「すべての人には与えられない、特別な権利」
📚 意味と用法
privilege は、特定の人や集団にのみ与えられる特別な権利や利益、つまり「特権」を指す名詞です。法律上の特権(外交官特権など)から、社会的な優位性(裕福な家庭に生まれるなど)まで幅広く使われます。また、何かをすること自体が光栄であるという意味で、「名誉」「光栄な機会」としても使われます (“It’s a privilege to…”)。動詞として「~に特権を与える」という意味もあります。
特別な権利
Good healthcare should be a right, not a privilege.
(良い医療は特権ではなく、権利であるべきだ。)
名誉なこと
It was a real privilege to meet the president.
(大統領にお会いできたのは、本当に光栄なことでした。)
🕰️ 語源と歴史
「Privilege」は、ラテン語の「privilegium」に由来します。これは「個人の」を意味する「privus」と、「法」を意味する「lex」から成り立っています。文字通り「特定個人のための法」という意味で、一般の市民には適用されない、特定の人だけに与えられた特別な法的地位を指していました。この「一般とは異なる特別な扱い」という概念が、現代の「特権」の意味に直接つながっています。
🔄 類義語
⚡ 対義語
💬 実践的な例文
It’s a privilege to be part of this team.
このチームの一員であることは光栄です。
Members of the club enjoy certain privileges, such as access to exclusive events.
そのクラブの会員は、限定イベントへの参加など、特定の特典を享受できる。
We should all be aware of our own privileges.
私たちは皆、自分自身の特権を自覚すべきだ。
The information is protected by attorney-client privilege.
その情報は弁護士と依頼人間の秘匿特権によって保護されている。
Owning a car in the city is a privilege, not a necessity.
都市で車を所有することは、必需品ではなく贅沢(特権)だ。
🧠 練習問題
1. What is the adjective form of “privilege”?
解説: 「特権を持つ」という意味の形容詞は “privileged” です。
2. The opposite of a privilege is often a(n) ______.
解説: 「特権」と対比される概念として、「義務 (duty)」があります。
3. The word “privilege” comes from Latin words meaning “private ______”.
解説: 語源はラテン語の privus (private) + lex (law) で、「個人のための法」を意味します。
4. “It’s a ______ to be here today.” What word fits the blank?
解説: 「本日ここにいられることは光栄です」という意味なので “privilege” が適切です。
5. A universal human ______ should not be treated as a privilege.
解説: 「普遍的な人権 (universal human right)」は、一部の人だけの「特権 (privilege)」として扱われるべきではない、という文脈です。
