「偶然か、必然か。’Fated’ な出会いが物語を動かす」
📚 意味と用法
fated は、「運命づけられた」「宿命の」と訳される形容詞です。`fate`(運命)によって、ある特定の結末を迎えることが決まっている状態を表します。良い運命にも悪い運命にも使われますが、特にロマンチックな文脈での「運命の出会い」(a fated meeting)や、悲劇的な文脈での「破滅する運命にあった」(fated to fail) のように、ドラマチックな状況で使われることが多いです。`destined` とほぼ同じ意味で使えます。
避けられない運命 (An inevitable destiny)
It seemed they were fated to be together.
(彼らは結ばれる運命にあるように思えた。)
悲劇的な宿命 (A tragic destiny)
The hero’s quest was fated to end in tragedy.
(その英雄の冒険は、悲劇に終わる運命だった。)
🕰️ 語源と歴史
「Fated」は、名詞「fate」(運命)から派生した言葉です。「fate」は、ラテン語の「fatum」(神のお告げ、神託、運命)に由来します。これは「話す」を意味する動詞「fari」の過去分詞形です。つまり、元々は「(神によって)語られたこと」という意味で、人の力では変えられない、あらかじめ定められた筋書きというニュアンスを持っていました。この「定められた」という感覚が `fated` に色濃く残っています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (文脈による)
💬 実践的な例文
From the moment they met, they knew their love was fated.
出会った瞬間から、彼らは自分たちの愛が運命づけられているとわかっていた。
The project seemed fated for disaster from the very beginning.
そのプロジェクトは、最初から失敗する運命にあるように思えた。
Romeo and Juliet are perhaps the most famous fated lovers in literature.
ロミオとジュリエットは、文学史上おそらく最も有名な運命の恋人たちだろう。
It was a fated decision that changed the course of his life.
それは彼の人生の流れを変えた運命的な決断だった。
He felt he was fated to become a musician, just like his grandfather.
彼は祖父と同じように、音楽家になる運命にあると感じていた。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The noun form of “fated” is ______.
解説:
形容詞 “fated” の元となる名詞は「運命」を意味する “fate” です。
2. A journey that is doomed to fail is ______.
解説:
失敗する運命にある旅は「ill-fated(不運な)」と表現されます。
3. The opposite of a fated event is a ______ one.
解説:
「運命づけられた」出来事の反対は「偶然の(random)」出来事です。
4. They were ______ to meet again years later.
解説:
数年後に再会する「運命だった」という文脈なので “fated” が適切です。
5. A ______ wound is one that leads to death, as if by fate.
解説:
運命によって死に至るかのような傷は「fatal(致命的な)」傷と呼ばれます。