が聞こえ、時には何かが動くような気配すら感じられる。主人公の少年ジミーは、この家の持ち主である老人から「壁の中に住んでいる男たち」という話を聞く。その男たちは何百年も前からその壁の中に住み着いており、彼らの望みをかなえてやる代わりに、ジミーたちは彼らを解放しなければならないという。しかし、そのためには強力な魔法を使う必要があり、それは何と人間を犠牲にするものだった。果たして、ジミーたちはどのような選択をするのか。本作は、SFとファンタジーを融合させた短編小説集であり、謎解き要素や人間ドラマが盛り込まれている。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/51122/51122-h/51122-h.htm
音声 https://librivox.org/the-men-in-the-walls-by-william-tenn/
John Dough and the Cherub(ジョン・ドーと天使たち)
L.フランク・ボーム
ジョン・ドーは、科学者の発明した不思議な生き物です。彼は生きているパンに似ており、動くことができます。彼は魔法使いアクワイアスによって、デーモンの王であるグウィズラが支配するフェアリーランドへ送られます。そこで、彼は妖精の女王リアナや、グウィズラに敵対する反乱軍の指導者であるカラミティ・チェーンソーと出会います。ジョン・ドーは、彼の能力を使って反乱軍を助け、彼らと一緒にグウィズラの野望を阻止するために戦います。彼らがグウィズラを倒した後、ジョン・ドーはフェアリーランドを去ることを決めますが、彼は天使たちの仲間として迎えられ、天使たちとともに天界へと旅立ちます。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/47166/47166-h/47166-h.htm
音声 https://librivox.org/john-dough-and-the-cherub-by-l-frank-baum/
Jurgen: A Comedy of Justice(ジュルジェン 神々の喜劇)
ジェームズ・ブランチ・キャベル
「ジュルジェン」は主人公の名前であり、彼は自分の世界に不満を抱いている男である。彼は冒険を求めて旅に出るが、女性たちに夢中になり、多くの不思議な出来事に巻き込まれる。彼は神々によって裁かれ、彼が理想とする世界を見つけるまでの冒険を続けることになる。物語はキャベルが創造した「ポー・カントリー」で展開され、多くの神話や伝説が登場する。キャベルは、この小説を自分の神話とともに、人生という冒険についての哲学的な洞察を表現したものだと述べている。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/8771/pg8771-images.html
音声 https://librivox.org/jurgen-a-comedy-of-justice-by-james-branch-cabell/
Stories of Enchantment or, The Ghost Flower(幻想の物語 または幽霊の花)
ジェーン・ペンツァー・マイヤーズ
甘い香りに包まれる季節、ワイオミングの山中には「幽霊の花」と呼ばれる不思議な花が咲いているという。その花を見た者は、死者たちの幻影が現れると言われている。ジェーン・ペンツァー・マイヤーズの『Stories of Enchantment or, The Ghost Flower』は、この幻想的な伝説を中心に綴られた物語集である。本書には、「幽霊の花」を求めて、古びた家に足を踏み入れた男が遭遇した恐怖、冬の夜に出会った謎めいた女性、人魂が棲む森の話など、不思議な世界を舞台にした物語が収められている。幻想的な描写や心霊的なテーマが特徴の本書は、大人から子どもまで楽しめるファンタジー小説として愛され続けている。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/50931/50931-h/50931-h.htm
音声 https://librivox.org/stories-of-enchantment-by-jane-pentzer-myers/
The Book of Clever Beasts Studies in Unnatural History(賢い獣の書)
マートル・リード
田舎に住む獣医の息子である作家が、自然の中に生息する想像上の動物たちを取り上げた本です。本書は、現実の動物たちの行動や性格を元にした独自の物語を展開しています。例えば、猫が扮する陰陽師が、人間と獣との間に生まれた子供たちを助ける物語など、不思議な世界が広がります。また、本書には美しい挿絵が多数含まれており、それぞれの物語に彩りを添えています。自然や動物に対する作者の深い愛情が感じられる本書は、幅広い年齢層に楽しまれることでしょう。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/53812/53812-h/53812-h.htm
音声 https://librivox.org/the-book-of-clever-beasts-by-myrtle-reed/
Kai Lung’s Golden Hours Author: Ernest Bramah(開竜の黄金時)
アーネスト・ブラマー
本書は、古代中国の伝承や寓話をモチーフにしたエピソード集である。主人公の開竜(かいりゅう)は、中国風の哲学的な寓話や幻想的な物語を口述する謎めいた人物であり、それを聞いた人々が彼の語り口に魅了されていく。開竜の語る物語には、巨大な魚に乗って旅をする男、死者の魂を救う冒険、神話的な動物たちが登場する物語など、奇想天外かつ魅力的なエピソードが数多く収録されている。また、開竜の物語の中には、現実と幻想の狭間で繰り広げられる愛の物語も含まれており、彼の語りが人々の心を打つ。全体的に、物語の背後にある哲学的な深みや、奇想天外な世界観が魅力的で、読者を魅了する。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/1267/1267-h/1267-h.htm
音声 https://librivox.org/kai-lungs-golden-hours-by-ernest-bramah/