英単語解説 – Pitiful

Pitiful /ˈpɪtɪfəl/

哀れな、みじめな、情けない、(量が)ごくわずかな

同情や憐れみを誘うさま。また、質や量があまりに低くて軽蔑に値するほど情けないさまも指す。

「pitiful な姿に心を寄せ、時には軽蔑も」

📚 意味と用法

pitiful は形容詞で、主に二つの意味合いで使われます。一つは、人や動物、状況などが非常に不幸で「哀れな」「みじめな」「可哀想な」状態にあり、同情や憐れみを誘う様子を表します。もう一つは、何かの質や量、出来栄えなどが期待を大きく下回り、「情けない」「取るに足りない」「お粗末な」と感じさせ、時には軽蔑の念すら抱かせるような状態を指します。この場合、「ごくわずかな」という意味で量について使われることもあります。

哀れな子猫 (A pitiful kitten)

The lost kitten looked so pitiful and cold.

(迷子の子猫はとても哀れで寒そうに見えた。)

情けない言い訳 (A pitiful excuse)

That’s a pitiful excuse for being late.

(それは遅刻の言い訳としては情けない。)

🕰️ 語源と歴史

「Pitiful」は、名詞「pity」(哀れみ、同情)に、形容詞を作る接尾辞「-ful」(~に満ちた)が付いた形です。「Pity」は古フランス語の「pité」または「pitet」に由来し、これはさらにラテン語の「pietās」(敬虔さ、義務感、親孝行、慈悲、哀れみ)から来ています。「Pietās」は「pius」(敬虔な、忠実な)という形容詞から派生しました。

元々は「哀れみに満ちた」「同情深い」という意味合いが強かったですが、次第に「哀れみを誘うような(みじめな)」という意味や、さらに転じて「あまりにひどくて軽蔑に値する(情けない)」といった意味も持つようになりました。

pietās (ラテン語: 敬虔, 慈悲)
pité (古フランス語: 哀れみ)
pity (英語: 哀れみ)
+ -ful (接尾辞) ↓
pitiful

🔄 類義語 (似た意味の言葉)

pathetic (哀れな、痛ましい、情けない – 軽蔑を含むことが多い)
miserable (みじめな、不幸な)
wretched (みじめな、哀れな、ひどい)
sorry (気の毒な、みすぼらしい)
meager (乏しい、わずかな – 量に対して)
contemptible (軽蔑すべき – 情けない意味で)

言葉のニュアンス

pitiful 同情を誘うほど哀れ。または、あまりに質が低くて情けない。
pathetic 哀れで痛ましいが、しばしば軽蔑や不快感を伴う。
miserable 非常に不幸で、精神的または肉体的に苦しんでいる。

⚡ 対義語 (文脈による)

admirable (賞賛すべき、立派な)
impressive (印象的な、素晴らしい)
enviable (羨ましいほどの)
strong (強い、たくましい)
abundant (豊富な – 量に対して)
respectable (立派な、ちゃんとした)

関連する対比

A pitiful attempt (情けない試み) は、an impressive effort (素晴らしい努力) とは対照的です。A pitiful sight (哀れな光景) は、an admirable display (賞賛すべき光景) とは異なります。

“His performance was not admirable, but rather pitiful, given his talent.” (彼の才能を考えれば、その演技は賞賛すべきものではなく、むしろ情けないものだった。)

💬 実践的な例文

1

The abandoned puppy looked up with pitiful eyes.

捨てられた子犬は哀れな目でこちらを見上げた。

状況: 動物の可哀想な様子を描写
2

He made a pitiful attempt to apologize, but no one believed him.

彼は情けない謝罪を試みたが、誰も彼を信じなかった。

状況: 不誠実な、または効果のない行動を批判
3

The team’s performance was pitiful, and they lost the game badly.

チームのパフォーマンスはお粗末で、試合に大敗した。

状況: スポーツなどの結果や内容を酷評
4

She offered him a pitiful sum of money for his hard work.

彼女は彼の骨折りに対してごくわずかな金額を提示した。

状況: 量や額が不十分であることを指摘
5

It was a pitiful sight to see the once-grand building in ruins.

かつて壮大だった建物が廃墟となっているのは哀れな光景だった。

状況: 荒廃したものの悲惨さを表現

🧠 練習問題

以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。

1. The starving dog was a ______ sight.

joyful
pitiful
proud
strong

解説:

飢えている犬は「哀れな (pitiful)」光景です。

2. His excuses for not doing the work were rather ______.

convincing
impressive
pitiful
strong

解説:

仕事をしなかったことに対する言い訳が良くない場合、「情けない (pitiful)」と表現されます。

3. The amount of food they were given was ______, barely enough for one person.

generous
pitiful
abundant
sufficient

解説:

一人分にも満たないほどの食料の量は「ごくわずかな、情けないほどの (pitiful)」と表現されます。

4. Which word is an antonym of “pitiful” when describing an effort?

weak
pathetic
impressive
meager

解説:

努力について述べる際、「情けない (pitiful)」の反対は「素晴らしい、印象的な (impressive)」です。

5. We felt ______ for the victims of the disaster.

anger
pity
joy
envy

解説:

災害の犠牲者に対して感じるのは「哀れみ、同情 (pity)」です。Pitiful は形容詞なので、この文脈では名詞の pity が適切です。(この問題は pitiful の関連語として pity を問うています)