
【adultery – 不倫、姦通】
【adultery – 不倫、姦通】という単語の語源とか由来を知っていますか?
「adultery」という語は、ラテン語の「adulterare(汚す、混ぜる、堕落させる)」が語源です。この語は、「ad-(〜へ)」と「alter(他の)」から成り立ち、「他者に向かう」「本来の関係を壊す」という意味合いを持っています。古代ローマでも「adulterium」は既婚者による不貞行為を指しており、宗教的・法律的な文脈でも重く扱われていました。英語には中世フランス語の「avouterie」を経て取り入れられ、「結婚という契約を破る行為」として道徳的・法的な禁止事項とされるようになりました。現在でも多くの国で離婚の原因や社会的非難の対象となることが多く、特に宗教的な背景が強い地域では厳しい見解を持たれることがあります。
この単語の類義語・反対語を教えてください。
- 類義語
- infidelity(不貞)
- unfaithfulness(浮気)
- cheating(浮気、裏切り)
- betrayal(裏切り)
- affair(不倫関係)
- 反対語
- fidelity(貞節)
- loyalty(忠誠)
- faithfulness(誠実さ)
この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?
- adultery と adult:綴りが似ていますが、adult は「大人」「成人」という意味で全く異なる語です。
- adultery と adulteration:adulteration は「混入」「品質の劣化」を意味し、食品などに異物を混ぜることを指します。語源は似ていますが、意味は全く異なります。
この単語にまつわるエピソードなどはありますか?
「adultery(不倫・姦通)」は、キリスト教をはじめとする一神教の中で特に重く扱われる罪のひとつとされています。旧約聖書では「汝、姦淫するなかれ(You shall not commit adultery)」という十戒の一つとして明確に禁じられており、これは道徳的・社会的な規範として長い間人々の生活に影響を与えてきました。中世ヨーロッパでは姦通が教会法および民法の両方で処罰対象となっており、社会的名誉や財産の剥奪、さらには身体刑罰にまで発展することもありました。近現代では刑法から除外される国も増えましたが、依然として宗教的・文化的な価値観によって非難されることも多く、倫理観や人間関係の中で深い議論を生むテーマとなっています。
この単語を使った例文を5つほど教えてください。
- The politician resigned after being accused of adultery.
その政治家は不倫を告発され、辞任した。 - In some countries, adultery is still considered a criminal offense.
一部の国では、姦通はいまだに犯罪とみなされている。 - She filed for divorce on the grounds of her husband’s adultery.
彼女は夫の不倫を理由に離婚を申し立てた。 - Adultery can deeply affect trust in a marriage.
不倫は結婚生活の信頼関係に深刻な影響を及ぼすことがある。 - The novel explores themes of love, betrayal, and adultery.
その小説は、愛、裏切り、そして不倫というテーマを描いている。
【adultery – 不倫、姦通】のコロケーション
・Commit adultery: 不倫をする
・Accused of adultery: 不倫の疑いをかけられる
・Adultery charge: 姦通の罪
・Prove adultery: 不倫を証明する
・Adultery case: 不倫事件
・Grounds for adultery: 姦通の根拠
・Caught in adultery: 不倫の現場を押さえられる
文法問題
- In some countries, ______ is still considered a criminal offense.
- adultery
- bravery
- burglary
- ancestry
解答: adultery
解説: 「一部の国では、○○はいまだに犯罪と見なされている」という文脈から、法的・道徳的に問題となる「不倫・姦通(adultery)」が適切。他の語は意味が合いません(bravery=勇敢さ、burglary=強盗、ancestry=祖先)。
- The politician resigned after allegations of ______ were made public.
- adultery
- loyalty
- humility
- generosity
解答: adultery
解説: 「政治家が○○の疑惑が公になった後に辞職した」という文脈から、スキャンダル性のある adultery(不倫)が最も自然です。他の選択肢は道徳的に美徳とされるため合いません。
- In many religious traditions, ______ is viewed as a serious sin.
- adultery
- charity
- honesty
- hospitality
解答: adultery
解説: 宗教的な文脈で「深刻な罪」と見なされるのは adultery(姦通)です。charity(慈善)、honesty(正直)、hospitality(もてなし)はいずれも善行です。
- The court found him guilty of ______ and granted his wife a divorce.
- adultery
- robbery
- perjury
- piracy
解答: adultery
解説: 「裁判所が彼を○○で有罪とし、妻に離婚を認めた」という内容から、結婚に関わる道徳違反である adultery(姦通)が正解。他の選択肢は家庭内の文脈とは異なります。
- Literature throughout history often explores the consequences of ______.
- adultery
- unity
- equality
- sobriety
解答: adultery
解説: 文学ではしばしば人間関係や道徳的葛藤が描かれます。その中でも adultery(不倫)は定番のテーマ。他の語では「結果を探求する」という流れに合いません。