Libel /ˈlaɪ.bəl/
(文書による)名誉毀損
新聞、本、インターネットなど、文字や画像で記録に残る形で、虚偽の情報によって他人の評判を傷つける不法行為。
「Spoken words are slander, written words are libel. 言葉は中傷、文字は名誉毀損」
📚 意味と用法
libel は、主に法律用語として使われる名詞で、「文書による名誉毀損」を指します。重要なのは、それが**書き物や印刷物、放送、インターネット上の書き込み**といった、記録に残る形で行われる点です。口頭での名誉毀損である `slander` (口頭中傷) とは法的に区別されます。動詞としても「(文書で)名誉を毀損する」という意味で使われます。
名誉毀損行為 (The act of defamation)
The newspaper was sued for libel.
(その新聞社は名誉毀損で訴えられた。)
Libel vs. Slander
Publishing a false statement is libel; speaking it is slander.
(虚偽の記述を公表するのは文書名誉毀損であり、それを口にするのは口頭名誉毀損である。)
🕰️ 語源と歴史
「Libel」は、ラテン語の「libellus」に由来します。これは「本」を意味する「liber」に、小さいものを表す指小辞が付いた形で、「小さな本」や「小冊子」を意味しました。ローマ時代、`libellus` は公的な告知や請願書など、様々な短い文書を指す言葉でした。後に、特に中傷的な内容のパンフレットや文書を指すようになり、そこから「文書による名誉毀損」という法的な意味へと特化していきました。`library` (図書館) と同じ語源です。
🔄 類義語
⚡ 対義語
💬 実践的な例文
The celebrity filed a libel suit against the tabloid for publishing false stories.
その有名人は、虚偽の記事を掲載したとして、タブロイド紙を名誉毀損で訴えた。
To prove libel, you must show that the statement was false and caused harm.
名誉毀損を証明するためには、その記述が虚偽であり、かつ損害を引き起こしたことを示さなければならない。
He accused the author of libeling him in the new biography.
彼は、新しい伝記の中で著者が自分を中傷したとして非難した。(動詞)
Truth is an absolute defense against a charge of libel.
真実であることは、名誉毀損の罪に対する絶対的な抗弁となる。
Posting false and damaging comments online can be considered libel.
オンラインで虚偽の、かつ損害を与えるコメントを投稿することは、名誉毀損と見なされる可能性がある。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
**1. Libel is a false statement that is ______.**
解説:
「libel」は、「書かれた (written)」虚偽の記述による名誉毀損です。
**2. Spoken defamation is called ______.**
解説:
口頭での名誉毀損は「slander」と呼ばれます。
**3. The word ‘libel’ comes from a Latin word meaning a “little ______”.**
解説:
語源であるラテン語の `libellus` は「小さな本 (little book)」を意味します。
**4. He sued the magazine for ______ and won.**
解説:
雑誌(書き物)を訴える場合、その罪状は「libel」です。
**5. The general term for damaging someone’s reputation is ______.**
解説:
libel と slander を含む、名誉毀損の総称は「defamation」です。