Boast / bəʊst /

(動) 自慢する、鼻にかける;〜を誇る (名) 自慢、自慢の種、誇り

自分の成果、所有物、能力などについて過度に誇りをもって話すこと、または誇るべきものを持っていること

「獲得したメダルを見せびらかすように、boast は自分の優位性や所有物を誇示する行為を表します」

📚 意味と用法

Boast は、動詞と名詞の両方で使われます。動詞としては、自分の能力、業績、所有物などについて「自慢する、鼻にかける」という意味で、しばしば否定的なニュアンスで使われます(boast about/of ~)。一方で、場所や組織などが誇るべき優れた特徴や所有物を「持っている、誇る」という意味でも使われ、この場合は否定的な意味合いはありません。名詞としては、「自慢(話)」や「自慢の種、誇りとなるもの」を意味します。個人の成果、所有物、能力、場所の特徴、組織の強みなどについて話す文脈で用いられます。

自慢する (動詞)

He is always boasting about how much money he earns.

(彼はいつもどれだけ稼いでいるか自慢している)

〜を誇る (動詞)

The city boasts some of the best restaurants in the country.

(その都市は国内で最高のレストランのいくつかを誇っている)

自慢、誇り (名詞)

It was his proud boast that he had never missed a day of work.

(一日も仕事を休んだことがないというのが彼の自慢だった)

The museum’s boast is its collection of rare artifacts.

(その博物館の誇りは、希少な工芸品のコレクションだ)

🕰️ 語源と歴史

「Boast」の語源は、中英語の「bosten」や「boost」に遡りますが、その正確な起源ははっきりしていません。アングロ=ノルマン語の「boster」(叫ぶ、大声を出す)との関連や、さらに古いゲルマン語派の語根との関連が示唆されていますが、確定的な説はありません。

中英語の時代から「自慢する」「誇張して話す」といった意味で使われており、現代の「自慢する」という意味に直接つながっています。「誇るべきものを持つ」という意味は、やや後になって加わったと考えられます。

Origin Uncertain
MIDDLE ENGLISH (bosten)
MODERN ENGLISH

📋 活用形と派生語

Boast の活用形 (動詞)

活用形 英語 発音
原形 boast bəʊst
三人称単数現在形 boasts bəʊsts
過去形 boasted ˈbəʊstɪd
過去分詞 boasted ˈbəʊstɪd
現在分詞 boasting ˈbəʊstɪŋ

名詞用法と派生語

  • Boast (名詞) – 自慢、自慢の種、誇り
    Her only boast was her beautiful garden.
  • Boastful (形容詞) – 自慢好きな、自慢げな
    He made a boastful remark about his success.
  • Boastfully (副詞) – 自慢げに
    He spoke boastfully of his achievements.
  • Boaster (名詞) – 自慢する人
    Nobody likes a boaster.

🔄 類義語

動詞 (自慢する):

brag (自慢する ※より口語的)
show off (見せびらかす)
crow (勝ち誇って言う)
gloat (満足げに眺める、ほくそ笑む)

動詞 (誇る):

pride oneself on (〜を誇りに思う)
possess (所有する)
feature (〜を目玉にする、特徴とする)

⚡ 反対語・対比語

動詞 (自慢する) の対比:

be modest (謙虚である)
downplay (控えめに言う)
deprecate (軽視する、非難する)

名詞 (自慢) の対比:

humility (謙遜、謙虚)
modesty (謙虚さ、慎み)

混同しやすい単語

BoastBrag はどちらも「自慢する」ですが、Brag はより口語的で、しばしば根拠のない、または大げさな自慢に使われ、より否定的な響きを持つことがあります。Boast も自慢に使われますが、正当な理由があって「誇る」という意味でも使われます。

“He’s always bragging about his new car.” (口語的、否定的)
“The town boasts a beautiful medieval castle.” (誇る、中立的)

💬 実践的な例文

1

He likes to boast about his achievements, which can be annoying. (動詞: 自慢する)

彼は自分の業績を自慢するのが好きで、それは煩わしいことがある。

状況: 人が自分の成功を過度に話す場面
2

The hotel boasts a spectacular view of the ocean from every room. (動詞: 誇る)

そのホテルは全室から素晴らしい海の眺めを誇っている。

状況: 場所や施設が優れた特徴を持っていることを述べる場面
3

“We have the best team,” was his constant boast. (名詞: 自慢)

「我々は最高のチームだ」というのが彼のいつもの自慢だった。

状況: 繰り返される自慢話について
4

Despite his wealth, he never boasted or showed off. (動詞: 自慢する)

裕福であるにもかかわらず、彼は決して自慢したり見せびらかしたりしなかった。

状況: 謙虚な人物の態度について
5

The region boasts a rich cultural heritage. (動詞: 誇る)

その地域は豊かな文化遺産を誇っている。

状況: ある地域の持つ価値ある特徴について

🧠 練習問題

以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。

1. He tends to ________ about how smart his children are.

complain
boast
worry
apologize

解説:

彼は自分の子供たちがいかに賢いか「自慢する」傾向がある、という意味です。「boast」が正解です。

2. The restaurant ________ the freshest seafood in town.

hides
lacks
boasts
rejects

解説:

そのレストランは町で一番新鮮なシーフードを「誇っている(提供している)」という意味です。「boasts」が正解です。

3. It is considered rude to ________ excessively about one’s accomplishments.

boast
inquire
listen
share

解説:

自分の業績について過度に「自慢する」ことは失礼だと考えられています。「boast」が正解です。

4. The main ________ of the new smartphone is its long battery life.

problem
boast
cost
criticism

解説:

新しいスマートフォンの主な「誇り(自慢の種)」はその長いバッテリー寿命です。名詞の「boast」が正解です。

5. She made the rather ________ claim that she could run faster than anyone in the school. (派生語)

modest
boastful
quiet
accurate

解説:

彼女は学校の誰よりも速く走れるという、かなり「自慢げな」主張をした、という意味です。形容詞の「boastful」が正解です。