Hark /hɑːrk/
聞け(古語)
「聞く」を意味する古風な言葉。主に命令形で使われ、聞き手の注意を引くために用いられる。また、過去を思い出す「hark back to」という句動詞でよく使われる。
「hark back to the past, learn for the future.(過去を顧み、未来のために学べ)」
📚 意味と用法
hark は、現代英語ではほとんど使われない古風な(archaic)動詞で、「聞く」を意味します。主に命令形 “Hark!” として、詩や物語、古い讃美歌などで「聞け!」と劇的に注意を引くために使われます。現代の日常会話で最も重要な用法は、「hark back to」という句動詞です。これは「(過去の出来事や時代を)思い起こさせる」「〜に由来する」という意味で、ある物事が昔のスタイルや考え方を彷彿とさせる際に使われます。
聞け!(古語) (Listen!)
Hark! The herald angels sing…
(聞け!天の使いは歌う… – クリスマスキャロルより)
過去を思い起こさせる (To evoke a memory of the past)
The architecture of this building harks back to the Victorian era.
(この建物の建築様式はヴィクトリア時代を思い起こさせる。)
🕰️ 語源と歴史
「Hark」は、中英語の「herken」が短縮された形です。「herken」はさらに古英語の「heorcnian」(注意して聞く)に由来し、これは「hear」(聞く)と関連しています。ゲルマン語系の言語に共通の語源を持ちます。
元々は「耳を傾ける」という一般的な動詞でしたが、時代と共に命令形での使用が主となり、シェイクスピアの作品などで劇的な効果を持つ言葉として定着しました。現代ではその用法は限定的になり、「hark back to」という形で生き残っています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
hark | 古風で文学的な「聞く」。現代ではほぼ「hark back to」の形で使われる。 |
listen | 意識的に耳を傾ける、最も一般的な「聞く」。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
「聞け」と注意を促す hark は、意図的に聞かない ignore (無視する) や disregard (軽視する) とは正反対の行為です。
💬 実践的な例文
The novel’s style harks back to the great writers of the 19th century.
その小説のスタイルは、19世紀の偉大な作家たちを彷彿とさせる。
Hark! I think I hear footsteps approaching.
聞け!足音が近づいてくるのが聞こえるようだ。
His political views hark back to a time of greater social conservatism.
彼の政治的見解は、より社会的に保守的だった時代に由来する。
The new fashion trend seems to hark back to the 1970s.
新しいファッショントレンドは1970年代への回帰のように思える。
The king shouted, “Hark, my loyal subjects!” to get their attention.
王は注意を引くために「聞け、我が忠実なる臣民よ!」と叫んだ。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The phrase “hark back to” means to ______ something from the past.
解説:
「hark back to」は過去の何かを「思い起こさせる、または似ている」ことを意味します。
2. “Hark!” is an archaic way of saying ______.
解説:
「Hark!」は「聞け! (Listen!)」の古風な言い方です。
3. The design of the new car ______ to classic models from the 1960s.
解説:
新しい車のデザインが1960年代のクラシックモデルを彷彿とさせる、という意味で「harks back to」が適切です。
4. An antonym for “hark” is ______.
解説:
「聞く」の対義語は「無視する (ignore)」です。
5. You are most likely to find the word “Hark!” in ______.
解説:
「Hark!」という言葉は、現代では「古い詩やクリスマスキャロル」の中で最も見かける可能性が高いです。