
【privy – 内々に知っている、内密の】
【privy – 内々に知っている、内密の】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「privy」という語は、ラテン語の「privatus(私的な)」に由来します。そこから古フランス語の「privé」を経て、中英語で「privy」となりました。元々は「個人的な」「内密の」といった意味を持ち、「privy chamber(王の私室)」や「privy council(枢密院)」のように、限られた人だけが知る・関与する場面で用いられました。また、かつては「屋外トイレ」を指す意味もありました(例:a privy=便所)。現在では、「privy to ~」という形で「~を内密に知っている」という用法が一般的です。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語
- confidential(機密の)
- secret(秘密の)
- inside(内部の)
- personal(個人的な)
- classified(機密扱いの)
- 反対語
- public(公の)
- open(開かれた)
- common(共通の)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- private:意味が似ているが、「privy」は「秘密を知る人」のニュアンスに重点。
- previous:スペルが似ているが、「以前の」という全く別の意味。
- privacy:関連語ではあるが、「状態・権利」を表し、「privy」は形容詞・名詞で使われる。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「privy」という単語は、古くから英国王室や政府の機密に関係する文脈で登場します。特に「Privy Council(枢密院)」という用語は有名で、王や女王の最も信頼できる助言者たちによる機関を意味していました。16世紀から17世紀のイングランドでは、政治的な意思決定や外交政策など、重要な国家機密はこの「Privy Council」で取り扱われ、一般には知らされることがありませんでした。この「privy」の感覚は、現代の「privy to information(情報を内々に知る)」という表現にも受け継がれています。また、「privy」が「屋外トイレ」を意味するようになった背景には、「個人的な空間=他人から隠された空間」という共通の概念が影響していると考えられています。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- She was privy to the details of the secret plan.
彼女はその秘密計画の詳細を内々に知っていた。 - Only a few members were privy to the confidential report.
機密報告を知っていたのは、ほんの数名のメンバーだけだった。 - He wasn’t privy to the conversation between the two directors.
彼は2人の取締役の会話を知らされていなかった。 - As her assistant, I was privy to many personal matters.
彼女の助手として、私は多くの私的なことを知っていた。 - They kept the negotiations private, with only a select few privy to the process.
交渉は秘密裏に行われ、ごく一部の人しかその過程を知らされていなかった。
【privy – 内々に知っている、内密の】のコロケーション
- Privy to information: 情報を内々に知っている
- Privy council: 枢密院
- Privy meeting: 内密の会議
- Privy conversation: 内密の会話
- Privy agreement: 内密の合意
- Privy knowledge: 内々の知識
- Not privy to details: 詳細を知らされていない
文法問題
- Only a few senior staff members were ______ to the confidential report.
- privy
- liable
- akin
- prone
解答: privy
解説: 「confidential report(機密報告書)」に関して「内々に知っている」という意味が最も適切なのは privy です。他の語は意味が異なり、この文脈に合いません。
- She was not ______ to the details of the secret meeting.
- privy
- open
- subject
- clear
解答: privy
解説: 「その秘密会議の詳細を知らされていなかった」という意味で、privy to の形がふさわしい表現です。「〜を内密に知らされている」という定型表現です。
- He became ______ to their plan after joining the inner circle.
- privy
- entitled
- equal
- engaged
解答: privy
解説: 「内輪のメンバーになったことで、彼は彼らの計画を知ることになった」という意味から、privy to their plan(計画を内密に知る)が最も正確です。
- The agent was ______ to classified information due to his clearance level.
- privy
- attached
- responsive
- dependent
解答: privy
解説: 「クリアランスレベルのおかげで機密情報にアクセスできた」という文で、内密に知る・アクセスするという意味の privy to が適切です。
- Not everyone should be ______ to such personal information.
- privy
- exposed
- accountable
- reliable
解答: privy
解説: 「そのような個人的情報をすべての人が知っているべきではない」という意味で、「内密に知る」というニュアンスの privy が自然です。