
【tribune – 議員】
【tribune – 議員】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「tribune(議員)」は、古代ローマの「トリブヌス(tribunus)」から来ています。ラテン語の「tribus(部族)」に由来し、元々はローマ市民の特定の部族を代表する者を指していました。特に有名なのは「平民護民官(tribunus plebis)」で、彼らはローマの平民(プレブス)の権利を守るために設けられた役職でした。この役職は、貴族の権力に対抗するための防波堤として機能し、平民の意見や要求を代弁する重要な存在でした。現代においても「tribune」という言葉は、公共の利益を代表する役割を持つ人物や団体に使われることがあり、その歴史的背景に基づく「市民のための代表者」という意味合いが強く残っています。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語:
- representative(代表者)
- senator(上院議員)
- legislator(立法者)
- 反対語:
- 反対語はありません。
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- representative
- 「tribune」と「representative」はどちらも「代表者」を意味しますが、「tribune」は特に古代ローマの文脈で使われる歴史的な役職です。一方、「representative」はより広範に使われ、現代の議会の代表を意味することが多いです。
- senator
- 「senator」は上院議員を指しますが、「tribune」は古代ローマでは平民の代表であり、役割や階級が異なります。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「tribune(議員)」という言葉は、古代ローマの歴史に深く根ざしています。特に「護民官(Tribunus Plebis)」は、紀元前5世紀に設置され、平民(プレブス)の権利を保護する役割を担っていました。護民官は神聖不可侵とされ、彼らに対する攻撃は国家への冒涜とみなされました。この制度は、ローマの貴族による権力集中に対抗するために平民が勝ち取ったものであり、護民官はしばしば上流階級の決定に対して拒否権を行使しました。この護民官制度は、現代の民主主義における代表者制度や市民の権利保護の概念に影響を与え、今でも「tribune」という言葉は、市民の利益を守る人々を指す言葉として残っています。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- The tribune spoke passionately about the new reform laws.
- 議員は新しい改革法について熱心に語った。
- The people trusted the tribune to represent their interests in the Senate.
- 人々は議会で自分たちの利益を代表するために議員を信頼していた。
- He was elected tribune for his dedication to the citizens.
- 彼は市民への献身により議員に選ばれた。
- The tribune proposed a bill to improve the education system.
- 議員は教育制度を改善するための法案を提出した。
- As a tribune, she was responsible for defending the rights of the lower class.
- 議員として彼女は下層階級の権利を守る責任があった。