語源・類義語・反対語・例文
【Reconcile – 和解させる、調停する】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「Reconcile」という単語は、ラテン語の「reconciliare」という動詞から来ています。これは、「re-」(再び)と「conciliare」(一つにする、和解させる)の二つの要素から成り立っています。したがって、「reconcile」の語源は文字通りには「再び一つにする」または「再び和解させる」ことを意味し、人々やグループの間の関係を修復したり、以前の状態に戻したり、意見の違いや対立を解決するプロセスを指します。時間が経つにつれ、「reconcile」は人間関係の修復、意見の相違の調整、あるいは会計でのバランスの一致など、さまざまな文脈で使用されるようになりました。
The word “reconcile” originates from the Latin verb “reconciliare,” which is composed of two elements: “re-” (again) and “conciliare” (to bring together, to reconcile). Therefore, the etymology of “reconcile” literally means “to bring together again” or “to reconcile again,” referring to the process of repairing relationships between people or groups, restoring a former state, or resolving differences or conflicts. Over time, “reconcile” has come to be used in various contexts, including the restoration of human relationships, the adjustment of differing opinions, or the matching of balances in accounting.
この単語の類義語・反対語を教えてください。
類義語
- Harmonize(調和させる): 異なる要素や意見が一致するようにする。
- Resolve(解決する): 対立や問題を解決し、平和的な状態に導く。
- Mend(修復する): 関係の損傷を修復する。
- Settle(解決する): 紛争や不和を落ち着かせる。
- Patch up(仲直りする): 不和や関係の断絶を修復する。
反対語
- Estrange(疎遠にする): 親しい関係を疎遠にさせる。
- Alienate(遠ざける): 他人を孤立させたり、疎外感を感じさせたりする。
- Divide(分割する): 人々やグループを分ける、意見の不一致を生じさせる。
- Aggravate(悪化させる): 既存の問題や対立をさらに悪化させる。
- Antagonize(敵対させる): 敵意や反感を生じさせる。
似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- Resolve(解決する):
- 「Resolve」と「Reconcile」はともに問題や対立を終わらせることを意味しますが、「Resolve」はより広い範囲で使用され、対立や問題の明確な解決を指します。一方、「Reconcile」は特に関係の修復や意見の違いの和解に焦点を当てます。
- Settle(解決する):
- 「Settle」も「Resolve」と同様に紛争や争いを終わらせる意味で使われますが、「Reconcile」と比べて、法的な紛争の解決や合意に達する意味で使われることが多いです。
- Mediate(仲介する、調停する):
- 「Mediate」は第三者が介入して対立を解決する過程を指します。これは「Reconcile」と似ていますが、「Mediate」は調停者がいる場合に特に使われ、「Reconcile」は直接当事者同士が和解に至る場合も含みます。
- Harmonize(調和させる):
- 「Harmonize」は異なる要素や意見がうまく一致することを意味し、「Reconcile」よりも広い意味で使われます。音楽や色の調和など、人間関係以外の文脈でも使われることがあります。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「Reconcile」にまつわる有名なエピソードの一つは、南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策撤廃後の和解プロセスである「真実和解委員会(Truth and Reconciliation Commission)」です。この委員会は1995年から2003年にかけて活動し、アパルトヘイト時代の人権侵害に関与した人々が罪を告白し、被害者との和解を図ることを目的としていました。
この委員会では、被害者や加害者が公開の場で証言し、罪を告白した者には特赦が与えられました。これにより、真実の告白と和解が促進され、国内の対立や分断を克服する助けとなりました。真実和解委員会は国際的にも注目され、和解プロセスのモデルとなりました。
このエピソードは、「reconcile」の本来の意味である「和解させる」という概念を具体的な形で示しています。和解や調停は、社会や個人間の対立を解消し、和を取り戻すための重要な手段として活用されることがあります。
One of the most famous episodes related to “reconcile” is the reconciliation process after the abolition of the apartheid policy in the Republic of South Africa, known as the “Truth and Reconciliation Commission.” This commission operated from 1995 to 2003 and aimed for individuals involved in human rights violations during the apartheid era to confess their sins and seek reconciliation with the victims.
In this commission, victims and perpetrators testified in public, and those who confessed their crimes were granted amnesty. This facilitated the promotion of truth-telling and reconciliation, helping to overcome internal conflicts and divisions. The Truth and Reconciliation Commission garnered international attention and became a model for reconciliation processes.
This episode demonstrates the concrete manifestation of the concept of “reconciling,” the original meaning of “reconcile.” Reconciliation and mediation serve as important means to resolve conflicts between societies or individuals and restore harmony.
この単語を使った例文をいくつか教えてください。
- The couple went to marriage counseling to reconcile their differences and save their relationship.
(夫婦は結婚カウンセリングに行き、意見の相違を調停し、関係を修復しようとしました。) - The mediator helped to reconcile the disputing parties by facilitating open dialogue and finding common ground.
(調停役はオープンな対話を促進し、共通点を見つけることによって、対立している当事者を和解させるのに役立ちました。) - After years of estrangement, the siblings were finally able to reconcile and rebuild their bond.
(長年の不和の後、兄弟姉妹はついに和解し、絆を再構築することができました。) - The company decided to reconcile with its dissatisfied customers by offering them refunds and discounts.
(会社は、不満を抱えている顧客と和解するために、返金や割引を提供することを決定しました。) - The politician made efforts to reconcile opposing factions within his party to foster unity and strengthen their collective voice.
(政治家は、党内の対立する派閥を和解させ、統一を図り、集団の声を強めるために努力しました。)
【Reconcile – 和解させる、調停する】のコロケーション
- Reconcile differences – 相違点を和解させる
- 人々やグループ間の意見や立場の違いを解決し、合意に至ることを目指します。
- Reconcile with someone – 誰かと和解する
- 以前は対立していた人々が、過去の問題を乗り越えて関係を修復すること。
- Reconcile accounts – 帳簿を調整する
- 会計では、二つの財務記録が一致するように調整するプロセスを指します。例えば、銀行の記録と自身の記録の間で金額を合わせます。
- Reconcile oneself to something – ある状況を受け入れる
- 望ましくない状況や結果を受け入れ、それに対応する心の準備をすること。
- Reconcile a relationship – 関係を修復する
- 破綻したり、問題が生じたりした人間関係を元に戻す、または改善すること。
- Reconcile conflicting views – 対立する見解を和解させる
- 異なる意見や視点がある場合に、共通の理解や合意に至るよう努めること。
「Reconcile」という言葉は、私たちの日常生活や職場で頻繁に遭遇するさまざまな状況で使われます。この単語は、対立や違いを乗り越え、和解や調停を図るプロセスを表現します。では、この言葉がどのように使われるのか、具体的な例を通じて見ていきましょう。
まず、「Reconcile differences」という表現は、意見や立場の相違を解決し、合意に至ることを目指す場面でよく用いられます。仕事のプロジェクトや家族間の議論など、日常生活の中で意見が分かれることはよくありますが、ここで大切なのは対話を通じて共通の解決策を見つけることです。
次に、「Reconcile with someone」は、過去に対立や問題があった人々が関係を修復する際に使われます。友人や家族との間に生じた誤解を解き、再び良好な関係を築くことの重要性を示しています。
「Reconcile accounts」というフレーズは、主に会計の文脈で見られます。ここでは、銀行の記録と自分の記録の間で金額が一致するように調整するプロセスを指します。この作業は、財務の透明性と正確性を保証するために不可欠です。
また、「Reconcile oneself to something」は、ある状況や結果を受け入れ、それに適応する心の準備をするときに使われます。人生で予期せぬ出来事に直面した時、私たちはしばしばこのプロセスを経験します。
「Reconcile a relationship」という表現は、破綻したり問題が生じたりした人間関係を元に戻すことを指します。これは、個人間だけでなく、グループや組織の間でも同様に適用されます。
最後に、「Reconcile conflicting views」は、異なる意見や視点がある場合に、共通の理解や合意に至るよう努めることを示します。これは、多様な意見が交わされる会議や討論などで特に重要になります。
これらのコロケーションを通じて、「reconcile」がいかに多様な状況で使われるかがわかります。和解や調停は、対立を超え、より良い解決策や関係を築くための鍵となります。
The term “reconcile” is frequently encountered in our daily lives and workplaces, representing the process of overcoming conflicts or differences to achieve reconciliation or mediation. Let’s delve into how this word is used, through specific examples.
Firstly, the expression “reconcile differences” is commonly used in scenarios where the goal is to resolve disagreements over opinions or positions, aiming for a consensus. Whether in work projects or family discussions, divergences of opinion are common, but the key lies in finding a common solution through dialogue.
Next, “reconcile with someone” is employed when individuals who had past conflicts or issues work towards repairing their relationship. It highlights the importance of resolving misunderstandings and rebuilding good relations with friends or family members.
The phrase “reconcile accounts” mainly appears in an accounting context. It refers to the process of adjusting figures so that one’s own records match the bank’s records, ensuring financial transparency and accuracy.
“Reconcile oneself to something” is used when accepting a situation or outcome and preparing mentally to adapt to it. We often go through this process when faced with unexpected events in life.
“Reconcile a relationship” points to the act of restoring or improving relationships that have broken down or encountered problems. This applies not only to individuals but also to groups or organizations.
Lastly, “reconcile conflicting views” signifies the effort to reach a common understanding or agreement when different opinions or perspectives are present. This becomes particularly crucial in meetings or debates where diverse views are shared.
Through these collocations, it’s clear how “reconcile” is used in a variety of situations. Reconciliation or mediation serves as the key to transcending conflicts and building better solutions or relationships.
文法問題: Reconcile (和解させる、調停する)
- The mediator worked tirelessly to [ ] the two warring factions and bring about a peaceful resolution.
- (A) reconcile
- (B) alienate
- (C) estrange
- (D) divide
解答と解説: (A) reconcile
reconcile は「和解させる、仲直りさせる」という意味です。この文脈では、調停者が2つの対立する派閥を和解させ、平和的な解決をもたらすために精力的に働いたことを意味しています。alienate(疎遠にする)、estrange(疎遠にする)、divide(分割する)は、いずれも reconcile の反対の意味を持ちます。
- After years of estrangement, the siblings finally decided to [ ] their differences and rebuild their relationship.
- (A) reconcile
- (B) aggravate
- (C) exacerbate
- (D) intensify
解答と解説: (A) reconcile
この文脈では、長年の疎遠の後、兄弟姉妹がついに和解し、関係を修復することを決めたことを意味しています。aggravate(悪化させる)、exacerbate(悪化させる)、intensify(激化させる)は、いずれも reconcile の反対の意味を持ちます。
- The accountant struggled to [ ] the company’s financial records with the bank statements.
- (A) reconcile
- (B) differentiate
- (C) distinguish
- (D) discriminate
解答と解説: (A) reconcile
reconcile はここでは「帳尻を合わせる、調停する」という意味で使われています。会計士が会社の財務記録と銀行の明細書を一致させるのに苦労したことを意味しています。differentiate(区別する)、distinguish(区別する)、discriminate(差別する)は、いずれも reconcile の意味とは異なります。
- The [ ] between the two countries was achieved through a series of diplomatic negotiations.
- (A) reconciliation
- (B) alienation
- (C) estrangement
- (D) division
解答と解説: (A) reconciliation
reconciliation は「和解、調停」という意味の名詞です。この文脈では、2国間の和解が一連の外交交渉を通じて達成されたことを意味しています。alienation(疎外)、estrangement(疎遠)、division(分割)は、いずれも reconciliation の反対の意味を持ちます。
- It can be difficult to [ ] one’s personal beliefs with the demands of a job.
- (A) reconcile
- (B) compromise
- (C) adjust
- (D) adapt
解答と解説: (A) reconcile
reconcile はここでは「両立させる、調和させる」という意味で使われています。個人の信念と仕事の要求を両立させるのは難しいことがある、という意味になります。compromise(妥協する)、adjust(調整する)、adapt(適応する)も似たような意味を持ちますが、reconcile は特に相反するものを調和させるニュアンスがあります。