Athwart /əˈθwɔːt/
~を横切って、~に逆らって
主に航海用語や文学で使われる、やや古風な前置詞・副詞。何かを横断する、または反対する位置関係を示す。
「一隻の船が、我々の進路を athwart に横切っていった」
📚 意味と用法
athwart は、前置詞または副詞として使われる、やや古風で文学的な響きを持つ言葉です。主な意味は二つあります。一つ目は、物理的に何かを「横切って」「横断して」という意味で、特に船の進路を横切る場合など、航海の文脈でよく使われます。二つ目は、比喩的に、計画や意見などに「反対して」「逆らって」という意味です。現代の日常会話では “across” や “against” を使うのが一般的です。
物理的に横切る (Across)
A log lay athwart the path.
(一本の丸太が道を横切って横たわっていた。)
比喩的に逆らう (In opposition to)
His own desires ran athwart his duties.
(彼自身の欲望は、彼の義務に反していた。)
🕰️ 語源と歴史
「Athwart」は、中英語の “on thwert” に由来します。これは「on」(~の上に)と、古ノルド語の「þvert」(横切って)が組み合わさったものです。「þvert」は、ゲルマン祖語の「*thwerhaz」(ねじれた、横切る)に遡ります。”thwart”(妨害する)も同じ語源を持つ単語です。
「横切るように上に」という元の意味が、物理的・比喩的な「横断」「反対」を意味する言葉として定着しました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (文脈による)
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
**1. The ship sailed ______ the direction of the wind.**
解説: 風の方向を「横切るように」、つまり風に逆らって船が進んだ、という航海の文脈です。
**2. A more common modern word for “athwart” is ______.**
解説: 現代英語で「~を横切って」を表す最も一般的な単語は “across” です。
**3. To ______ someone’s plans is to prevent them from succeeding.**
解説: 誰かの計画を成功させないようにすることは、「妨害する (thwart)」ことです。”athwart” と同じ語源を持ちます。
**4. The opposite of moving “athwart” a path is moving ______ it.**
解説: 道を「横切る」の反対は、道に「沿って」進むことです。
**5. His testimony ran ______ to everything we had been told.**
解説: 彼の証言は、私たちが聞かされていたことすべてに「反していた (ran athwart to)」という比喩的な用法です。