「人生の cataract:壮大な自然の景色か、乗り越えるべき目の曇りか」
📚 意味と用法
cataract は名詞で、全く異なる2つの主要な意味を持ちます。1つ目は、「大滝」「奔流」です。単なる “waterfall” よりも規模が大きく、激しい水の流れを想起させます。2つ目は、医学用語としての「白内障」です。目の水晶体(lens)が濁って、視界がかすむ病気を指します。この2つの意味は、元々の語源である「激しく落ちる水」のイメージ(視界を遮る水のカーテン)から関連付けられています。
大滝 (A large waterfall)
Victoria Falls is one of the world’s most spectacular cataracts.
(ヴィクトリアの滝は世界で最も壮観な大滝の一つだ。)
白内障 (A medical condition of the eye)
My grandmother had surgery to remove a cataract from her left eye.
(私の祖母は左目の白内障を取り除く手術を受けた。)
🕰️ 語源と歴史
「Cataract」は、ラテン語の「cataracta」、さらに遡るとギリシャ語の「kataraktēs」に由来します。これは「下に(kata-)」と「突進する、壊す(rhassō)」を組み合わせた言葉で、「急流」や「水門」など、激しく水が落ちる場所を指していました。これが英語に入り、「大滝」という意味になりました。
「白内障」という意味は、この「水のカーテン」が視界を遮るという比喩から、中世に生まれました。目の前に白く濁った幕が下りてくるように見えることから、この名前が付けられたと考えられています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
cataract | 巨大で強力な滝。または白内障。 |
waterfall | 滝全般を指す最も一般的な言葉。 |
cascade | 段々になった小さな滝や、連続して落ちるものの様子。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
大滝としての cataract は、か細い流れである trickle (したたり) と対照的です。白内障としての cataract は、水晶体の clarity (透明性) が失われた状態を指します。
💬 実践的な例文
The roar of the cataract could be heard from miles away.
その大滝の轟音は何マイルも先から聞こえた。
As the cataract worsened, her vision became increasingly blurry.
白内障が悪化するにつれて、彼女の視界はますますぼやけていった。
A boat tour takes you thrillingly close to the mighty cataract.
ボートツアーでは、スリル満点に力強い大滝のすぐ近くまで行くことができる。
Developing a cataract is a common part of aging.
白内障を発症するのは、加齢に伴う一般的なことだ。
A cataract of information flooded the news channels after the announcement.
発表の後、情報の奔流がニュースチャンネルに殺到した。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. A very large and powerful waterfall can be called a ______.
解説:
非常に大きくて力強い滝は「cataract」と呼ばれます。
2. An eye condition where the lens becomes cloudy is known as a ______.
解説:
水晶体が濁る目の病気は「白内障 (cataract)」として知られています。
3. Which of the following is NOT a synonym for cataract (the waterfall)?
解説:
「trickle」(ちょろちょろした流れ)は大滝の類義語ではありません。
4. The opposite of the eye condition “cataract” is visual ______.
解説:
白内障(濁り)の反対の状態は、視界の「透明性、明瞭さ (clarity)」です。
5. The word “cataract” comes from a Greek word meaning to ______.
解説:
「Cataract」の語源であるギリシャ語は「下に突進する (rush down)」ことを意味します。