【blasphemy – 冒涜、不敬】

【blasphemy – 冒涜、不敬】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「blasphemy」という語は、古代ギリシャ語の「blasphemia(悪口、中傷)」に由来します。この語は「blapto(傷つける)」と「pheme(言葉、話すこと)」の組み合わせで、「神聖なものに対して害をなす発言」を意味しました。ラテン語「blasphemia」を経由して古フランス語に入り、最終的に中世英語「blasfemie」として英語に取り入れられました。元々は宗教的な文脈で「神を冒涜する行為」や「神聖なものへの不敬な発言」を指していましたが、現代ではより広く「宗教的・神聖なものへの侮辱行為」全般を指す語として用いられています。特定の文化や宗教によってその解釈は大きく異なり、法的に問題視されることもあります。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • sacrilege(神聖冒涜)
    • profanity(冒涜的言動)
    • irreverence(不敬)
    • heresy(異端)
    • impiety(不信心)
  • 反対語
    • reverence(敬意)
    • piety(敬虔)
    • devotion(献身)
    • veneration(崇拝)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  • blasphemyheresy:どちらも宗教に関連した否定的な言葉ですが、「heresy(異端)」は教義に反する信仰や思想を意味し、「blasphemy(冒涜)」は神や聖なる存在に対する侮辱的な発言や行為を指します。
  • blasphemyprofanity:「profanity」は一般に不敬な言葉(汚い言葉や罵倒)を指し、「blasphemy」はより宗教的な文脈での冒涜を意味します。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「blasphemy(冒涜)」は、歴史を通じて多くの論争を呼んできた言葉です。中世ヨーロッパでは、神や教会への冒涜は重大な罪とされ、しばしば処刑や投獄の対象となりました。現代においても、一部の国では今なお「blasphemy laws(冒涜罪法)」が存在し、宗教的象徴を侮辱することは犯罪として扱われることがあります。一方、表現の自由が重視される国では、宗教批判も言論の一環として守られるべきだとする立場があります。たとえば風刺雑誌が宗教を風刺したことで大規模な論争や抗議が起きたケースも記憶に新しいでしょう。「blasphemy」は、単なる語彙にとどまらず、信仰、価値観、自由のせめぎ合いを象徴する言葉でもあります。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. He was accused of blasphemy for his controversial speech.
     彼はその物議を醸した発言で冒涜罪に問われた。
  2. In some countries, blasphemy is still a punishable offense.
     いくつかの国では、冒涜は今でも処罰の対象となっている。
  3. Her artwork was considered blasphemy by religious leaders.
     彼女の作品は宗教指導者たちから冒涜とみなされた。
  4. To mock sacred beliefs is often viewed as blasphemy.
     神聖な信仰を嘲笑することはしばしば冒涜と見なされる。
  5. He apologized for the blasphemy he had committed during the heated argument.
     彼は激しい議論の中で犯した冒涜について謝罪した。

【blasphemy – 冒涜、不敬】のコロケーション

・Religious blasphemy: 宗教的冒涜
・Charge of blasphemy: 冒涜の罪
・Accused of blasphemy: 冒涜で告発される
・Blasphemy law: 冒涜罪に関する法律
・Commit blasphemy: 冒涜行為をする
・Blasphemy against God: 神への冒涜
・Punishable blasphemy: 処罰対象となる冒涜

文法問題

  1. His statement was considered an act of ______ by the religious community.
  • blasphemy
  • prophecy
  • heresy
  • sympathy

解答: blasphemy
解説: 文意は「彼の発言は宗教界にとって冒涜行為と見なされた」です。”blasphemy”(冒涜)が文脈に最も適しています。他の選択肢では意味がずれます。


  1. It is considered ______ to speak ill of sacred texts in some cultures.
  • blasphemy
  • diplomacy
  • felony
  • anatomy

解答: blasphemy
解説: 「神聖な書物を悪く言うことは冒涜とされる」という文意に最も合うのは “blasphemy” です。diplomacy(外交)、felony(重罪)、anatomy(解剖学)は不適切です。


  1. The priest condemned the comedian’s joke as ______.
  • blasphemy
  • irony
  • hypocrisy
  • liturgy

解答: blasphemy
解説: 宗教関係者がジョークを非難する文脈では、”blasphemy”(冒涜)が適切です。ironry(皮肉)やhypocrisy(偽善)では宗教的非難の重さが出ません。


  1. Writing graffiti on a church wall could be seen as ______.
  • blasphemy
  • burglary
  • charity
  • loyalty

解答: blasphemy
解説: 教会の壁に落書きをすることは、宗教的な敬意を欠いた行動とされるため、”blasphemy”(冒涜)が文脈に最も合います。他の語は意味が異なります。


  1. In medieval times, people were executed for committing ______.
  • blasphemy
  • inquiry
  • nobility
  • therapy

解答: blasphemy
解説: 中世では、宗教を侮辱する行為は極刑の対象となりました。したがって “blasphemy”(冒涜)が適切です。inquiry(調査)、nobility(貴族)、therapy(治療)は文意に合いません。