【keel – (船の)竜骨、キール】

【keel – (船の)竜骨、キール】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「keel」は古英語 cēol から派生し、さらに古ノルド語の kjǫlr(船の竜骨)に由来します。この語はゲルマン語派の言葉と関連があり、オランダ語の kiel、ドイツ語の Kiel などとも共通しています。

元々、竜骨(keel)は船の最も重要な構造部分であり、船の安定性と航行性能を支える役割を果たしていました。特にヴァイキング船では、頑丈な竜骨が長距離航海を可能にし、探検や交易において決定的な要素となりました。現代でも、ヨットや大型船舶の設計において「keel」は欠かせない要素となっています。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • hull(船体)
    • keelson(竜骨補強材)
    • framework(骨組み、構造)
    • bottom(底部)
  • 反対語(直接の反対語はなし)
    • deck(甲板)※船の上部構造として対比されることが多い

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  1. heel(かかと)
    ・「keel」と発音が似ているが、まったく異なる意味を持つ。
  2. hull(船体)
    ・「keel」は船の基礎となる構造部分であり、「hull」は船全体の外殻を指す。
  3. deck(甲板)
    ・「keel」は船の底部構造であり、「deck」は上部の床にあたる部分。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「keel」は、船の最も重要な部分の一つであり、古代から航海に不可欠な要素でした。特にヴァイキングの長船(ロングシップ)は、優れた竜骨の設計により、安定性と速度を兼ね備えていました。彼らは「keel」を巧みに活用し、大西洋を横断して北アメリカに到達したと考えられています。

また、18~19世紀の帆船時代には、竜骨の設計が船の性能を決定づける重要な要素となりました。深い竜骨を持つ船は風に対して安定し、遠洋航海に適していました。一方で、浅い竜骨を持つ船は河川や沿岸航行に適していました。現代でもヨットレースでは「keel」のデザインが勝敗を左右する要素となっており、最適な形状が研究されています。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. The ship’s keel was carefully inspected before its maiden voyage.
    ・船の竜骨は処女航海の前に慎重に検査された。
  2. A strong keel is essential for maintaining a ship’s stability.
    ・丈夫な竜骨は船の安定を維持するために不可欠である。
  3. The storm was so strong that the boat nearly keeled over.
    ・嵐があまりに強く、ボートはもう少しで転覆しそうになった。
  4. Wooden ships in the past had a heavy keel to support their structure.
    ・昔の木造船には、その構造を支えるために重い竜骨があった。
  5. The yacht’s deep keel allowed it to sail smoothly through rough waters.
    ・そのヨットの深い竜骨のおかげで、荒波の中でもスムーズに航行できた。

【keel – (船の)竜骨、キール】のコロケーション

  • A ship’s keel: 船の竜骨
  • A reinforced keel: 補強されたキール
  • Keel over: 転覆する/気を失って倒れる
  • A deep keel: 深い竜骨
  • The keel of a yacht: ヨットのキール
  • Lay the keel: 竜骨を据える(船の建造を始める)
  • A broken keel: 壊れた竜骨

文法問題

問題1

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
The _____ of the ship is the main structural component that runs along the bottom and supports the entire framework.

  • keel
  • mast
  • hull
  • deck

解答と解説
解答: keel
解説: 「keel(竜骨)」は、船の底部を支える主要な構造部分です。この文では、「船の○○は、底部に沿って走り、全体の骨組みを支える主要な構造要素である」と述べられており、「keel」が最適です。他の選択肢(mast=マスト、hull=船体、deck=甲板)は、竜骨とは異なる部分を指します。


問題2

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
During the storm, the ship nearly lost its _____ and capsized.

  • keel
  • anchor
  • rudder
  • sail

解答と解説
解答: keel
解説: 「keel(竜骨)」は船の安定性を保つ役割を果たします。この文では、「嵐の間、船はほぼ○○を失い、転覆しかけた」と述べられており、「keel」が最適です。他の選択肢(anchor=錨、rudder=舵、sail=帆)は、安定性を直接示すものではありません。


問題3

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
A ship with a deep _____ is more stable in rough seas but requires deeper waters to navigate.

  • keel
  • bow
  • stern
  • cabin

解答と解説
解答: keel
解説: 「keel(竜骨)」が深い船は、荒波の中でも安定性を保ちやすくなりますが、航行には深い水域が必要です。この文では、「深い○○を持つ船は荒れた海でも安定するが、航行にはより深い水域が必要である」と述べられており、「keel」が最適です。他の選択肢(bow=船首、stern=船尾、cabin=船室)は、安定性には直接関係しません。


問題4

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
The shipbuilder reinforced the _____ to improve the vessel’s durability and performance in extreme conditions.

  • keel
  • porthole
  • compass
  • rope

解答と解説
解答: keel
解説: 「keel(竜骨)」は船の基本構造の一部であり、耐久性や性能を向上させるために補強されることがあります。この文では、「造船者は、極限状態での耐久性と性能を向上させるために○○を補強した」と述べられており、「keel」が最適です。他の選択肢(porthole=舷窓、compass=羅針盤、rope=ロープ)は、船の構造補強には適しません。


問題5

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
A sailboat with a retractable _____ can easily navigate both deep and shallow waters.

  • keel
  • anchor
  • mast
  • rudder

解答と解説
解答: keel
解説: 「retractable keel(格納式キール)」を持つヨットは、深い海域と浅瀬の両方を航行しやすくなります。この文では、「格納式の○○を備えた帆船は、深い水域と浅い水域の両方を容易に航行できる」と述べられており、「keel」が最適です。他の選択肢(anchor=錨、mast=マスト、rudder=舵)は、この文の文脈には適しません。