「The jury has reached a verdict. – 陪審団は評決に達しました」
📚 意味と用法
verdict は、名詞として、主に法的な文脈で使われます。裁判において、陪審員団 (jury) が被告人の有罪・無罪について下す公式な決定を「評決」と呼びます。また、裁判官による決定、つまり「判決」を指すこともあります。法廷の外では、ある問題について熟考した上で下される「意見」や「判断」という意味でも使われます。
法廷での評決 (A decision in court)
The jury returned a verdict of guilty.
(陪審団は有罪の評決を下した。)
一般的な意見・判断 (A general opinion)
What’s the verdict on the new restaurant?
(あの新しいレストランの評判はどう?)
🕰️ 語源と歴史
「Verdict」は、アングロ・ノルマン語の「verdit」に由来し、これはラテン語の「vere dictum」というフレーズが短縮されたものです。「vere」は「真実の、真に」を、「dictum」は「言われたこと、言葉」を意味します。つまり、`verdict` の元々の意味は「真実に語られたこと」であり、法廷で真実を述べるという神聖な行為に由来しています。`verify`(証明する)や `dictionary`(辞書)も関連語です。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
法的手続きにおいて、accusation (告発) や indictment (起訴) はプロセスの始まりですが、verdict (評決) はその最終的な結論です。
💬 実践的な例文
After three days of deliberation, the jury finally reached a verdict.
3日間の審議の末、陪審団はついに評決に達した。
The general verdict was that the movie was a disappointment.
大方の意見は、その映画は期待外れだというものだった。
The defendant nervously awaited the verdict.
被告人は緊張して評決を待った。
The judge will deliver his verdict tomorrow morning.
裁判官は明日の朝、判決を言い渡すだろう。
The public delivered its verdict on the government’s performance in the election.
国民は選挙において、政府の業績に対する審判を下した。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. In a court of law, a jury gives a ______.
解説:
法廷で陪審員が下すのは「評決(verdict)」です。
2. The Latin phrase “vere dictum” means “truly ______”.
解説:
語源であるラテン語の “vere dictum” は「真に言われたこと(truly said)」を意味します。
3. A synonym for verdict is ______.
解説:
verdictの類義語として「判決、判断(judgment)」が最も近いです。
4. The jury reached a unanimous ______.
解説:
陪審団が達するのは「評決(verdict)」です。Unanimousは「満場一致の」を意味します。
5. What’s the final ______ on his new haircut?
解説:
彼の新しい髪型に対する最終的な「評価、判断」はどうか、と尋ねる口語的な用法です。