7-1.エイミーの屈辱の谷間

「ローリーがあの馬に使うお金くらい、私も持っていればよかったのに」と、ひとり言のように、それでいて、姉妹たちにも聞こえればいいと思いながら、エイミーは言い足した。「お金がとても必要なの。私ひどい借金をしているの。一ヶ月分のお小遣いはまだ先だし」

7-2.エイミーの屈辱の谷間

恥ずかしさと怒りで真っ赤になったエイミーは、悲惨な面持ちで6回も行ったり来たりを繰り返した。これは—これはあんまりだった。誰もが憤りと訴えかけるような視線を冷酷なデイビス先生に向け、短気なライム好きの少女は突然泣き出してしまった。

7-3.エイミーの屈辱の谷間

その後の15分間、誇り高く繊細な少女は、忘れられない恥辱と痛みに 苦しんだ。他の人にはばかげているか取るに足らないことのように思えるかもしれないが、彼女にとってそれはつらい経験であった。というのは、彼女の人生の12年の間、彼女はただただ愛情深く育てられ、あのようにぶたれたことなど一度もなかったからだ。