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【Draft – 草案】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「Draft」という単語の語源は、古英語の「dræft」または「draught」から来ています。これはもともと「引くこと」や「引っ張ること」を意味する動詞から派生した名詞でした。時間が経つにつれ、「引くこと」の概念は、書くことや記述することへと拡張され、文書や計画などの「草案」や「下書き」という意味で使われるようになりました。また、「draught」は、風の「通り抜け」や飲み物の「一口」など、異なる文脈でさまざまな意味を持つようにもなりました。

この語源は、物を「引く」行為が、後にアイデアや言葉を「引き出す」ことに関連づけられるようになったことを示しています。つまり、草案(draft)は、考えや計画を形にする最初のステップとして、アイデアを「引き出し」、文書化する過程を指すようになったのです。このようにして、「draft」は、未完成や仮のバージョンを示す一般的な用語として英語に定着しました。

The word “draft” originates from the Old English “dræft” or “draught,” which initially derived from a verb meaning “to pull” or “to draw.” Over time, the concept of “pulling” expanded to encompass the act of writing or describing, leading to its use in the context of a “preliminary version” or “sketch” of documents or plans. Additionally, “draught” evolved to carry various meanings in different contexts, such as the “passage” of wind or a “sip” of a beverage.

This etymology indicates how the act of “pulling” eventually became associated with the process of “drawing out” ideas or words. Thus, a draft came to denote the initial step in materializing thoughts or plans, essentially referring to the process of “drawing out” and documenting ideas. Consequently, “draft” has become a common term in English to indicate an unfinished or provisional version.

この単語の類義語・反対語を教えてください。

類義語

  1. Outline – アウトライン、概要
  2. Sketch – スケッチ、概略
  3. Rough copy – 草稿
  4. Preliminary version – 予備版
  5. Blueprint – 設計図(より技術的な文脈で使用されることがある)
  6. Plan – 計画
  7. Prototype – プロトタイプ(製品設計の文脈で使用されることがある)

反対語

  1. Final version – 最終版
  2. Completed work – 完成作品
  3. Polished piece – 磨き上げられた作品
  4. Final draft – 最終草案(草案の最終段階であり、完成に近い)
  5. Finished product – 完成品

似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  1. Draught – 特に英国英語で使われ、アメリカ英語の「Draft」と同じ発音を持ちますが、「引くこと」「風の通り道」や「飲み物の一口」など、異なる意味で使われることがあります。また、ビールなどの「樽生」を指す場合もあります。
  2. Craft – 発音が似ており、特に速く話す際に混同されることがありますが、「Craft」は「工芸」「技術」「巧みな作業」など、手仕事や技術を指す言葉です。
  3. Drift – 「Drift」と「Draft」は発音が似ていますが、「Drift」は「漂う」「流れる」「ふらふら動く」という意味で、方向性が不確かな動きや変化を表します。
  4. Draff – 非常に珍しい単語で、醸造や蒸留の際に残る残渣を指します。日常会話ではほとんど使われませんが、音が似ているため混同される可能性があります。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「draft」にまつわるエピソードとしては、アメリカの兵役制度である徴兵制度において、第一次世界大戦中に行われた「ドラフト(draft)」が挙げられます。これは、戦争の兵力不足を補うために、無作為に選ばれた若者を徴兵して兵役に就かせる制度でした。このドラフトによって、多くの若者が戦場に送られ、反戦運動が起こったことが知られています。また、アメリカンフットボールのNFLドラフトという言葉もあり、これは各チームが新人選手を指名するドラフト制度のことを指します。

An episode related to “draft” is the draft system used in the United States military conscription during World War I. This was a system where young men were randomly selected to be conscripted into military service to supplement the war’s manpower shortages. This draft led to many young men being sent to the battlefield and is known to have sparked anti-war movements. Additionally, the term “NFL Draft” also exists, which refers to the draft system where teams select new players.

この単語を使った例文をいくつか教えてください

I have written a draft of my essay, but it still needs some revision.
(私はエッセイの草案を書いたが、まだ改訂が必要です。)

The company presented a draft proposal for the new project.
(その企業は新しいプロジェクトの草案提案を行った。)

The first round draft pick in the NFL is usually a highly anticipated player.
(NFLの第1ラウンドドラフトのピックは、通常、注目される選手です。)

【Draft – 草案】のコロケーション

  1. Draft proposal – 草案提案
    • ある提案の初期段階を示し、意見や改善のためのフィードバックを求める文書です。
  2. Draft document – 草案文書
    • まだ最終版に至っていない、改訂や検討の余地がある文書を指します。
  3. Draft version – 草案バージョン
    • ある文書や計画の初期または途中のバージョンで、最終確認や承認を経る前の段階です。
  4. First draft – 初稿
    • 何かを書いたり、計画したりする際の最初の試みで、これから改善や修正が加えられることを前提としています。
  5. Final draft – 最終草案
    • ほぼ完成形に近いが、最終的な確認や微調整が必要な段階の文書や作品です。
  6. Draft law – 法律草案
    • 法律として成立する前の、検討や議論のために提出される法案の初期形態を指します。
  7. Draft email – メールの下書き
    • 送信する前に保存しておくことができる、メールの初期形態です。
  8. Draft plan – 草案計画
    • あるプロジェクトや活動に関する計画の初期段階で、詳細な検討や調整が必要な状態です。

「Draft – 草案」という言葉は、アイデアや計画が形になり始める、その最初の輪郭を描く段階を指します。この言葉は、特にビジネス、学術、法律など、さまざまな分野で使われる重要な概念です。では、この「草案」というフェーズにおける主要なコロケーション、つまり一緒によく使われる言葉たちにはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、「Draft proposal」、つまり「草案提案」です。これは、提案の概念が初めて紙の上に落とし込まれた状態を指し、フィードバックを得るための出発点となります。次に、「Draft document」、すなわち「草案文書」。これは改善の余地を残しつつも、あるアイデアや計画が具体的な形をとり始めた文書のことを言います。

「Draft version」、または「草案バージョン」は、プロジェクトや文書の進行過程において、まだ最終的な確認や調整が必要な段階のものを指します。そして、「First draft」、初稿。これは、ある作品や計画の最初の試みであり、後にさらなる編集や改善が施されることが前提とされています。

「Final draft」、最終草案は、ほとんど完成に近いが、微細な調整や最終的な確認を必要とする段階です。「Draft law」、法律草案は、議会での議論や検討を前提として提出される、法律の初期形態を示します。

さらに、日常的な使用では、「Draft email」、メールの下書きもよく使われます。これは送信前に保存し、後で編集することができるメールの形態です。最後に、「Draft plan」、草案計画。これはプロジェクトや活動の詳細を詰める前段階の計画を指し、具体的な実施に向けての調整が必要な状態を表します。

このように、「Draft – 草案」とそのコロケーションは、アイデアや計画が最終形に至るまでの道のりにおける、非常に重要なステップを表しています。それは、創造的なプロセスの初期段階であり、改善と発展の余地を秘めています。

The term “Draft” refers to the initial stage in which ideas or plans begin to take shape, outlining the first steps of their formation. This concept plays a crucial role in various fields such as business, academia, and law. But what are the main collocations, or words that are frequently used together with “draft,” especially in these contexts?

First, we have “Draft proposal,” which denotes the stage where a proposal’s concept is first put on paper, serving as a starting point for feedback. Next is “Draft document,” indicating a document that, while beginning to materialize a plan or idea, still has room for improvement.

“Draft version” refers to a stage in a project or document’s development where final confirmation or adjustments are still needed. Then there’s the “First draft,” the initial attempt at a work or plan, inherently implying that further editing and improvement are expected.

The “Final draft” is nearly complete but requires fine-tuning or final verification. “Draft law” signifies the preliminary form of a law submitted for discussion and consideration in a legislative body.

In everyday use, “Draft email” is also common, referring to an email form that can be saved before sending and edited later. Lastly, “Draft plan” points to the early stage of planning for a project or activity, indicating that specific details and arrangements still need to be refined.

Thus, “Draft” and its collocations represent a vital step in the journey toward finalizing ideas or plans. It marks the early phase of the creative process, laden with potential for refinement and development.

文法問題: Draft (草案)

  1. The team worked tirelessly to complete the first [ ] of the project proposal before the deadline.
    • (A) draft
    • (B) sketch
    • (C) outline
    • (D) blueprint

解答と解説: (A) draft
draft は「草案、下書き」という意味です。この文脈では、チームが締め切り前にプロジェクト提案書の最初の草案を完成させるために懸命に取り組んだことを意味しています。sketch は「スケッチ、概略」、outline は「概要、輪郭」、blueprint は「青写真、詳細な計画」という意味で、文脈に合いません。

  1. The author’s initial [ ] of the novel was much longer and more complex than the final published version.
    • (A) draft
    • (B) edition
    • (C) manuscript
    • (D) script

解答と解説: (A) draft
この文脈では、著者が最初に書いた小説の草稿は、最終的に出版されたものよりもはるかに長く、複雑だったことを意味しています。edition は「版」、manuscript は「原稿」、script は「台本」という意味で、文脈に合いません。

  1. The lawyer carefully reviewed the contract [ ] before presenting it to her client.
    • (A) draft
    • (B) copy
    • (C) replica
    • (D) duplicate

解答と解説: (A) draft
この文脈では、弁護士が契約書の草案をクライアントに提示する前に慎重に確認したことを意味しています。copy は「コピー」、replica は「複製」、duplicate は「複写」という意味で、文脈に合いません。

  1. The committee members debated the merits of the various [ ] of the new policy.
    • (A) drafts
    • (B) editions
    • (C) manuscripts
    • (D) scripts

解答と解説: (A) drafts
drafts は draft の複数形で、「草案」という意味です。この文脈では、委員会のメンバーが新しい政策の様々な草案のメリットについて議論したことを意味しています。

  1. The architect presented the initial [ ] of the building design to the client for feedback.
    • (A) draft
    • (B) sketch
    • (C) outline
    • (D) blueprint

解答と解説: (A) draft
この文脈では、建築家が建物の設計の最初の草案をクライアントに提示し、フィードバックを求めたことを意味しています。sketch は「スケッチ、概略」、outline は「概要、輪郭」、blueprint は「青写真、詳細な計画」という意味で、文脈に合いません。