英単語解説 – Verily


Verily /ˈverɪli/

実に、誠に、確かに (古語)

真実であることを強調する古風な言葉。現代英語ではあまり使われないが、文学作品や宗教的な文脈で見られる。

「古の響き、verily が伝える真実の重み」

📚 意味と用法

verily は副詞で、「実に」「誠に」「確かに」といった意味を持ち、述べられていることが真実であることを強調します。これは古風な言葉 (archaic) であり、現代の日常会話で使われることは稀ですが、古典文学、聖書 (特に欽定訳聖書)、または古風な雰囲気を出すための文章で見られます。”Verily, I say unto you…” (誠に、汝らに告ぐ…) のような形で使われることが多いです。

真実を語る (Speaking truth)

“Verily, this is a matter of great import,” quoth the sage.

(「実に、これは重大事である」と賢者は言った。)

聖書の一節 (Biblical phrase)

Verily, verily, I say unto thee, Except a man be born again, he cannot see the kingdom of God. (John 3:3, KJV)

(まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。)

🕰️ 語源と歴史

「Verily」は、中英語の「verraily」または「verrely」に由来し、これは形容詞「verray」(真の、本当の)に副詞を作る接尾辞「-ly」が付いた形です。「Verray」は古フランス語の「verai」(真の)から来ており、これはさらに俗ラテン語の「*veracus」、そしてラテン語の「vērus」(真実の、本当の)に遡ります。「Vērus」は印欧祖語の「*wēr-o-」(真実の、信頼できる)と関連があります。

つまり、「verily」は「真実の方法で」「本当に」という意味を核に持っています。中英語期から使われ、特に宗教的な文書や厳粛な宣言で好まれました。

vērus (ラテン語: 真実の)
verai (古フランス語: 真の)
verray (中英語: 真の)
+ -ly (接尾辞) ↓
verily

🔄 類義語 (似た意味の言葉)

truly (本当に、誠に)
indeed (実に、確かに)
certainly (確かに、必ず)
assuredly (確かに、疑いなく)
in truth (実際は、実のところ)

言葉のニュアンス

verily 古風で、厳粛な場面や宗教的な文脈で真実性を強調する。
truly 現代英語で一般的に使われる「本当に」「心から」。
indeed 前の発言を肯定したり、驚きや皮肉を強調したりする。

⚡ 対義語 (文脈による)

falsely (偽って)
perhaps (おそらく、ことによると)
maybe (たぶん)
doubtfully (疑わしそうに)

関連する対比

verily (実に、確かに) は真実性を強く主張しますが、perhaps (おそらく) や doubtfully (疑わしそうに) は不確かさや疑念を示します。

“He spoke not doubtfully, but verily, as one who knew the truth.” (彼は疑わしそうにではなく、真実を知る者として、実に確かに語った。)

💬 実践的な例文

1

The old knight declared, “Verily, I shall defend this castle to my last breath!”

老騎士は宣言した。「誠に、余の最後の一息までこの城を守り抜くぞ!」

状況: 古風な物語や演劇での誓いの言葉

2

“This, verily, is the finest wine I have ever tasted,” said the connoisseur.

「これは、実に、私が今まで味わった中で最高のワインだ」と鑑定家は言った。

状況: 感嘆や強い確信を古風に表現する場面

3

The ancient prophecy stated, “Verily, a hero shall rise from the ashes.”

古代の予言にはこう記されていた。「確かに、灰の中から英雄が立ち上がるであろう。」

状況: 予言や古い文献の引用

4

She listened to his tale, and though it seemed fantastical, she felt he spoke verily.

彼女は彼の話に耳を傾けたが、それは空想的に思えたものの、彼が真実を語っていると感じた。

状況: 話の信憑性について古風に述べる場面

5

The king, looking upon his loyal subjects, said, “Verily, you are the strength of this kingdom.”

王は忠実な臣下たちを見渡し、言った。「誠に、汝らこそこの王国の力である。」

状況: 王や権威者が厳粛に語りかける場面

🧠 練習問題

以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。

1. “______ I say unto you, this is the path to wisdom,” the hermit proclaimed.

Maybe
Verily
Perhaps
Hopefully

解説:

隠者が厳粛に宣言する場面では、古風な強調語「Verily (実に、誠に)」が適切です。

2. The old manuscript described the events ______ as they had occurred.

vaguely
falsely
verily
briefly

解説:

古い写本が実際に起こった通りに出来事を記述していることを強調する場合、「verily (確かに)」が使われることがあります。

3. Which modern word is closest in meaning to “verily”?

Probably
Truly
Possibly
Actually

解説:

現代語で「verily」に最も意味が近いのは「truly (本当に、誠に)」です。

4. “Verily” is often found in ______ texts.

scientific
modern
archaic
comedic

解説:

「Verily」は「古風な (archaic)」文章によく見られます。

5. The prophet spoke, “______ the day of judgment is near!”

Verily
Hopefully
Supposedly
Allegedly

解説:

預言者が厳粛に語る場面では、「Verily (実に、確かに)」が強い確信を示すのに適しています。