【parrot – オウム】

【parrot – オウム】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「parrot」は16世紀に英語に入った単語で、フランス語 perroquet やスペイン語 perico に由来すると考えられています。さらに遡ると、中世イタリア語 parrocchetto(小型のオウム)やアラビア語の babagha(オウム)が語源の可能性があります。

オウムは言葉を真似することで知られ、18世紀には「parrot」は「他人の言葉をそのまま繰り返す人」という比喩的な意味でも使われるようになりました。現在でも「parrot」は単にオウムを指すだけでなく、機械的に言葉を繰り返す行為を指す動詞としても使われています。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • macaw(コンゴウインコ)
    • cockatoo(オウムの一種)
    • parakeet(インコ)
    • mimic(模倣者)
    • echo(反響、繰り返し)
  • 反対語(特定の対義語なし)
    • 意味的に対照的なのは original thinker(独創的な考えを持つ人)や innovator(革新者)など。

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  1. parakeet(インコ)
    ・「parrot」は大型のオウムを含むが、「parakeet」は小型のインコを指す。
  2. mimic(模倣する)
    ・「parrot」には意味を理解せずに繰り返すニュアンスがあるが、「mimic」は意図的な模倣を指す。
  3. mock(まねる、からかう)
    ・「parrot」は単に繰り返すことを指すが、「mock」は皮肉や嘲笑の意味を含む。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

オウムは古くから人間と関わりの深い鳥であり、その言葉を真似る能力からさまざまな伝説や逸話が残っています。特に、海賊とオウムの関係は有名で、17~18世紀の海賊たちはペットとしてオウムを飼うことが多かったとされています。これは、オウムが南米や東南アジアの貿易ルートで入手しやすく、高値で取引されていたためです。

また、歴史上最も有名なオウムの一羽として、アフリカン・グレー・パロットのアレックスが挙げられます。アレックスは科学者アイリーン・ペパーバーグによって研究され、単なる「オウム返し」ではなく、色や形を認識し、論理的な思考ができることを示しました。これにより、鳥類の知能に関する常識が大きく覆されました。

こうした背景から、「parrot」という言葉は単にオウムを指すだけでなく、「考えずに繰り返す」という意味でも広く使われるようになったのです。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. The parrot repeated every word I said.
    ・そのオウムは私の言うことをすべて繰り返した。
  2. She taught her parrot to say “Good morning.”
    ・彼女はオウムに「おはよう」と言うように教えた。
  3. The child parroted his teacher’s words without understanding them.
    ・その子どもは先生の言葉を理解せずにオウム返しした。
  4. A colorful parrot sat on the pirate’s shoulder.
    ・カラフルなオウムが海賊の肩にとまっていた。
  5. He always parrots what he hears on TV.
    ・彼はテレビで聞いたことをそのまま繰り返す。

【parrot – オウム】のコロケーション

  • A talking parrot: 喋るオウム
  • A colorful parrot: 色鮮やかなオウム
  • Train a parrot: オウムを訓練する
  • A pet parrot: ペットのオウム
  • A parrot cage: オウムの鳥かご
  • Mimic like a parrot: オウムのように真似をする
  • Feed a parrot: オウムに餌を与える

文法問題

問題1

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
The colorful _____ can imitate human speech surprisingly well.

  • parrot
  • eagle
  • penguin
  • owl

解答と解説
解答: parrot
解説: 「parrot(オウム)」は、人間の言葉を真似することで知られています。この文では、「その色鮮やかな○○は、人間の言葉を驚くほどよく真似することができる」と述べられており、「parrot」が最適です。他の選択肢(eagle=ワシ、penguin=ペンギン、owl=フクロウ)は、言葉を真似する能力がないため適しません。


問題2

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
My little brother loves his toy _____ and takes it everywhere he goes.

  • parrot
  • lion
  • shark
  • horse

解答と解説
解答: parrot
解説: 子ども向けのおもちゃとして、「parrot(オウム)」のぬいぐるみやフィギュアは人気があります。この文では、「私の弟は、自分の○○のおもちゃが大好きで、どこに行くにも持っていく」と述べられており、「parrot」が最適です。他の選択肢(lion=ライオン、shark=サメ、horse=馬)もおもちゃになり得ますが、文脈的に「parrot」のほうが自然です。


問題3

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
He doesn’t have original ideas—he just _____ whatever his boss says.

  • parrots
  • invents
  • argues
  • ignores

解答と解説
解答: parrots
解説: 「parrot(オウム)」は、言われたことをそのまま繰り返す習性があり、動詞として「parrot」は「機械的に繰り返す」という意味を持ちます。この文では、「彼には独自の考えがなく、ただ上司の言うことを○○するだけだ」と述べられており、「parrots」が最適です。他の選択肢(invents=発明する、argues=議論する、ignores=無視する)は文の意味に合いません。


問題4

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
The pirate had a _____ sitting on his shoulder as he sailed the sea.

  • parrot
  • dog
  • cat
  • rabbit

解答と解説
解答: parrot
解説: 海賊といえば、肩に「parrot(オウム)」を乗せているイメージが一般的です。この文では、「その海賊は、海を航海しながら肩に○○を乗せていた」と述べられており、「parrot」が最適です。他の選択肢(dog=犬、cat=猫、rabbit=ウサギ)は、海賊のイメージとは結びつきません。


問題5

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
She didn’t really understand the lesson; she just _____ the teacher’s words.

  • parroted
  • created
  • questioned
  • forgot

解答と解説
解答: parroted
解説: 動詞「parrot」は、「オウムのように機械的に繰り返す」という意味を持ちます。この文では、「彼女は授業を本当に理解していたわけではなく、ただ先生の言葉を○○しただけだった」と述べられており、「parroted」が最適です。他の選択肢(created=創造した、questioned=質問した、forgot=忘れた)は、文の意味に適しません。