「森の奥で震える fawn、権力者に fawn する人々」
📚 意味と用法
fawn は、名詞、動詞、形容詞として、それぞれ異なる意味を持ちます。名詞としては「子鹿」を指します。形容詞としては、その子鹿の毛のような「淡い黄褐色」を意味します。動詞としては、人(特に目上の人)の機嫌を取るために「媚びへつらう」「ごまをする」という、やや軽蔑的な意味で使われます (`fawn over someone`)。また、犬などが喜びを示して「じゃれつく」様子も表します。
子鹿 (A young deer)
We saw a doe and her fawn in the meadow.
(私たちは牧草地で母鹿とその子鹿を見かけた。)
へつらう (To flatter)
The courtiers fawned over the queen, hoping for her favor.
(廷臣たちは女王の寵愛を願い、彼女に媚びへつらった。)
🕰️ 語源と歴史
「fawn」の二つの主な意味は、異なる語源を持っています。「子鹿」を意味する `fawn` は、古フランス語の `faon` (若い動物) を経て、ラテン語の「fetus」(子孫、胎児)に由来します。`fetus` (胎児) と同じ語源です。一方、「へつらう」を意味する動詞の `fawn` は、古英語の「fagnian」(喜ぶ、歓迎する)に由来します。元々は犬などが喜びを示す様子を表していましたが、後に人間のおべっかを使う行動を軽蔑的に指すようになりました。
🔄 類義語 (動詞として)
⚡ 対義語 (動詞として)
💬 実践的な例文
The little dog fawned on its owner, wagging its tail excitedly.
その子犬は興奮してしっぽを振りながら、飼い主にじゃれついた。
The new employee was criticized for fawning over the boss.
その新入社員は、上司にごまをすっていると批判された。
She chose a pair of fawn-colored gloves to match her coat.
彼女はコートに合わせて、淡い黄褐色の手袋を選んだ。
The mother deer carefully hid her newborn fawn in the tall grass.
母鹿は、生まれたばかりの子鹿を背の高い草の中に注意深く隠した。
He’s not a leader; he just fawns on anyone in power.
彼はリーダーではない。権力を持つ者なら誰にでもへつらうだけだ。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
**1. A fawn is a young ______.**
解説:
「fawn」は「若い鹿 (young deer)」を意味します。
**2. To ______ over someone is to praise them too much to get something from them.**
解説:
何かを得る目的で人を過剰に褒めることは「fawn over (へつらう)」と表現されます。
**3. The color ‘fawn’ is a light ______ color.**
解説:
「fawn」色は「淡い黄褐色 (light brownish-yellow)」です。
**4. The verb ‘to fawn’ originally described the happy behavior of a ______.**
解説:
動詞の `fawn` は、元々「犬 (dog)」が喜びを表す様子を指していました。
**5. An antonym for the verb ‘to fawn’ is to ______.**
解説:
「へつらう (fawn)」の反対は、「軽蔑する (scorn)」ことです。