Artless /ˈɑːrtləs/
無邪気な、素朴な、純真な、技巧のない
策略やずる賢さ(artifice)がなく、自然で飾り気がない様子を表す。芸術性がないという意味ではない点に注意が必要。
「artless な笑顔には、人の心を動かす力がある」
📚 意味と用法
Artless は、主にポジティブな意味で使われる形容詞です。「悪意や計算がなく、ありのまま」の様子を指し、「無邪気な」「純真な」と訳されます。人柄や振る舞いに対して使われることが多いです。また、作品やスタイルが「技巧に頼らない」「素朴な」という意味で使われることもあります。重要なのは、これが “without art”(芸術がない)ではなく “without artifice”(策略・技巧がない)を意味する点です。
人柄や振る舞い (Character/Behavior)
Her artless charm won everyone over.
(彼女の無邪気な魅力は皆を虜にした。)
スタイルや表現 (Style/Expression)
The painting had an artless, childlike quality.
(その絵には、素朴で子供のような趣があった。)
🕰️ 語源と歴史
“Artless” は、”art” と、欠如を表す接尾辞 “-less” から成り立っています。ここでいう “art” は、現代の「芸術」という意味よりも古い「技術、技巧、策略」という意味合いが強いです。この意味は “artifice”(策略)や “artisan”(職人)といった単語に残っています。
したがって、”artless” の文字通りの意味は「技巧がない」「策略がない」となり、そこから「自然な」「無邪気な」「素朴な」という意味に発展しました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (文脈による)
💬 実践的な例文
The child’s artless questions made the adults smile.
その子供の無邪気な質問は大人たちを微笑ませた。
He gave an artless account of what had happened, without trying to hide anything.
彼は何も隠そうとせず、起こったことをありのままに説明した。
There is a certain beauty in its artless design.
その素朴なデザインには、ある種の美しさがある。
Her compliment seemed artless and sincere.
彼女の褒め言葉は裏表がなく、誠実そうに聞こえた。
Don’t confuse “artless” with “artistically bad”; it means “without deception.”
“artless” を「芸術的に下手」と混同しないでください。それは「欺瞞がない」という意味です。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. An ______ person is often seen as sincere and trustworthy.
解説:
「誠実で信頼できる」と見なされるのは、「裏表のない、無邪気な (artless)」人です。
2. The opposite of “artless” is ______.
解説:
“Artless”(技巧のない)の直接的な対義語は “artful”(技巧的な、巧妙な)です。
3. The beauty of the folk song lies in its ______ simplicity.
解説:
民謡の美しさが「素朴さ」にあると表現する場合、「技巧のない (artless)」が最も適しています。
4. “Artless” means without ______.
解説:
“Artless” の核心的な意味は「策略や欺瞞 (artifice or deceit)」がないことです。
5. I was touched by his ______ apology.
解説:
「心を打たれた」という文脈から、謝罪が「裏表のない、誠実な (artless)」ものであったと推測できます。