「土地と共に生きた peasant、歴史の土台を築いた名もなき人々」
🧑🌾 意味と用法
peasant は名詞で、歴史的に封建社会などにおいて土地を耕す「小作農」や「農民」を指します。特に、土地を持たず地主に仕える、社会的・経済的に低い階層の人々を指すニュアンスが強いです。現代において、発展途上国の自給自足農家を指すこともありますが、先進国の人に対して使うと「田舎者」「無教養な人」といった侮蔑的な意味合いを持つことがあるため、注意が必要です。
歴史的な文脈 (Historical context)
In the Middle Ages, most of the population were peasants who worked the land.
(中世において、人口のほとんどは土地を耕す農民であった。)
社会階級として (As a social class)
The story is about a peasant girl who marries a prince.
(その物語は、王子と結婚する農民の少女についての話だ。)
📜 語源と歴史
「Peasant」は、古フランス語の「païsent」に由来します。これは「田舎、地方」を意味する「païs」から来ており、「田舎の人」というのが元の意味です。さらにこの「païs」は、後期ラテン語の「pāgēnsis」(地方の住民)に遡り、その語源は「地方、田舎の地区」を意味する「pāgus」です。都市(city)ではなく、田舎(countryside)に住む人々を指す言葉として生まれました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
peasant | 歴史的で、低い社会階級を暗示する。土地を持たない小作農のイメージ。 |
farmer | 農業を職業とする人を指す中立的な言葉。土地の所有の有無や規模は問わない。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
封建社会において、土地を耕す peasant (農民) は、土地を所有する lord (領主) や noble (貴族) とは対照的な階級でした。
🗣️ 実践的な例文
Life was very hard for a medieval peasant.
中世の農民にとって生活は非常に厳しかった。
The painting shows a group of peasants working in a field.
その絵画は、畑で働く一群の農民たちを描いている。
A great peasant revolt broke out in the 14th century.
14世紀に大規模な農民反乱が勃発した。
The folk tales were passed down orally among the peasantry.
その民話は農民階級の間で口承で伝えられた。
They lived a simple life, much like European peasants of the past.
彼らは、昔のヨーロッパの農民によく似た、質素な生活を送っていた。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. In a feudal system, the opposite of a peasant was a ______.
解説:
封建制度において、農民 (peasant) の対極にいたのは領主 (lord) や貴族 (noble) です。
2. The collective term for peasants as a class is the ______.
解説:
階級としての農民全体を指す集合名詞は peasantry です。
3. The word “peasant” comes from a word meaning ______.
解説:
語源は「田舎 (countryside)」を意味する古フランス語の “païs” です。
4. A more neutral term for someone who cultivates land is a ______.
解説:
土地を耕す人に対する、より中立的で現代的な言葉は farmer です。
5. The ______ had to give a large portion of their harvest to the landowner.
解説:
収穫の大部分を地主に納めなければならなかったのは「小作農」なので、peasants が適切です。