【chagrin – 無念、悔しさ、残念な気持ち】

【chagrin – 無念、悔しさ、残念な気持ち】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「chagrin」はフランス語の chagrin(悲しみ、苦悩)に由来し、17世紀に英語に取り入れられました。さらにさかのぼると、古フランス語の chagre(憂鬱、気分の落ち込み)に関連し、もともとは「皮膚を擦り切らせる」という意味がありました。この比喩的な意味から、「心を擦り減らすような悔しさ」というニュアンスで使われるようになりました。

英語では主に「屈辱や失敗による強い無念さ、悔しさ」を表し、心理的な苦痛を伴う感情を指します。現在でもフランス語の chagrin は「悲しみ」や「苦しみ」という意味で使われています。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • disappointment(失望)
    • vexation(苛立ち)
    • frustration(挫折感)
    • annoyance(いらだち)
    • embarrassment(当惑)
  • 反対語
    • delight(喜び)
    • satisfaction(満足)
    • contentment(充足感)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  1. grief(深い悲しみ)
    ・「chagrin」は主に悔しさや屈辱感を指し、「grief」は死別などによる深い悲しみを指す。
  2. shame(恥)
    ・「chagrin」は失敗や屈辱による悔しさを表し、「shame」は道徳的な恥を意味する。
  3. regret(後悔)
    ・「chagrin」は「悔しい思い」、特に屈辱感を含むが、「regret」は「してしまったことへの後悔」に焦点を当てる。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

18世紀のフランスやイギリスの貴族社会では、「chagrin」という言葉は社交界での失敗や屈辱を表す際によく使われました。例えば、舞踏会で踊る相手を見つけられなかったことや、流行遅れの服装をしてしまったことが、「chagrin」の対象となり得ました。

また、文豪ヴィクトル・ユゴーやアレクサンドル・デュマの作品にも「chagrin」は頻繁に登場し、特に恋愛や名誉に関する悔しさや無念さを表現するのに使われています。現代では、スポーツ選手や政治家が失敗を認める際に「Much to my chagrin…(無念なことに…)」と発言することもあります。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. To my chagrin, I failed the driving test again.
    ・私の無念なことに、また運転試験に落ちた。
  2. He tried to hide his chagrin after losing the match.
    ・彼は試合に負けた後の悔しさを隠そうとした。
  3. Much to her chagrin, she was not invited to the party.
    ・彼女が残念に思ったことに、そのパーティーに招待されなかった。
  4. The mistake in the report caused him great chagrin.
    ・レポートのミスは彼に大きな悔しさをもたらした。
  5. She laughed to hide her chagrin at the embarrassing situation.
    ・彼女は恥ずかしい状況に対する悔しさを隠すために笑った。

【chagrin – 無念、悔しさ、残念な気持ち】のコロケーション

  • Much to one’s chagrin: ひどく悔しいことに
  • Express chagrin: 無念さを表す
  • Feel chagrin: 悔しさを感じる
  • Show chagrin: 無念な表情を見せる
  • Hide one’s chagrin: 悔しさを隠す
  • Admit with chagrin: 無念さを認める
  • Cause chagrin: 悔しさを引き起こす

文法問題

問題1

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
Much to his _____, he realized he had forgotten his speech at home.

  • chagrin
  • delight
  • relief
  • confidence

解答と解説
解答: chagrin
解説: 「Much to his chagrin」は、「彼の大いなる無念にも」という意味の定型表現です。この文では、「彼はスピーチを家に忘れたことに気づき、大変無念に思った」と述べています。他の選択肢(delight=喜び、relief=安堵、confidence=自信)は、文の意味と合わないため不適切です。


問題2

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
She tried to hide her _____ when she stumbled in front of the audience.

  • chagrin
  • excitement
  • enthusiasm
  • satisfaction

解答と解説
解答: chagrin
解説: 「stumble(つまずく)」ことは、人前では恥ずかしく感じることが多いです。「chagrin(無念、悔しさ)」は、こうした状況に適した言葉です。他の選択肢(excitement=興奮、enthusiasm=熱意、satisfaction=満足)は、つまずく状況には合いません。


問題3

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
To his _____, his application for the job was rejected.

  • chagrin
  • pleasure
  • joy
  • success

解答と解説
解答: chagrin
解説: 「To his chagrin」は、「彼にとって残念なことに」という意味の表現です。この文では、「彼の応募は拒否され、彼は無念に思った」と述べており、「chagrin」が最適です。他の選択肢(pleasure=喜び、joy=幸福、success=成功)は、応募が拒否された状況にはふさわしくありません。


問題4

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
She felt deep _____ when she realized she had sent the email to the wrong person.

  • chagrin
  • confidence
  • hope
  • curiosity

解答と解説
解答: chagrin
解説: 「間違った相手にメールを送る」というミスは、「chagrin(無念、恥ずかしさ)」を感じる原因になります。他の選択肢(confidence=自信、hope=希望、curiosity=好奇心)は、この状況とは合いません。


問題5

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
Much to my _____, I failed the driving test again.

  • chagrin
  • amusement
  • relief
  • satisfaction

解答と解説
解答: chagrin
解説: 「Much to my chagrin」は、「私にとって非常に残念なことに」という意味です。この文では、「私にとって無念なことに、また運転試験に落ちてしまった」と述べており、「chagrin」が最適です。他の選択肢(amusement=面白さ、relief=安堵、satisfaction=満足)は、試験に落ちた状況には不適切です。