英単語解説 – Numb

Numb /nʌm/

無感覚な、麻痺した、かじかんだ;~を麻痺させる

物理的または感情的な感覚を失った状態。発音しない ‘b’ が最後につく点に注意。

「感覚が消え、心が凍りつく時」

📚 意味と用法

numb は形容詞と動詞の両方で使われます。形容詞としては、寒さや麻酔などで体の一部が「無感覚な」「かじかんだ」状態を表します。また、悲しみや衝撃で感情が「麻痺した」状態も指します。動詞としては、麻酔薬などが体の一部を「麻痺させる」ことや、強い感情が心を「無感覚にさせる」ことを意味します。

形容詞:物理的な無感覚

My fingers were numb with cold.

(私の指は寒さでかじかんでいた。)

動詞:麻痺させる

The dentist will numb your gums before the injection.

(歯医者は注射の前にあなたの歯茎を麻痺させるだろう。)

形容詞:感情的な麻痺

She was numb with grief after her husband’s death.

(夫の死後、彼女は悲しみで呆然としていた。)

🕰️ 語源と歴史

「Numb」は、古英語の動詞「niman」(取る、つかむ)の過去分詞形 “numen” に由来します。元々は、病気や寒さによって感覚や動きを「奪われた」「捕らえられた」状態を意味していました。この「感覚を奪われた」というイメージが、現在の物理的・感情的な「無感覚」の意味に直接つながっています。最後の “b” は、中英語期に “dumb” や “limb” といった単語の影響で後から付け加えられたものです。

niman (取る)
numen (奪われた)
numb

🔄 類義語

unfeeling (無感覚な)
insensitive (鈍感な)
paralyzed (麻痺した)
deadened (感覚のない)

⚡ 対義語

sensitive (敏感な)
feeling (感覚のある)
responsive (反応のある)
lively (活気のある)

💬 実践的な例文

1

My leg has gone numb after sitting on it for too long.

あまりに長く正座していたので、足がしびれてしまった。

状況: 体の感覚について
2

The shock of the bad news left him completely numb.

その悪い知らせの衝撃で、彼は完全に呆然自失となった。

状況: 精神的な衝撃
3

The injection will numb the area for about an hour.

注射をすると、その部分が約1時間麻痺します。

状況: 医療処置の説明
4

He was so terrified that his mind went numb.

彼はあまりの恐怖に頭が真っ白になった。

状況: 極度の恐怖
5

The wind was numbingly cold.

風はしびれるほど冷たかった。

状況: 天候の厳しさを強調する

🧠 練習問題

1. If a part of your body is numb, you cannot ______ it.

see
feel
move
hear

解説: 体の一部が “numb” になると、「感じる (feel)」ことができなくなります。

2. The noun form of “numb” is ______.

numbness
numbly
numbing
numb

解説: 「麻痺、無感覚」を意味する名詞は “numbness” です。

3. The opposite of “numb” is ______.

cold
hard
sensitive
sad

解説: 「無感覚な」の反対は「敏感な (sensitive)」です。

4. A dentist uses an anesthetic to ______ the tooth area.

numb
feel
hurt
clean

解説: 歯医者は麻酔を使って歯の周りを「麻痺させる (numb)」ので、動詞の原形が適切です。

5. The ‘b’ at the end of “numb” is ______.

stressed
silent
long
short

解説: “numb” の最後の ‘b’ は発音されない「黙字 (silent)」です。