
【retort – 反論する】
【retort – 反論する】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「retort」は、ラテン語の「retortus」に由来し、これは「返す」という意味の「torquere」(回す、曲げる)の過去分詞形から派生しています。中世ラテン語を経て英語に取り入れられ、元々は物理的な意味(たとえば、液体を返すこと)を持っていました。その後、比喩的に「反論する」という意味で用いられるようになり、特に会話における機知に富んだ返しを指す際に使われるようになりました。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語:
- reply(返答する)
- counter(反撃する)
- rebut(反駁する)
- 反対語:
- acquiesce(黙認する)
- concede(譲歩する)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
「retort」と「rebut」は似た意味を持ちますが、「retort」は一般的に迅速で機知に富んだ返しを指し、「rebut」はより正式な場面での反論や証拠を用いた否定を示します。また、「reply」は単純に返答することを指し、必ずしも反論を含むわけではありません。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「retort」という言葉は、古典文学や劇の中でしばしば見られます。特にシェイクスピアの作品には、登場人物が巧妙な言葉遊びや反論を交わす場面が多く描かれています。例えば、『ロミオとジュリエット』の中で、キャピュレット家とモンタギュー家の対立の中での軽妙なやり取りは、緊張感を緩和する重要な要素となっています。このように、「retort」は単に反論するだけでなく、登場人物の性格やストーリーの展開に深みを与える役割も果たしています。現代においても、ディベートや討論の場面で「retort」は重要なスキルとされ、効果的なコミュニケーションの一環として広く利用されています。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- She quickly retorted to his sarcastic comment with a witty comeback.
彼女は彼の皮肉なコメントに素早く反論し、機知に富んだ返しをしました。 - His retort surprised everyone in the room, as it was unexpected.
彼の反論は予想外で、部屋にいた全員を驚かせました。 - When accused of laziness, he retorted that he was simply being efficient.
怠惰だと非難されたとき、彼は効率的に行動しているだけだと反論しました。 - The lawyer’s sharp retort left the opposing counsel speechless.
弁護士の鋭い反論は、対立する弁護士を言葉を失わせました。 - She didn’t expect such a strong retort to her suggestion.
彼女は自分の提案に対するそんな強い反論が来るとは思っていませんでした。