「雨音が eaves を叩き、過ぎ去った日の思い出を運んでくる」
📚 意味と用法
eaves は複数形のままで使われる名詞で、建物の屋根が壁からはみ出している部分、すなわち「軒」や「庇」を指します。主な機能は、雨水が壁を伝って流れ落ちるのを防ぐことです。単数形の “eave” はほとんど使われず、常に複数形で扱われます。「under the eaves」で「軒下」という意味になります。
屋根の端 (The edge of a roof)
Icicles were hanging from the eaves of the cottage.
(そのコテージの軒先から、つららが下がっていた。)
軒下 (Under the eaves)
Birds have built a nest under the eaves of our house.
(鳥が我が家の軒下に巣を作った。)
🕰️ 語源と歴史
「Eaves」は、古英語の「efes」に由来し、元々は「端、境界」を意味していました。これが特に「屋根の端」を指すようになり、現在の意味に定着しました。この単語はゲルマン祖語に遡ることができ、常に複数形で使われるという珍しい特徴を持っています(”trousers”(ズボン)や “scissors”(ハサミ)などと同様)。
「立ち聞きする」を意味する「eavesdrop」は、この「eaves」から来ています。昔、人々が軒下(eaves)に立って、壁の中から漏れてくる会話に聞き耳を立てていたことに由来すると言われています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
eaves は、屋根の端という非常に具体的な建築部位を指す言葉です。overhang は、屋根に限らず、建物から突き出た部分全般を指す、より広い言葉です。
⚡ 対義語 (文脈による)
直接的な対義語はなし
関連する対比
eaves(屋根の端)には明確な対義語はありませんが、建物の部位として「土台(foundation)」や「地面(ground)」と対比されることがあります。
💬 実践的な例文
We stood under the eaves of the shop to shelter from the sudden downpour.
私たちは突然の土砂降りから逃れるため、店の軒下に立った。
The carpenter repaired the damaged eaves of the old house.
その大工は古い家の傷んだ軒を修理した。
Japanese traditional architecture is known for its wide, elegant eaves.
日本の伝統建築は、その幅広くて優雅な庇で知られている。
Snow slid off the eaves with a loud thud.
雪が軒からドスンという大きな音を立てて滑り落ちた。
He was accused of eavesdropping from under the eaves.
彼は軒下から立ち聞きしていたとして非難された。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The part of the roof that overhangs the walls is called the ______.
解説:
壁から張り出した屋根の部分は「軒 (eaves)」です。
2. The verb “to ______” means to listen secretly to a private conversation.
解説:
内密な会話をこっそり聞くことは「立ち聞きする (eavesdrop)」と言います。
3. The gutters are attached to the ______.
解説:
雨どい(gutters)は「軒 (eaves)」に取り付けられます。
4. Why is “eaves” always plural?
解説:
常に複数形であるのは、古英語からの「歴史的な特徴 (a historical feature of the word)」です。
5. We waited under the ______ of a building for the rain to stop.
解説:
雨が止むのを待っていた場所として最も適切なのは、建物の「軒下 (eaves)」です。