Zip /zɪp/
ジッパー、ジッパーを閉める、素早く動く、郵便番号
ファスナーを閉める行為やそのもの。または、素早く移動する様子。他に郵便番号や元気といった意味も持つ多義的な単語。
📚 意味と用法
zip は、動詞と名詞の両方で使われる非常に多義的な単語です。主な意味は、①「ジッパー(ファスナー)」とその開閉、②「素早く動く」様子(ビュンと音を立てるイメージ)、③アメリカ英語での「郵便番号(ZIP code)」、④元気や活力を意味する「気力」、⑤コンピュータファイルの「圧縮」など多岐にわたります。文脈によってどの意味で使われているかを判断する必要があります。
ジッパーを閉める (To fasten with a zipper)
Could you help me zip up my dress?
(ドレスのジッパーを閉めるのを手伝ってくれる?)
素早く動く (To move quickly)
A car zipped past us on the highway.
(高速道路で車が私たちの横をビュンと通り過ぎた。)
🕰️ 語源と歴史
「Zip」は、19世紀半ばに生まれた擬音語(onomatopoeia)です。元々は、弾丸が空を切る音や、布が素早く引き裂かれる「ビュッ」「シュッ」という鋭い音を模倣したものでした。この「素早い動き」のイメージから、「素早く移動する」という意味が生まれました。
「ジッパー」という意味は、1920年代にB.F.グッドリッチ社が自社の新しいファスナー付きブーツに “Zipper” という商標を付けたことから広まりました。これもファスナーを閉める際の「ジーッ」という音に由来しています。「ZIP code」は “Zone Improvement Plan” の頭字語ですが、手紙が「素早く」届くようにという含意も込められています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
zip | 素早く、しばしば直線的に動く様子。擬音的な軽快さ。 |
zoom | エンジン音のような「ブーン」という音を伴う素早い動き。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
素早く動く zip は、のろのろ進む crawl や dawdle と対照的です。ジッパーを閉める zip の反対は unzip です。
💬 実践的な例文
The hummingbird zipped from one flower to another.
ハチドリは花から花へと素早く飛び回った。
I’ll just zip over to the store to pick up some milk.
牛乳を買いに、店までさっと行ってくるよ。
Don’t forget to write the ZIP code on the envelope.
封筒に郵便番号を書くのを忘れないでね。
He compressed the files into a single zip archive.
彼はそれらのファイルを一つのzip書庫に圧縮した。
This car has a bit more zip than my old one.
この車は私の古いのより少し馬力がある。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. To move very quickly is to ______.
解説:
非常に速く動くことは「zip」と表現できます。
2. The opposite of to zip up a jacket is to ______ it.
解説:
ジャケットのジッパーを閉めることの反対は、「開ける (unzip)」ことです。
3. In the US, the postal code is called the ______ code.
解説:
米国の郵便番号は「ZIP code」と呼ばれます。
4. A ______ file is a compressed computer file.
解説:
圧縮されたコンピュータファイルは「zip」ファイルと呼ばれます。
5. Which word is NOT a synonym for zip (to move fast)?
解説:
「Crawl」(這うように進む)は速く動くことを意味せず、zipの対義語です。