【err – 間違える、誤る】

【err – 間違える、誤る】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「err」はラテン語の errare(迷う、誤る)から来ており、この言葉はさらにその祖先となるインド・ヨーロッパ語根 ers(逸れる、外れる)に由来します。ラテン語の errare から派生したこの動詞は、最初は「道を外れる」「迷う」といった意味合いで使われていましたが、次第に「間違える」「誤る」という意味に転じました。英語では12世紀頃に「err」という形で登場し、今では誤りを犯すこと全般を指す動詞として広く使われています。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • mistake(間違える)
    • blunder(うっかり間違える)
    • misstep(踏み外す、誤り)
    • misjudge(誤って判断する)
    • falter(躓く、誤る)
  • 反対語
    • correct(訂正する、正す)
    • remedy(修正する、治す)
    • rectify(訂正する、修正する)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  1. wander(さまよう)
    ・「wander」は、目的もなく歩き回ることを意味し、「err」と同じく「道を外れる」意味を持ちますが、通常は物理的な動きに関連して使われます。
  2. mistake(間違える)
    ・「mistake」は誤りそのものを指す名詞または動詞ですが、「err」は動詞で「間違える」という行動を強調します。
  3. falter(躓く、つまずく)
    ・「falter」は、特に決断や意志の面で迷ったり、弱気になったりすることを指し、単純な「間違い」に焦点を当てた「err」とはニュアンスが異なります。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「err」という言葉は、古くから人間の不完全さや道徳的な弱さを表現するために用いられてきました。特にギリシャ哲学やキリスト教の教えでは、人間は神や理性に従って生きるべきだが、しばしば「err」、すなわち誤りを犯す存在であるとされています。この誤りをどのように認識し、改善するかが重要であるとされ、許しの概念や成長を促す教訓が強調されました。特に「err」から派生した「human error(人間の誤り)」という概念は、技術や科学の分野でもしばしば取り上げられ、学びと進歩のプロセスにおいて避けて通れないものとして捉えられています。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. He erred in his calculations, which led to the wrong result.
    ・彼は計算を誤り、その結果間違った答えになった。
  2. She may have erred in trusting the wrong person.
    ・彼女は間違った人を信じて誤ったかもしれない。
  3. If you err, it’s important to admit your mistake and learn from it.
    ・もし間違えることがあれば、自分の過ちを認め、それから学ぶことが大切だ。
  4. They erred by not double-checking the details before submitting the report.
    ・彼らは報告書を提出する前に詳細を確認しなかったことで間違えた。
  5. I erred in assuming the meeting was at noon, not at 10 AM.
    ・私は会議が正午だと思い込んで間違えた、実際は午前10時だった。

【err – 間違える、誤る】のコロケーション

  • Err in judgment: 判断を誤る
  • Err on the side of caution: 用心に過ぎる
  • Err in calculation: 計算を誤る
  • Err in thinking: 思考を誤る
  • Err in judgment about someone: 誰かについての判断を誤る
  • Err in estimating: 見積もりを誤る
  • Err by omission: 省略による誤り

文法問題

問題1

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
I think I _____ when I said that the meeting was at 3 PM instead of 2 PM.

  • err
  • erred
  • errs
  • erring

解答と解説
解答: erred
解説: 「err(間違える)」の過去形は「erred」です。この文では、過去の出来事について言っているため、「erred」が正しい選択です。「err(原形)」「errs(現在形)」「erring(現在分詞)」は文脈に合いません。


問題2

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
He often _____ in his calculations, which causes problems in the report.

  • errs
  • erred
  • err
  • erring

解答と解説
解答: errs
解説: 「err(間違える)」の現在形「errs」が適切です。この文では、現在の習慣的な行動を述べているため、「errs」が正しい選択です。「erred(過去形)」「err(原形)」「erring(現在分詞)」は文脈に合いません。


問題3

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
It’s important to admit when you _____, as this helps you learn and improve.

  • err
  • erred
  • errs
  • erring

解答と解説
解答: err
解説: 「err」は原形で、一般的な命令形や、助動詞と一緒に使う際に原形が使われます。この文では、「you should err(あなたは間違えるべきです)」という意味に近く、原形「err」が適切です。「erred(過去形)」「errs(現在形)」「erring(現在分詞)」は文脈に合いません。


問題4

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
Despite the fact that she _____, she remained calm and continued with the task.

  • erred
  • errs
  • err
  • erring

解答と解説
解答: erred
解説: 「erred」は「err(間違える)」の過去形で、過去に起こった出来事を述べている場合に使います。この文では、過去に彼女が間違ったことを述べており、「erred」が適切です。「errs(現在形)」「err(原形)」「erring(現在分詞)」は文脈に合いません。


問題5

次の文の空欄に適切な語を選んでください。
I fear that I may _____ again if I don’t pay closer attention to the details.

  • err
  • erred
  • errs
  • erring

解答と解説
解答: err
解説: 「err」は原形で、「may(〜するかもしれない)」と一緒に使う際に原形を使用します。この文では、「私は再び間違えるかもしれない」という意味で、「err」が適切です。「erred(過去形)」「errs(現在形)」「erring(現在分詞)」は文脈に合いません。