
【ransom – 身代金、身代金を要求する】
【ransom – 身代金、身代金を要求する】という単語の語源とか由来を知っていますか?
“Ransom” という言葉は、中世フランス語の “rançon” に由来し、これはラテン語の “redemptio”(救済、償還)から派生しています。ラテン語の “redimere”(再び買う、解放する)から来ており、この動詞は “re-“(再び)と “emere”(買う)という要素に分解されます。つまり、「再び買う」という意味が転じて、捕らえられた人を解放するために支払う金銭という意味になりました。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語:
- Reparation – 償い
- Compensation – 補償
- Payment – 支払い
- Redemption – 救済
- Bail – 保釈金
- 反対語:
- なし
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
“Ransom” に似た単語として “bail” があります。”Bail” は保釈金を意味し、法的な手続きで逮捕された人を一時的に解放するために支払われる金銭を指します。”Ransom” は主に犯罪者によって要求される金銭であるのに対し、”bail” は法的なシステムの一部として機能します。混同しないよう注意が必要です。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
“Ransom” という言葉は、多くの歴史的事件や文学作品で重要な役割を果たしてきました。例えば、中世の騎士時代には、捕虜として捉えられた騎士が解放されるために高額の身代金が支払われることがよくありました。これは、名誉と地位を重んじる時代の産物であり、捕虜の価値が非常に高かったためです。特に、百年戦争や十字軍などの大規模な戦争では、身代金の取引が頻繁に行われました。
また、近代においても、身代金事件はニュースで頻繁に報じられます。1974年に起きたパティ・ハースト誘拐事件は、その一例です。パティ・ハーストは新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫であり、シンビオニーズ解放軍(SLA)という武装グループによって誘拐されました。SLAは彼女の解放のために巨額の身代金を要求しましたが、事件は複雑な展開を見せ、パティ・ハースト自身がSLAに加担するという衝撃的な事態に発展しました。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- The kidnappers demanded a hefty ransom for the release of the hostages.
- 誘拐犯は人質の解放のために多額の身代金を要求しました。
- He was willing to pay any ransom to get his daughter back safely.
- 彼は娘を安全に取り戻すためなら、どんな身代金でも支払うつもりでした。
- The police set up a sting operation to capture the criminals when they came to collect the ransom.
- 警察は犯罪者が身代金を受け取りに来る際に捕まえるためのおとり作戦を計画しました。
- They managed to negotiate the ransom down to a more affordable amount.
- 彼らは身代金を交渉して、より支払える金額にまで下げることに成功しました。
- The ransom note was delivered with specific instructions on how to transfer the money.
- 身代金要求書は、どのようにしてお金を送金するかについての具体的な指示とともに届けられました。