「満開のバラ園から漂う甘い香りのように、fragrant は心地よい芳香が広がる様子を表します」
📚 意味と用法
fragrant は形容詞で、ものが「良い香りがする」「芳しい(かぐわしい)」「こうばしい」状態を表します。特に、花、ハーブ、スパイス、食べ物、香水など、心地よく、しばしば甘く、時には強い香りを放つものに対して使われます。この言葉は、快い嗅覚の刺激、魅力的な香り、自然または人工の芳香といったニュアンスを含んでいます。
花の香り
The fragrant blossoms of the orange tree filled the air.
(オレンジの木の芳しい花が空気に満ちていた。)
食べ物や飲み物の香り
A fragrant steam rose from the cup of herbal tea.
(ハーブティーのカップから良い香りの湯気が立ちのぼった。)
🕰️ 語源と歴史
「Fragrant」は、ラテン語の動詞「fragrare」(良い香りを放つ、香る)の現在分詞形「fragrans」(香っている、芳香のある)に直接由来します。「Fragrare」自体は、さらに古いインド=ヨーロッパ祖語の語根で「嗅ぐ」や「香り」に関連する言葉に遡ると考えられていますが、その経路は完全には明らかになっていません。
英語には15世紀半ば頃に、古フランス語の「fragrant」を経由して入りました。当初から「心地よい香りがする」という意味で用いられ、その意味は現代まで引き継がれています。
📋 派生語と関連語
Fragrant の派生語
- Fragrance (名詞) – 芳香、良い香り;香水
The fragrance of lilies filled the room. (ユリの芳香が部屋に満ちた。)
- Fragrantly (副詞) – 香りよく、芳しく、良い香りを漂わせて
The incense burned fragrantly in the corner. (お香が隅で良い香りを漂わせて燃えていた。)
※ Fragrant は形容詞のため、動詞のような活用形はありません。比較表現は more fragrant
(より香りが良い)、most fragrant
(最も香りが良い) となります。
🔄 類義語
類義語のニュアンスの違い
fragrant | 一般的に心地よい、しばしば甘く強い自然な香り(花、果物など)。 |
aromatic | ハーブ、スパイス、コーヒー、ワインなど、特徴的でしばしば刺激的な良い香り。 |
perfumed / scented | 香水や化粧品のように人工的に香りが付けられたもの、または非常に強い花の香り。 |
⚡ 反対語
注意点
「Fragrant」は常に「良い香り」を指します。不快な臭いには使用しません。
💬 実践的な例文
The fragrant smell of lavender filled the room, creating a relaxing atmosphere.
ラベンダーの芳しい香りが部屋に満ち、リラックスした雰囲気を作り出した。
She picked a fragrant rose from the garden to put in a vase.
彼女は花瓶に生けるために、庭から香りの良いバラを一輪摘んだ。
The bakery was known for its fragrant cinnamon rolls that attracted customers from afar.
そのパン屋は、遠くから顧客を引きつけるこうばしいシナモンロールで知られていた。
After the rain, the air in the forest was fresh and fragrant with the scent of pine.
雨上がり、森の空気は松の香りで清々しく芳しかった。
She loved to use fragrant oils in her bath for a luxurious experience.
彼女は贅沢な気分を味わうために、お風呂で香りの良いオイルを使うのが好きだった。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The air in the garden was __________ with the scent of blooming roses.
解説:
咲き誇るバラの香りで満たされた庭の空気は「芳しい」と表現するのが適切です。「fragrant」が正解です。「foul」(悪臭のする)、「noisy」(騒がしい)、「dark」(暗い)は文脈に合いません。
2. She bought a __________ candle that smelled of vanilla and sandalwood.
解説:
バニラとサンダルウッドの香りがするキャンドルは「香りの良い」ものであるため、「fragrant」が適切です。「bright」(明るい)、「heavy」(重い)、「tasteless」(味のない、無趣味な)は香りを表す言葉として不適切です。
3. The __________ aroma of freshly brewed coffee woke him up.
解説:
淹れたてのコーヒーの「こうばしい」または「良い香り」が彼を目覚めさせたと考えるのが自然です。「fragrant」が適切です。「bitter」(苦い)は味覚、「loud」(大きい音の)や「annoying」(迷惑な)は嗅覚とは異なります。
4. Many people find the smell of __________ herbs like rosemary and thyme very appealing.
解説:
ローズマリーやタイムのようなハーブは「芳香のある」と表現されることが多く、その香りは魅力的だと感じる人が多いです。「fragrant」が適切です。「rotten」(腐った)、「bland」(味気ない、香りの薄い)、「artificial」(人工的な)は文脈に合いません。
5. The soap left her skin feeling soft and smelling faintly __________.
解説:
石鹸が良い香りを肌にかすかに残すことを表現するには、「fragrant」が適切です。「damp」(湿った)、「rough」(荒れた)、「irritated」(ヒリヒリした)は肌の状態や感触を表しますが、香りではありません。