「cracked の物も心も、修復には時間と注意が必要」
📚 意味と用法
cracked は、形容詞として主に三つの意味で使われます。一つ目は、物理的に「ひび割れた」「割れた」という意味です。二つ目は、機械などが「故障した」「壊れた」という意味。三つ目は、人について「精神的におかしくなった」「頭がおかしい」という、やや非公式な意味で使われます。
物理的な損傷 (Physical damage)
The window was cracked by the baseball.
(窓は野球ボールでひび割れた。)
精神状態 (Mental state)
He’s completely cracked if he thinks that will work.
(それがうまくいくと思っているなら、彼は完全におかしい。)
🕰️ 語源と歴史
「Cracked」は、動詞「crack」の過去分詞形です。「crack」は古英語の「cracian」に由来し、「音を立てる」「割れる」という意味でした。この語は擬音語的な起源を持ち、ものが割れるときの「パキッ」という音を表現したものと考えられています。
形容詞としての「cracked」は14世紀頃から使われ始め、物理的な損傷を表していました。精神状態を表す用法は19世紀に登場し、「頭にひびが入った」というメタファーから発展しました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
cracked | ひび割れた状態。完全に壊れていない場合も含む。 |
broken | 完全に壊れた状態。機能しない。 |
split | 二つ以上に分かれた状態。 |
⚡ 対義語 (反対の意味)
関連する対比
cracked (ひび割れた) ものは、intact (無傷の) や whole (完全な) ものと対照的です。また、精神的に cracked (おかしい) 人は sane (正気の) 人と対比されます。
💬 実践的な例文
The phone screen was cracked after I dropped it on the concrete.
コンクリートに落とした後、携帯の画面がひび割れた。
He must be cracked to think he can climb that mountain in winter.
冬にあの山に登れると思っているなんて、彼は正気ではないに違いない。
The old building’s walls were cracked and needed immediate repair.
古い建物の壁はひび割れており、即座に修理が必要だった。
Her voice was cracked with emotion as she told the story.
物語を話すとき、彼女の声は感情で震えていた。
The pavement was cracked and uneven after the earthquake.
地震の後、舗道はひび割れてでこぼこになった。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The mirror was ______ when the ball hit it.
解説:
ボールが当たると鏡は「ひび割れる (cracked)」のが適切です。
2. You must be ______ if you think that plan will work.
解説:
非現実的な計画だと思う場合、「正気ではない (cracked)」が適切な表現です。
3. The opposite of “cracked” when talking about objects is:
解説:
物について「cracked (ひび割れた)」の反対は「intact (無傷の)」です。
4. “Cracked” comes from the verb:
解説:
“Cracked” は動詞 “crack” の過去分詞形です。
5. The old wall was ______ and needed repair.
解説:
修理が必要な古い壁は「ひび割れている (cracked)」のが適切です。