
【fraught
– (良くないことに)満ちた、伴う】
【fraught – (良くないことに)満ちた、伴う】という単語の語源とか由来を知っていますか?
fraughtは中英語のfraughten(積み込む、運ぶ)に由来し、この語は古ノルド語のfraktr(貨物)やオランダ語のfrachten(積荷を運ぶ)と関連しています。もともとは「船に貨物を積む」という物理的な意味を持っていましたが、次第に比喩的な意味で「感情や問題などを内に抱える」というニュアンスで使われるようになりました。16世紀以降、「満ちた」「伴った」という意味で、特にネガティブな状況や感情に関連して用いられることが多くなりました。今日では、問題や不安、緊張といった良くない事柄を内包する状況を表現する語として使われています。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語
- loaded(満ちた、詰まった)
- filled(満ちた、満たされた)
- burdened(重荷を負った)
- tense(緊張した)
- charged(感情などで満ちた)
- 反対語
- calm(穏やかな)
- empty(空の)
- free(自由な、解放された)
- relaxed(リラックスした)
- clear(明確な、すっきりした)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- fought(fightの過去・過去分詞形):発音が似ていますが、「戦った」という意味です。
- freight(貨物、運送):スペルが似ていますが、意味は「貨物の輸送」に関連します。
- drought(干ばつ):スペルと発音が近いですが、意味は全く異なります。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
fraughtは、現代英語ではややフォーマルで文学的な響きを持つ単語として認識されています。もともと航海や貿易において「積荷を積んだ」という物理的な意味で使われていましたが、人間関係や心理的な状態を表す比喩的な表現として広まりました。特に「fraught with tension(緊張に満ちた)」や「fraught with danger(危険を伴う)」といった形で、感情や状況の複雑さや困難さを強調する際に使われます。
19世紀の文学では、fraughtは登場人物の内面的葛藤を描写する際によく用いられました。例えば、トマス・ハーディやエミリー・ブロンテの作品では、人間関係や運命に満ちた物語の緊張感を表現するのに適した語でした。また、現代のビジネスや国際関係の文脈でも「fraught」は、困難な交渉や複雑な問題を説明する際の表現として使用され、問題を抱えた状況を的確に伝える言葉として重要な役割を果たしています。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- The negotiations were fraught with tension.
交渉は緊張に満ちていた。 - Their relationship has always been fraught with misunderstandings.
彼らの関係は常に誤解に満ちていた。 - The journey was fraught with danger and uncertainty.
その旅は危険と不確実性を伴っていた。 - The decision-making process is often fraught with challenges.
意思決定の過程はしばしば課題に満ちている。 - His voice was fraught with emotion during the speech.
彼の声はスピーチ中、感情であふれていた。
【fraught – (良くないことに)満ちた、伴う】のコロケーション
- Fraught with danger: 危険に満ちた
- Fraught with tension: 緊張を伴う
- Fraught with difficulty: 困難に満ちた
- Emotionally fraught: 感情的に張り詰めた
- Fraught relationship: 緊張した関係
- Fraught situation: 問題を抱えた状況
- Fraught atmosphere: 張り詰めた雰囲気
文法問題
問題1
次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
The negotiations were _______ with tension and misunderstanding.
選択肢:
- fraught
- fraughting
- fraughts
- fraughted
解答: fraught
解説:
「be + fraught with ~」は「~で満ちている」「~を伴う」という意味の決まった表現です。「fraught」は形容詞として使用されるため、正解は「fraught」です。他の形は文法的に不適切です。
問題2
次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
His voice was _______ with emotion as he told the story.
選択肢:
- fraught
- fraughting
- fraughted
- fraughts
解答: fraught
解説:
この文でも「be + fraught with ~」の形で、「感情に満ちている」という意味になります。形容詞「fraught」を使うのが正解です。
問題3
次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
Traveling alone in that area is _______ with danger.
選択肢:
- fraught
- fraughted
- fraughting
- fraughts
解答: fraught
解説:
「fraught with danger(危険を伴う)」はよく使われる表現です。「fraught」は形容詞なので、正解は「fraught」です。他の形は英語として自然な表現になりません。
問題4
次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
Their relationship has always been _______ with difficulties.
選択肢:
- fraught
- fraughting
- fraughted
- fraughts
解答: fraught
解説:
「has been + fraught with ~」で「ずっと~に満ちている」という意味になります。「fraught」は形容詞であり、他の選択肢は文法的に正しくありません。
問題5
次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
The journey was long and _______ with unexpected challenges.
選択肢:
- fraught
- fraughts
- fraughted
- fraughting
解答: fraught
解説:
「be fraught with ~」の形を取り、「予期しない困難で満ちた旅だった」という意味になります。形容詞「fraught」が正解で、他の形は不適切です。