A History of the Inquisition of Spain; vol. 3(スペインにおける異端審問史;第3巻)
ヘンリー・チャールズ・リー
ヘンリー・チャールズ・リーの「スペイン異端審問史 第3巻」は、16世紀から18世紀にかけてのスペイン異端審問の活動、特に異端とされた思想や信仰に対する弾圧について詳細に記述した歴史書であり、小説ではありません。
この巻では、ルター派、ユダヤ教徒(改宗ユダヤ人)、モリスコ(改宗イスラム教徒)など、様々なグループに対する異端審問の迫害が、具体的な事例や裁判記録に基づいて詳述されます。
異端審問所がどのように組織され、どのような手続きで審問が行われたか、拷問や処刑の実態、没収された財産の行方などが、客観的な視点から分析されています。
また、異端審問がスペイン社会、政治、文化に与えた影響や、異端審問に対する抵抗運動、啓蒙思想の影響による衰退の過程も描かれています。本書は、スペイン異端審問に関する詳細な研究書であり、フィクションの要素はありません。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/46509/46509-h/46509-h.htm
音声 https://librivox.org/history-of-the-inquisition-of-spain-vol-3-by-henry-charles-lea/
あらすじ スペインの異端審問
Beacon Lights of History, Volume IV(『歴史の灯火』第4巻)
ジョン・ロード
ジョン・ロード著「歴史の灯台、第4巻」は、中世の著名な人物たちの生涯と業績を解説した伝記集であり、小説ではありません。
この巻では、ヒュパティア(古代の女性哲学者)、聖アウグスティヌス(神学者)、テオドリック大王(東ゴート王)、ムハンマド(イスラム教の開祖)、カール大帝(フランク王国の皇帝)など、様々な分野で活躍した人物が取り上げられています。
それぞれの人物の生い立ち、時代背景、思想、行動、歴史的影響などが、著者の洞察力と分析力によって分かりやすく解説されています。単なる事実の羅列ではなく、人物の性格や動機、業績の意義などが深く掘り下げられています。
本書は、中世ヨーロッパを中心とした歴史の流れと、その中で重要な役割を果たした人物たちの生き様を学ぶことができる、教養書としての性格が強い作品です。フィクションの物語ではありません。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/10522/10522-h/10522-h.htm
音声 https://librivox.org/beacon-lights-of-history-vol-04-by-john-lord/
あらすじ ジュリアス・シーザー:帝国主義の象徴
Famous Impostors(偽りの名人たち)
ブラム・ストーカー
ブラム・ストーカー著「有名な詐欺師たち」は、歴史上に実在した詐欺師やペテン師たちの物語を集めたもので、小説ではなくノンフィクションです。
本書では、偽王女、偽預言者、錬金術師、詐欺師など、様々なタイプの「詐欺師」が登場します。彼らがどのように人々を欺き、どのような策略を用い、最終的にどのような運命をたどったのかが、詳細な調査に基づいて描かれています。
例えば、王位継承者を騙ったパーキン・ウォーベック、大衆を扇動した偽メシア、錬金術で富を得ようとした詐欺師など、歴史の陰に隠れた興味深いエピソードが紹介されています。
ストーカーは、これらの詐欺師たちの心理や動機、彼らが活躍した時代の社会背景などを分析し、単なる悪人としてではなく、複雑な人間像として描き出しています。本書は、人間の欲望、欺瞞、そして歴史の裏側を垣間見ることができる、ノンフィクション作品です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/51391/51391-h/51391-h.htm
音声 https://librivox.org/famous-impostors-by-bram-stoker/
あらすじ 有名な詐欺師たち
The History and Romance of Crime. Chronicles of Newgate, Volume I (of 2) From the twelfth to the eighteenth century(犯罪の歴史とロマンス。ニューゲート年代記、第1巻(全2巻))
アーサー・グリフィス
アーサー・グリフィス著「犯罪の歴史とロマンス:ニューゲート監獄年代記 第1巻」は、ロンドンの悪名高いニューゲート監獄に収容された犯罪者たちの実話を基にした記録であり、小説ではありません。
本書は、12世紀から19世紀にかけてのニューゲート監獄の歴史をたどりながら、そこに収監された様々な犯罪者たちの物語を紹介しています。強盗、殺人犯、海賊、政治犯など、犯罪の種類や社会的背景も多岐にわたります。
それぞれの犯罪者の生い立ち、犯行に至る経緯、裁判の様子、監獄での生活、そして処刑までが、当時の記録や資料に基づいて詳細に描かれています。
また、監獄の構造、看守の役割、脱獄の試みなど、監獄そのものの歴史や内情についても詳しく解説されています。本書は、犯罪史、社会史、刑罰史の視点から、当時のロンドンの暗部を浮き彫りにするノンフィクション作品です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/50345/50345-h/50345-h.htm
音声 https://librivox.org/the-chronicles-of-newgate-vol-1-by-arthur-griffiths/
あらすじ ニューゲート年代記
Biographies of Working Men(働く男たちの伝記)
グラント・アレン
グラント・アレン著「労働者たちの伝記」は、19世紀イギリスの様々な分野で活躍した、労働者階級出身の著名人たちの生涯を描いた伝記集であり、小説ではありません。
本書では、発明家、技術者、政治家、作家、科学者など、自らの努力と才能によって社会的地位を築き上げた人々が取り上げられています。
例えば、蒸気機関車の発明者ジョージ・スチーブンソン、電信技術の開発者ウィリアム・クックとチャールズ・ホイートストン、製鉄技術の革新者ヘンリー・ベッセマーなど、産業革命を支えた人物たちの生涯が紹介されています。
それぞれの人物の生い立ち、貧困や困難との闘い、成功への道のり、そして社会への貢献が、詳細に描かれています。本書は、ヴィクトリア朝時代のイギリス社会における階級制度や教育の状況、そして個人の努力と才能の重要性を伝える、ノンフィクション作品です。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/6492/pg6492-images.html
音声 https://librivox.org/biographies-of-working-men-by-grant-allen/
あらすじ トーマス・テルフォードとジョージ・スティーブンソン:偉大なイギリスの技術者たち
Hospital Transports A memoir of the Embarkation of the Sick and Wounded from the Peninsula of Virginia in the Summer of 1862(病院輸送 ― 1862年夏、バージニア半島から病気や負傷者を運んだ回想録)
フレデリック・ロー・オルムステッド
本書は、アメリカの有名なランドスケープアーキテクトであり、南北戦争中の北軍のサニタリーコミッションの一員としても活躍したフレデリック・ロー・オルムステッドが、1862年の夏にバージニア半島から病気や負傷者を運ぶために行われた輸送活動について、自身の回想を綴ったものである。
当時の医療体制や輸送方法、兵士たちの病気や負傷の状況など、南北戦争中の医療の実情を詳細に描き出している。また、オルムステッド自身が目撃した病気や傷病の悲惨さ、そして彼らを支援するために尽力した医師や看護師たちの姿も描かれている。本書は、南北戦争史や医療史に興味がある読者にとって、貴重な資料となるだけでなく、オルムステッド自身の観察眼と筆力によって、迫真の描写がなされた回想録としても高く評価されている。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/52122/52122-h/52122-h.htm
音声 https://librivox.org/hospital-transports-a-memoir-of-the-embarkation-of-the-sick-and-wounded-from-the-peninsula-of-virginia-in-the-summer-of-1862-by-frederick-law-olmsted/
あらすじ 病院輸送船
The Wonders of the Invisible World Being an Account of the Tryals of Several Witches Lately Executed in New-England, to which is added A Farther Account of the Tryals of the New-England Witches(見えない世界の驚異 ニューイングランドで最近処刑されたいくつかの魔女の裁判記述 さらに、ニューイングランドの魔女裁判の詳細な記述が追加されている)
コットン・メイザー、インクリーズ・メイザー
コットン・マザーとインクリース・マザーによる「不可視の世界の驚異」と「ニューイングランドの魔女裁判に関するさらなる報告」は、17世紀末のセイラム魔女裁判に関する一次資料であり、小説ではありません。
コットン・マザーの「不可視の世界の驚異」は、魔女裁判を正当化する立場から書かれており、悪魔や魔女の存在、魔術の脅威を強調し、裁判の記録や証言を詳細に記述しています。彼は、魔女と告発された人々の「証拠」を提示し、魔女の存在を信じさせようとします。
インクリース・マザーの「ニューイングランドの魔女裁判に関するさらなる報告」は、息子のコットンよりもやや慎重な立場を取り、証拠の不確実性や裁判の行き過ぎを懸念する声も紹介しています。しかし、基本的には魔女の存在を信じ、魔女裁判の必要性を認めています。
これらの文書は、当時のピューリタン社会の信仰、恐怖、偏見を反映しており、魔女裁判の狂気と悲劇を理解するための貴重な歴史資料となっています。フィクションの物語ではなく、当時の記録と報告書です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/28513/28513-h/28513-h.htm
音声 https://librivox.org/the-wonders-of-the-invisible-world-by-cotton-mather/
あらすじ 著者の弁明
A Cursory History of Swearing(のらりくらりとした罵りの歴史)
ジュリアン・シャーマン
ジュリアン・シャーマン著「罵詈雑言の歴史概観」は、様々な時代や文化における「swear」(誓い、罵り)の言葉の使われ方とその社会的意味を考察したもので、小説ではありません。
本書は、古代から19世紀までの、宗教的な誓い、法廷での宣誓、日常会話での罵り言葉など、様々な文脈での「swear」の使用例を収集し、分析しています。
著者は、言葉の語源、社会階層による使用法の違い、宗教や道徳観との関係、そして「swear」が持つ力やタブー性などに焦点を当てています。
単なる言葉の歴史にとどまらず、「swear」という行為が持つ社会的、文化的、心理的な意味を深く掘り下げています。罵詈雑言が、単なる下品な言葉ではなく、人間の感情や社会の規範を反映する重要な要素であることを示す、ノンフィクションの研究書です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/34179/34179-h/34179-h.htm
音声 https://librivox.org/a-cursory-history-of-swearing-by-julian-sharman/
あらすじ 英語の罵り言葉の歴史
The Exiles of Florida (フロリダ州の亡命者)
ジョシュア・R・ギディングス
ジョシュア・R・ギディングズ著「フロリダの追放者たち」は、19世紀前半のフロリダを舞台に、セミノール戦争におけるアメリカ先住民と逃亡奴隷(マルーン)の抵抗を描いた歴史書であり、小説ではありません。
本書は、フロリダの先住民セミノール族と、彼らに合流した逃亡奴隷たちが、アメリカ政府の強制移住政策に対してどのように抵抗したかを詳細に記録しています。
セミノール族とマルーンは、フロリダの湿地帯を拠点にゲリラ戦を展開し、アメリカ軍を苦しめます。ギディングズは、アメリカ政府の非人道的な政策や、軍の残虐行為を批判し、セミノール族とマルーンの勇気と抵抗精神を称賛します。
単なる戦争の記録にとどまらず、奴隷制度、人種差別、先住民の権利といった、当時のアメリカ社会が抱える問題を浮き彫りにしています。本書は、歴史の影に埋もれた人々の抵抗の物語を伝える、ノンフィクション作品です。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/41316/41316-h/41316-h.htm
音声 https://librivox.org/the-exiles-of-florida-by-joshua-giddings/
あらすじ フロリダの亡命者たち
Sir Harry Hotspur of Humblethwaite(ハンブルスウェイトのハリー・ホットスパー卿)
Anthony TROLLOPE アンソニー・トロロープ(1815 – 1882)
アンソニー・トロロープ作「ハンブルスウェイトのサー・ハリー・ホットスパー」は、19世紀イギリスの貴族社会を舞台にした恋愛と相続をめぐる物語です。
サー・ハリー・ホットスパーは、ノーサンバーランドの名門貴族ですが、男子相続人に恵まれず、一人娘のエミリーが唯一の跡取りです。彼は、伝統と家名を存続させるため、エミリーを従兄弟のジョージと結婚させようとします。
しかし、エミリーは、放蕩息子でギャンブル好きのジョージを愛していません。彼女は、心優しい別の男性に惹かれており、父親の決めた結婚に抵抗します。
物語は、サー・ハリーが、家名と財産を守るために伝統を重んじる保守的な考えと、娘の幸福を願う父親としての愛情の間で葛藤する姿を描きます。エミリーの恋愛、ジョージの悪行、そして相続問題が絡み合い、ドラマチックな展開を見せます。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/27712/27712-h/27712-h.htm
音声 https://librivox.org/sir-harry-hotspur-of-humblethwaite-by-anthony-trollope/
あらすじ サー・ハリー・ホットスパー・オブ・ハンブルスウェイト
My Lady of the Chinese Courtyard(中国の中庭のマイレディー)
Elizabeth COOPERエリザベスCOOPER(1877 – 1945)
舞台は20世紀初頭の中国。主人公クェイ・ランは、伝統的な中国の家庭で育った上流階級の女性。西洋の教育を受けた夫との結婚生活は、当初こそ希望に満ちていたものの、西洋化を求める夫と伝統を重んじる彼女との間に、徐々に溝が生まれていく。
物語は、クェイ・ランが夫に宛てた手紙という形式で進む。手紙を通して、彼女は、慣れない西洋式の生活への戸惑い、伝統的な価値観と新しい時代の変化との間で揺れ動く葛藤、そして夫への愛と失望を赤裸々に綴る。
激動の時代を背景に、ある中国人女性の心の成長と、変わりゆく中国社会における女性の生き方を繊細に描いた作品。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/19665/19665-h/19665-h.htm
音声 https://librivox.org/my-lady-of-the-chinese-courtyard-by-elizabeth-cooper/
あらすじ 私の中国の中庭の貴婦人
Japan: An Attempt at Interpretation(小泉八雲による本 )
ラフカディオ・ハーン
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による、明治時代の日本文化と日本人論をまとめた作品。単なる旅行記ではなく、長年日本に住み、日本人女性と結婚した著者ならではの深い洞察が特徴。
神道、仏教、武士道といった日本の伝統的な宗教・思想が、日本人の国民性や社会構造に ಹೇಗೆ影響を与えているかを詳細に分析。西洋の視点から、日本独自の美意識、礼儀作法、家族制度、教育制度などを解釈し、その根底にある精神性を探求する。
日本の近代化の過程で失われつつある伝統文化への警鐘と、西洋文化との対比を通じて、普遍的な人間性の理解を試みる。単なる日本紹介にとどまらず、文明論としても読める奥深い内容。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/5979/pg5979-images.html
音声 https://librivox.org/japan-attempt-interpretation-by-lafcadio-hearn/
あらすじ 日本:解釈の試み
Gods of the North(北欧神話)
ロバート・E・ハワード
ロバート・E・ハワードによる『コナン』シリーズの一編。未完の原稿をリン・カーターが完成させた作品。
舞台は極寒の地、ヴァナヘイム。屈強な戦士コナンは、金髪碧眼の美しい娘アトロミテに誘拐される。彼女は、氷の巨人イミールの娘であり、コナンを神々への生贄にしようとしていた。
アトロミテの兄弟たちとの死闘、そしてイミールとの対決。北欧神話の世界観をベースに、荒々しい自然を背景として、コナンの強靭な肉体と不屈の精神が描かれる。ヒロイック・ファンタジーの典型的な要素である、冒険、戦闘、そして超自然的な存在との遭遇が、ハワード特有の力強い文章で語られる。短編ながらも、コナンの英雄譚としての魅力が凝縮された作品。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/42664/42664-h/42664-h.htm
音声 https://librivox.org/gods-of-the-north-by-robert-e-howard/
あらすじ 北方の神々
An English Girl’s First Impressions of Burmah(イギリス少女によるビルマの印象 )
ベス・エリス
20世紀初頭、若いイギリス人女性ベス・エリスが、ビルマ(現ミャンマー)での生活体験を綴った旅行記。
ベスは、イギリス植民地時代のビルマを訪れ、現地の文化や風習に触れる。きらびやかな寺院、賑やかな市場、エキゾチックな風景、そして様々な人々との出会いを、新鮮な驚きとユーモアを交えて描写。
当時のイギリス人から見たビルマの姿が、率直な視点で記録されている点が貴重。植民地支配の様子や、現地の人々との交流、イギリス人社会の生活などが垣間見える。
単なる旅行記にとどまらず、異文化理解の難しさや、偏見、そして若き女性の成長の記録としても読める。当時のビルマの社会情勢や文化を知る上でも興味深い作品。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/40001/40001-h/40001-h.htm
音声 https://librivox.org/englishgirls-impressions-burmah-by-beth-ellis/
あらすじ 英国の少女のビルマ初印象
Tolstoy(トルストイ)
ロレイン・ウィンスタンリー
L. Winstanleyによる、レフ・トルストイの生涯と作品を解説した評伝。小説ではなく、研究書・評論に近い内容です。
トルストイの生い立ちから、文学的業績、『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』などの主要作品の分析、そして晩年の宗教的・思想的探求までを幅広く網羅。
単なる伝記ではなく、トルストイの作品の根底にある思想、リアリズム、道徳観、宗教観などを深く掘り下げているのが特徴。トルストイの文学が、当時のロシア社会やヨーロッパ文学に与えた影響についても言及。
トルストイの複雑な人間性と、その作品世界を理解するための入門書として最適。トルストイの文学と思想を、多角的に捉え、その全体像を把握することができる。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/47353/47353-h/47353-h.htm
音声 https://librivox.org/tolstoy-by-l-winstanley/
あらすじ トルストイ
Post Haste(郵便)
ロバート・バランタイン
R.M.バランタインによる少年少女向けの冒険小説。郵便制度の発展をテーマに、スピーディーな物語が展開する。
主人公のハリー・ウォルトンは、ロンドンの郵便局で働く若者。彼は、郵便配達の重要性と、それを支える人々の努力に感銘を受ける。物語は、ハリーが様々な困難に立ち向かいながら、郵便配達人として成長していく姿を描く。
馬車、蒸気機関車、そして初期の飛行機など、当時の最新技術を駆使した郵便配達の様子が詳細に描写され、スリル満点。強盗、事故、悪天候など、様々な障害を乗り越え、時間通りに手紙を届ける使命感が、読者の心を捉える。
郵便制度の歴史と、その重要性を学びながら、冒険と友情、そして成長の物語を楽しめる作品。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/21693/21693-h/21693-h.htm
音声 https://librivox.org/post-haste-by-r-m-ballantyne/
あらすじ R.M. Ballantyne の “Post Haste”
We of the Never-Never(私たちのネバーネバー )
ジーニー・ガン
オーストラリアの女性作家、エイニアス・ガンによる自伝的小説。1900年代初頭のオーストラリア北部(ノーザンテリトリー)の奥地、「ネバーネバー」と呼ばれる未開の地での生活を描く。
主人公ジーニーは、夫と共に広大な牧場「エルシー」に移住する。過酷な自然環境、アボリジニとの交流、未開の地での生活の困難、そして夫との強い絆が、彼女の視点から生き生きと語られる。
都会育ちのジーニーが、徐々に「ネバーネバー」の生活に適応し、自然の厳しさや美しさに魅了されていく過程が印象的。アボリジニの文化や生活習慣への深い敬意と理解も示されている。
オーストラリア開拓時代の生活をリアルに伝える貴重な記録であると同時に、困難を乗り越え、自然と共に生きる人々の強さと、女性の自立を描いた感動的な物語。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/4699/4699-h/4699-h.htm
音声 https://librivox.org/we-of-the-never-never-by-jeannie-gunn/
あらすじ ネバー・ネバーの私たち