
【aback – 不意をつかれて】
【aback – 不意をつかれて】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「aback」は古英語で「後ろに」を意味する「on bæc」や「a + back(後ろ)」から来ており、元は「後方に、背後に」の意味でした。特に海事用語としては「帆が逆風を受ける状態」を指し、帆が「aback」になると船は逆方向に押し戻され、予期せぬ状態になることを意味しました。ここから派生して、現在の「taken aback(不意を突かれる、驚かされる)」という成句が一般的になりました。主に「驚きで一瞬反応できない」ような感情の状態を指します。現代英語では、「be taken aback」という受動態で使われるのがほとんどです。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語
- surprised(驚いた)
- startled(ぎょっとした)
- shocked(ショックを受けた)
- stunned(ぼう然とした)
- amazed(仰天した)
- 反対語
- unfazed(平然とした)
- composed(冷静な)
- prepared(準備ができた)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- aback と back:「back」は単に「後ろ」を意味するのに対し、「aback」は「taken aback」の形で「驚く、不意を突かれる」の意味になります。
- taken aback と taken back:「taken aback」は「驚いた」、「taken back」は「元に戻された」「思い出させられた」という別の意味を持ちます。文脈によって区別が必要です。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「aback」という言葉は現代では「驚く」「不意を突かれる」という意味で定着していますが、その由来は意外にも帆船時代の航海用語にあります。帆が誤って逆風を受ける状態を「sails are taken aback」と言い、これは船が意図せぬ動きをして操縦不能になる状況を表していました。この予期しない状況が、人が「不意を突かれて反応できない」様子と重なり、比喩的に「taken aback」という表現が使われるようになったのです。19世紀には日常会話に広まり、今日では驚きや動揺を示す一般的なイディオムとして用いられています。英語の歴史を感じさせる、面白い語源のひとつです。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- I was taken aback by his sudden question.
彼の突然の質問に私は不意をつかれた。 - She was completely taken aback by the news.
彼女はそのニュースに完全に面食らった。 - We were taken aback when he announced his resignation.
彼が辞任を発表したとき、私たちは驚かされた。 - The teacher’s angry response took the student aback.
先生の怒った反応に生徒は驚いた。 - I was a bit taken aback by her honesty.
彼女の率直さに私は少し驚いた。
【aback – 不意をつかれて】のコロケーション
・Taken aback: 不意をつかれる
・Completely aback: 完全に驚かされて
・Aback by the news: その知らせに驚いて
・Startled aback: 驚いて後ずさる
・Set aback: 面食らわせる
・Caught aback: 不意を突かれる
・Visibly taken aback: 明らかに動揺して
文法問題
- I was completely taken ______ when she announced her resignation.
- aback
- aside
- about
- across
解答: aback
解説: “be taken aback” は「不意を突かれる、驚かされる」という決まり文句です。他の選択肢では意味が通じません。
- The teacher was taken ______ by the students’ sudden applause.
- aback
- forward
- up
- away
解答: aback
解説: 「先生は生徒たちの突然の拍手に驚かされた」という意味。ここでも “taken aback” のフレーズが正解です。他の語は文法的にも不自然です。
- He looked genuinely taken ______ by the unexpected question.
- aback
- back
- down
- off
解答: aback
解説: “taken aback” は「突然のことで面食らう」状態を表します。“taken back” などと混同しやすいですが、正しい表現は “aback” です。
- She was taken ______ when he suddenly proposed to her.
- aback
- aside
- along
- ahead
解答: aback
解説: プロポーズという予想外の出来事に驚く状況なので、ここでも「aback(不意をつかれて)」が正解です。文脈に合うのはこれだけです。
- Everyone was taken ______ by the news of the CEO’s resignation.
- aback
- around
- under
- through
解答: aback
解説: CEO の辞任という衝撃的なニュースに「皆が不意を突かれた」と言いたい場面。決まり文句 “taken aback” が正しい選択です。