Trick /trɪk/
(名)策略、たくらみ、手品、いたずら、コツ;(動)だます
(名詞)人をだますための行為、巧妙な技能(手品など)、または物事を行うための秘訣。(動詞)人をだまして何かをさせること。
「人を”だます”たくらみから、巧妙な”コツ”まで」
📚 意味と用法
trick は名詞と動詞で使われ、中核となるイメージは「巧妙さ」や「策略」です。文脈によって、ネガティブな「だます行為」から、中立的な「手品」、ポジティブな「コツ」まで幅広い意味を持ちます。
名詞: 策略、たくらみ (Deception)
He was a victim of a cruel trick.
(彼は残酷なたくらみの犠牲者だった。)
名詞: 手品、芸 (Magic, Skill)
The magician performed a card trick.
(手品師はカードの手品を披露した。)
名詞: コツ、秘訣 (Knack)
What’s the trick to making perfect pancakes?
(完璧なパンケーキを作るコツは何ですか?)
動詞: だます (Deceive)
They tricked him into signing the document.
(彼らは彼をだましてその書類にサインさせた。)
🕰️ 語源と歴史
「trick」の語源は、古フランス語の「trichier」(だます、ごまかす)やオランダ語の「trekken」(引く、たくらむ)に関連があると考えられています。
元々は「ごまかし」「策略」というネガティブな意味で使われていましたが、そこから「巧妙な仕掛け」→「手品」や「(巧妙な)芸当」という意味が生まれました。さらに、物事をうまくやるための「巧妙な方法」という意味で「コツ」や「秘訣」という意味も派生しました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
| trick (だます) | 巧妙な手口で相手をだまし、間違った行動をとらせる。 |
| deceive (だます) | よりフォーマルで、嘘や策略によって意図的に誤解させる。 |
| prank (いたずら) | 通常、深刻な害のない、面白半分の「いたずら」。 |
⚡ 対義語 (文脈による)
関連する対比
trick(策略)は honesty(正直)と対照的です。ハロウィーンの “Trick or Treat!” は「(Trick)いたずらされるか、それとも(Treat)お菓子をくれるか!」という対比です。
💬 実践的な例文
The “pull my finger” prank is an old trick.
「指を引っ張って」といういたずらは、古くからある手口だ。
My eyes must be playing tricks on me. I thought I saw a ghost.
目の錯覚に違いない。幽霊が見えたかと思った。(*イディオム: play tricks on)
The trick is to add the eggs one at a time.
(料理の)コツは、卵を一度に一つずつ加えることです。
He taught his dog to do tricks like rolling over.
彼は犬に寝返りなどの芸を教えた。
She felt she had been tricked out of her money.
彼女は自分のお金をだまし取られたと感じた。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. A “tricky” situation is one that is ______.
解説:
形容詞 “tricky” は「扱いにくい、困難な、巧妙さを要する」という意味です。
2. The phrase “Trick or Treat!” is used during which holiday?
解説:
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」はハロウィーンの決まり文句です。
3. If you want to know the “trick” to something, you want to know the ______.
解説:
“the trick to…” は「~のコツ、秘訣、巧妙な方法」を意味します。
4. A magician performs magic ______.
解説:
手品師が披露する「手品」や「奇術」は “magic tricks” と呼ばれます。
5. Don’t be ______ by his friendly appearance; he’s a dangerous man.
解説:
“be tricked” (だまされる) という受動態の形が適切です。「彼の人懐っこい外見にだまされるな」
