【shroud – 覆い隠すもの、死体を包む布】

【shroud – 覆い隠すもの、死体を包む布】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「shroud」の語源は古英語の**”scrūd”で、「衣服」「覆い」を意味します。この語はさらに、ゲルマン祖語の“skrōthaz”(布や衣類)に由来し、古ノルド語の“skrúð”**(装飾衣装)にも関連しています。元々は「衣服」を指しましたが、中世英語では死体を覆う布を意味するようになり、やがて「覆い隠すもの」や「包むもの」といった抽象的な意味でも使われるようになりました。転じて、視界や真実を覆い隠すもの(霧や闇など)を表現する際にも使われる語となりました。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • cover(覆うもの)
    • veil(ベール、覆い隠すもの)
    • cloak(マント、覆い隠すもの)
    • wrap(包むもの)
    • mask(隠すもの、仮面)
  • 反対語
    • expose(露出する)
    • uncover(覆いを取る)
    • reveal(明らかにする)
    • disclose(公開する)
    • unveil(明かす)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  • shrewd(賢い、抜け目のない):発音が似ていますが、全く異なる意味です。
  • shred(細断する、細かく裂く):スペルが似ていますが、意味は「切り刻む」ことです。
  • shrew(トガリネズミ、口やかましい女性):スペルや発音が近いものの意味は異なります。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「shroud」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは**トリノの聖骸布(Shroud of Turin)**でしょう。これは、イエス・キリストの遺体を包んだとされる布で、キリスト教の重要な聖遺物の一つです。布には人の姿とされる痕跡があり、長年にわたり多くの学者や科学者がその真偽を巡って研究を行ってきました。放射性炭素年代測定では中世のものとされていますが、一部ではその測定結果に疑問を呈する声もあり、依然として多くの議論を呼んでいます。この聖骸布は、単なる布ではなく、信仰、歴史、科学の交差点に立つ謎多き遺物として、「shroud」という単語に神秘的で歴史的な重みを与えています。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. The mountain was shrouded in thick fog.
     山は濃い霧に覆われていた。
  2. The mystery of the ancient ruins remains shrouded in secrecy.
     古代遺跡の謎は秘密の中に包まれたままだ。
  3. The victim’s body was covered with a shroud before the funeral.
     被害者の遺体は葬儀の前に布で包まれた。
  4. Darkness shrouded the city after the power outage.
     停電の後、都市は闇に包まれた。
  5. His past is shrouded in mystery.
     彼の過去は謎に包まれている。

【shroud – 覆い隠すもの、死体を包む布】のコロケーション

  • Shroud in mystery: 謎に包む
  • Shroud the truth: 真実を覆い隠す
  • Shroud in darkness: 暗闇で覆う
  • Shroud the landscape: 景色を覆い隠す
  • Shroud of fog: 霧の覆い
  • Shroud of secrecy: 秘密のベール
  • Shroud the body: 死体を布で包む

文法問題

問題1

次の文の空欄に入る最も適切な語を選んでください。

The mountain peak was _______ in thick clouds all day.

選択肢:

  • shrouded
  • shroud
  • shrouding
  • shrouds

解答: shrouded

解説:
文は受動態を表しています。「was + 過去分詞(shrouded)」の形になるため、正解は「shrouded」です。「shroud」は原形、「shrouding」は現在分詞、「shrouds」は三人称単数現在形なので不適切です。