
【mouthful – 一口(分)、口いっぱい】
【mouthful – 一口(分)、口いっぱい】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「mouthful」は「mouth(口)」+「-ful(〜でいっぱいの)」という英語の一般的な構造で成り立っています。古英語の mūð(口)と、中英語に発展する過程で「一定量を表す接尾辞 -ful」が組み合わさり、「口いっぱいの量」や「一口分」という意味で使われるようになりました。
比喩的な意味として、「発音しづらい長い言葉」や「たくさんの言葉を詰め込んだ発言」も表すようになり、「That’s a mouthful.(それは言いづらいね)」のような表現が生まれました。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語
- bite(一口)
- gulp(ごくりと飲む量)
- sip(一口すすること)
- chunk(かたまり)
- morsel(小片、ひとかけら)
- 反対語
- emptiness(空っぽの状態)
- sip(少しだけ飲むこと)(比喩的な意味で対照的)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- bite(ひと口、かじること)
・「mouthful」は口いっぱいの量を指すが、「bite」はひとかじりの量。 - gulp(ごくっと飲むこと)
・「mouthful」は口の中に入る量全般に使えるが、「gulp」は特に液体を一気に飲み込むイメージ。 - spoonful(スプーン一杯)
・「mouthful」は口の中の量に対して使うが、「spoonful」はスプーンで掬った量を指す。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「mouthful」という言葉は食べ物だけでなく、「言いにくい長い言葉」や「情報量の多い発言」にも使われます。英語圏では、正式な学術用語や法律用語が長すぎて発音しづらいときに、「That’s a mouthful!(それは言いにくいね)」と冗談交じりに言うことがあります。
また、19世紀のアメリカでは「口いっぱいの水を含んでしゃべらないようにする」ことが話し方の矯正方法の一つとされていたと言われています。この習慣が転じて、「一気に言いすぎること」や「難しい言葉」を指す比喩表現として「mouthful」が定着しました。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- He took a big mouthful of soup and burned his tongue.
・彼はスープを大きく一口飲み、舌を火傷した。 - She spoke with her mouth full of food.
・彼女は口いっぱいに食べ物を入れたまま話した。 - That name is quite a mouthful to pronounce.
・その名前は発音するのがかなり長くて言いにくい。 - He gave me a mouthful of advice before I left.
・彼は私が出発する前にたくさんのアドバイスをくれた。 - She tried to swallow a mouthful of water to calm her nerves.
・彼女は緊張を和らげるために一口の水を飲もうとした。
【mouthful – 一口(分)、口いっぱい】のコロケーション
- Take a mouthful: 一口食べる
- A big mouthful: 大きな一口
- Chew a mouthful: 一口分を噛む
- Swallow a mouthful: 一口飲み込む
- A mouthful of water: 口いっぱいの水
- Speak with a mouthful: 口に物を入れたまま話す
- A tasty mouthful: 美味しい一口
文法問題
問題1
次の文の空欄に適切な語を選んでください。
He took a big _____ of cake and started chewing.
- mouthful
- handful
- spoonful
- cupful
解答と解説
解答: mouthful
解説: 「a big mouthful of cake(大きな一口のケーキ)」は、口に入る量を表す自然な表現です。他の選択肢(handful=一握り、spoonful=スプーン一杯、cupful=カップ一杯)は、食べ物の量を表す際には使えますが、「口いっぱいに食べる」状況には適していません。
問題2
次の文の空欄に適切な語を選んでください。
She tried to speak with a _____ of food in her mouth.
- mouthful
- bowlful
- plateful
- bagful
解答と解説
解答: mouthful
解説: 「with a mouthful of food(口いっぱいの食べ物を入れたまま)」は、食事中に話そうとする状況を表す一般的な表現です。他の選択肢(bowlful=ボウル一杯、plateful=皿一杯、bagful=袋いっぱい)は、食べ物の全体量を示す言葉であり、「口に入っている量」を表すには不適切です。
問題3
次の文の空欄に適切な語を選んでください。
He drank a _____ of water before answering the question.
- mouthful
- handful
- boxful
- sackful
解答と解説
解答: mouthful
解説: 「a mouthful of water(口に含む一口の水)」は、少量の水を飲む場面でよく使われます。他の選択肢(handful=一握り、boxful=箱いっぱい、sackful=袋いっぱい)は、液体の量を表すのに適していません。
問題4
次の文の空欄に適切な語を選んでください。
That scientific term is such a _____ that I can’t pronounce it properly.
- mouthful
- teaspoonful
- cartful
- pocketful
解答と解説
解答: mouthful
解説: 「such a mouthful」は、長くて発音しづらい単語やフレーズを指す比喩的な表現です。ここでは、「その科学用語はとても長くて、うまく発音できない」という意味になります。他の選択肢(teaspoonful=小さじ一杯、cartful=荷車一杯、pocketful=ポケットいっぱい)は、この意味では使えません。
問題5
次の文の空欄に適切な語を選んでください。
He stuffed a _____ of popcorn into his mouth during the movie.
- mouthful
- earful
- glassful
- armful
解答と解説
解答: mouthful
解説: 「stuff a mouthful of popcorn into his mouth(口いっぱいにポップコーンを詰め込む)」は、映画を観ながら大量に食べる様子を表します。他の選択肢(earful=小言、glassful=グラス一杯、armful=両腕いっぱい)は、口の中に入る量を表すには適していません。