【unfinished – 未完成の】

【unfinished – 未完成の】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「unfinished」という言葉は、「un-」(否定の接頭辞)と「finished」(完成した)を組み合わせたものです。英語の「finish」はラテン語の「finire」(終わる、完了する)から派生しており、さらにその語源は「finis」(終わり、限界)に遡ります。「un-」は否定を表す接頭辞であり、この組み合わせにより「未完成の」という意味が生じます。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語:
    • incomplete(不完全な、未完の)
    • undone(やり残した、未完成の)
    • uncompleted(未完成の)
    • ongoing(進行中の)
    • partial(部分的な)
  • 反対語:
    • finished(完成した)
    • complete(完了した)
    • accomplished(成し遂げられた)
    • done(終わった)
    • finalized(最終的な)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

似た単語で間違いやすいものとしては、「incomplete」や「undone」があります。

  • incomplete:不完全な、未完の。ある程度まで進められているが、まだ全部は終わっていない状態を指します。
  • undone:やり残した、未完成の。まだ手を付けていない、または途中で放棄された状態を指します。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「unfinished – 未完成の」に関する有名なエピソードの一つに、フランツ・シューベルトの交響曲第8番「未完成交響曲」があります。シューベルトは1822年にこの交響曲を作曲し始めましたが、なぜか全曲を完成させることなく2つの楽章だけで作業を中断してしまいました。その後、彼は他の作品に取り組み続け、1828年に31歳で亡くなるまで、この交響曲を完成させることはありませんでした。

「未完成交響曲」は、シューベルトの死後、彼の友人でありピアニストのアンゼルム・ヒュッテンブレンナーの家で発見されました。ヒュッテンブレンナーが長い間その存在を公表しなかったため、この交響曲が世に出るのは1865年になってからでした。初演はウィーンで行われ、この作品はすぐに広く評価されました。

この交響曲はその完成度と独創性から、未完成でありながらもシューベルトの最高傑作の一つとされています。楽章の一つ一つが持つ美しさと深い感情表現は、聴衆を魅了し続けています。未完成であることが、この作品に特別な魅力を与えているとも言われています。

「未完成」という状態は、時には作品に独自の魅力や価値を与えることがあります。シューベルトの「未完成交響曲」はその象徴的な例であり、芸術作品が持つ未完成の美学を考えさせられる重要なエピソードです。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  • The artist left the painting unfinished.
    • その画家は絵を未完成のまま残しました。
  • We need to address the unfinished business before moving on.
    • 次に進む前に未完成の仕事に対処する必要があります。
  • The building remains unfinished due to lack of funds.
    • 資金不足のため、その建物は未完成のままです。
  • Her novel was found unfinished after her sudden death.
    • 彼女の突然の死後、彼女の小説は未完成のままで発見されました。
  • The project is still unfinished and requires more time.
    • そのプロジェクトはまだ未完成であり、もっと時間が必要です。