「都市の喧騒を離れ、魂は wildness を求める」
📚 意味と用法
wildness は、形容詞 wild の名詞形で、「野生」であるという質や状態を指す不可算名詞です。これには複数の側面があります。1つ目は、動植物が人間の管理下にない「自然のままの状態」です。2つ目は、風景が手付かずで荒涼としている「荒野」の様子。3つ目は、人や感情が制御不能で「荒々しい」ことです。”the wildness of nature”(自然の荒々しさ)や “a wildness in his eyes”(彼の瞳に宿る野性味)のように使われます。
自然のままの状態 (The quality of being untamed)
The national park is celebrated for its pristine wildness.
(その国立公園は、手付かずの自然のままであることで称賛されている。)
制御不能な荒々しさ (An uncontrolled quality)
There was a certain wildness in her spirit that could not be tamed.
(彼女の魂には、飼いならすことのできないある種の荒々しさがあった。)
🕰️ 語源と歴史
「Wildness」は、形容詞「wild」に、状態や性質を表す名詞を作る接尾辞「-ness」が付いて形成されました。「Wild」は古英語の「wilde」に由来し、元々は「栽培されていない、飼いならされていない」という意味でした。これはゲルマン祖語の「*wilthijaz」に遡り、「森」や「荒野」と関連する言葉と考えられています。
つまり、文明や人間のコントロールの外側にある状態が「wild」の核となるイメージであり、「wildness」はその状態そのものを指す名詞です。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
wildness | 飼いならされていない「状態」や「質」。中立的にも、ポジティブ(自由奔放)にもネガティブ(制御不能)にもなり得る。 |
wilderness | 手付かずの自然が広がる具体的な「場所」、荒野。 |
ferocity / savagery | 攻撃的で暴力的な「凶暴さ」や「野蛮さ」を指す、より強いネガティブな言葉。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
wildness (野生) は、人間によるコントロールを意味する domestication (飼いならし) や、社会的な order (秩序) とは対照的です。
💬 実践的な例文
He loved the rugged wildness of the Scottish Highlands.
彼はスコットランド高地の険しい大自然を愛していた。
There is a certain wildness to her art that is very appealing.
彼女の芸術には、非常に魅力的なある種の奔放さがある。
Despite his calm appearance, there was a hidden wildness in him.
彼の穏やかな外見とは裏腹に、彼の中には隠れた荒々しさがあった。
The garden had been neglected and was returning to a state of wildness.
その庭は放置され、自然のままの状態に戻りつつあった。
The children played with a joyful wildness, free from adult rules.
子供たちは大人のルールから解放され、喜びに満ちた奔放さで遊んだ。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The quality of being untamed and natural is called ______.
解説:
飼いならされておらず、自然なままであるという質は「wildness」です。
2. The opposite of wildness is ______.
解説:
「野生」の対義語は「飼いならされていること (tameness)」です。
3. A large area of wild, uncultivated land is a ______.
解説:
広大で手付かずの土地は「荒野 (wilderness)」と呼ばれます。
4. The adjective form of “wildness” is ______.
解説:
「wildness」の形容詞形は「wild」です。
5. He felt a call to the ______ of the Alaskan mountains.
解説:
彼はアラスカの山々の「大自然 (wildness)」からの呼び声を感じた。