「霧が晴れて景色がはっきり見えるように、疑いようもなく明白な状態」
📚 意味と用法
Evident は形容詞で、「明らかな、明白な」という意味です。見て、聞いて、あるいは読んですぐに分かるほどはっきりしている、疑いの余地がない状態を表します。客観的な事実や観察に基づいて容易に認識できるというニュアンスがあります。
「It is evident that …」の形で「~ということは明らかである」という意味でよく使われます。
明白な事実
It was evident that she was unhappy.
(彼女が不満であることは明らかだった)
見て取れる兆候
The benefits of the new policy soon became evident.
(新しい政策の恩恵はすぐに明らかになった)
🕰️ 語源と歴史
「Evident」の語源は、ラテン語の形容詞「evidens」で、「明白な、明らかな」という意味です。これは、動詞「videre」(見る)の現在分詞形「videns」に、接頭辞「e-」(外へ、完全に)が付いた形です。
文字通り「外に見えている、はっきりと見える」というのが元の意味合いであり、そこから「疑いようもなく明白である」という意味が定着しました。
📋 活用形と派生語・関連語
Evident の活用形 (形容詞)
活用形 | 英語 | 意味 |
---|---|---|
原級 | evident | 明らかな |
比較級 | more evident | より明らかな |
最上級 | most evident | 最も明らかな |
派生語
- Evidence (名詞) – 証拠、根拠
There is clear evidence of his guilt.
- Evidently (副詞) – 明らかに、見たところ
Evidently, he had forgotten the appointment.
- Evidence (動詞) – ~を証明する、証拠となる
- Evidential (形容詞) – 証拠の、証拠に基づく
コロケーション
- Evident to (someone) – (人)にとって明らか
- Become evident – 明らかになる
- Make (something) evident – (何か)を明らかにする
- It is evident that … – ~ということは明らかである
- Self-evident – 自明の
- Evident in / from (something) – ~において / ~から 明らか
🔄 類義語
類義語のニュアンスの違い
Evident は見てすぐに分かる明白さ。Obvious はさらに強く、誰にとっても疑いようがないほど明白。Clear は理解しやすい明瞭さ。Apparent は見かけ上は明らかだが、真実は異なる可能性も含む。Manifest は感情などがはっきりと表れている様子。Plain は単純で分かりやすい明白さ。
🔀 反対語・混同しやすい単語
反対語
混同しやすい単語
Evident (形容詞: 明らかな) と、関連語である以下の単語との使い分けに注意しましょう。
- Evidence (名詞): 証拠、根拠
- Evidently (副詞): 明らかに、見たところ
- Evidential (形容詞): 証拠の、証拠に基づく
“Evidently, he wasn’t telling the truth.” (見たところ、彼は真実を語っていなかった – 副詞)
💬 実践的な例文
The impact of climate change is evident in extreme weather events.
気候変動の影響は、異常気象に明らかに表れている。
Her talent was evident even at a young age.
彼女の才能は幼い頃から明らかだった。
The signs of neglect were evident in the unkempt garden.
手入れされていない庭には、放置の兆候が明らかだった。
It is evident that changes need to be made.
変更が必要であることは明らかだ。
The joy on her face was evident when she received the award.
賞を受け取ったとき、彼女の顔には喜びが明らかに現れていた。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The reasons for his sudden departure are not yet ________.
解説:
「彼の突然の出発の理由はまだ明らかではない」という意味にするため、be動詞 are の後に来る形容詞が必要です。evident が「明らかな」という意味の形容詞です。evidence は名詞、evidential は「証拠の」という意味の形容詞です。正解は evident です。
2. It was ________ from his tone of voice that he was angry.
解説:
「彼が怒っていることは彼の口調から明らかだった」という意味の「It was … that SV」構文です。be動詞 was の後に来る形容詞が必要なので、evident が適切です。evidence は名詞、evidently は副詞です。正解は evident です。
3. His nervousness was ________ in the way he kept fidgeting.
解説:
「彼の神経質さは、彼がそわそわし続けていた様子に明らかだった」という意味にするため、be動詞 was の後に来る形容詞が必要です。evident が適切です。正解は evident です。
4. There is strong ________ to suggest he was involved in the incident.
解説:
「彼が事件に関与したことを示唆する強力な証拠がある」という意味にするため、「証拠」を意味する名詞が必要です。evidence が適切です。evident, evidential は形容詞、evidently は副詞です。正解は evidence です。
5. The ________ of the project’s success was its innovative approach.
解説:
元の問題文では正解が essence (本質) となっていましたが、他の問題が evident/evidence/evidently/evidential の使い分けを問うている流れを考慮し、ここでは「プロジェクト成功の証拠(根拠)はその革新的なアプローチだった」と解釈して evidence を正解とするのが文脈上、練習問題としてより一貫性があると考えられます。(もし「本質」を問いたい場合は essence が正解)。ここでは evidence を選択します。 essential は形容詞、essentials は名詞複数形、essentially は副詞です。