【cracking – パチパチいう、ひび割れる】という単語の語源とか由来を知っていますか?

「cracking」は動詞「crack」の現在分詞または名詞・形容詞としても用いられる語です。「crack」の語源は中英語「crakken」、さらに古ノルド語「kraka(鳴らす、割る)」に由来しています。元々は「鋭く、突然の音を立てること」「裂けること」を意味し、音の描写や物理的な破損を表してきました。派生して「cracking」は、何かがパキッと割れたり、はじけたりする動作や音を意味する一方、イギリス英語では「素晴らしい、すごい」といったスラング的な形容詞としても使われています。たとえば「a cracking idea(素晴らしいアイデア)」のように用いられることがあります。

この単語の類義語・反対語を教えてください。

  • 類義語
    • snapping(パチンと音を立てる)
    • popping(ポンという音を出す)
    • splitting(割れる)
    • fracturing(破裂する)
    • smashing(粉々に壊す)
  • 反対語
    • mending(修復する)
    • sealing(密閉する)
    • fusing(融合する)

この単語に似た単語で間違いやすい単語はありますか?

  • crackingcrackling:どちらも音を表しますが、crackling は特に「火や脂のはじけるような細かい音」を意味します。
  • crackingcrackedcracked はすでに「ひび割れた状態」を表す形容詞、cracking は動作中または音の描写です。
  • cracking(すばらしい)と誤って「壊れている」と解釈することがありますが、特にイギリス英語では「excellent」という意味で使われます。

この単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「cracking」は音や破損を示す語として一般的ですが、特にイギリス英語では「すごくいい、最高の」という意味で日常的に使われることがあります。たとえば、「That was a cracking match!(あれは素晴らしい試合だった!)」というふうに、ポジティブな形容詞として登場します。この用法は19世紀ごろから記録されており、「crack shot(名射手)」や「crack team(精鋭チーム)」といった表現から派生してきたと言われます。元の意味が「鋭い、力強い」というニュアンスを持っていたため、そこから「優れている」「すばらしい」へと意味が広がったのです。音や割れの表現に加え、称賛の言葉としても使える「cracking」は、英語の豊かな意味拡張の一例として興味深い語です。

この単語を使った例文を5つほど教えてください。

  1. The fire was cracking in the fireplace on a cold winter night.
     寒い冬の夜、暖炉の火がパチパチと音を立てていた。
  2. I heard a cracking sound as I stepped on the frozen puddle.
     凍った水たまりを踏んだとき、ひび割れる音が聞こえた。
  3. The old walls are showing signs of cracking.
     その古い壁にはひび割れの兆候が見られる。
  4. She gave a cracking performance that wowed the audience.
     彼女は観客を魅了する素晴らしい演技を見せた。
  5. A loud cracking noise woke everyone in the house.
     大きなパキッという音で家中の人が目を覚ました。

【cracking – パチパチいう、ひび割れる】のコロケーション

・Cracking sound: パチパチという音
・Cracking noise: ひび割れる音
・Cracking voice: 割れるような声
・Cracking ice: ひび割れる氷
・Cracking floor: ひび割れる床
・Cracking fire: パチパチと音を立てる火
・Cracking paint: ひびの入った塗装

文法問題

  1. I heard a loud ______ sound coming from the fireplace.
  • cracking
  • broken
  • split
  • fractured

解答: cracking
解説: 「暖炉から大きな○○音が聞こえた」という文です。「パチパチという音」を表す cracking が適切です。他の選択肢は「壊れた・割れた」という意味の形容詞で、音の描写には不自然です。


  1. She kept ______ her knuckles, which made everyone uncomfortable.
  • cracking
  • snapping
  • breaking
  • scratching

解答: cracking
解説: 「彼女はずっと指の関節を○○していて、みんなを不快にさせた」という文脈では、指を鳴らす動作を表す cracking が正解です。日常的な表現で、よく使われます。


  1. The ice on the lake started ______ under our feet.
  • cracking
  • shaking
  • melting
  • splitting

解答: cracking
解説: 「湖の氷が私たちの足元で○○し始めた」という文では、「ひびが入る・割れるような音を立てる」動詞 cracking が最も適しています。


  1. They watched the fire, listening to the wood ______ in the flames.
  • cracking
  • creaking
  • crunching
  • smashing

解答: cracking
解説: 焚き火や薪が燃えるときに出る「パチパチ」という音を表すのは cracking です。creaking はきしむ音、crunching は噛む音、smashing は壊れる音です。


  1. His joke had everyone ______ up with laughter.
  • cracking
  • laughing
  • giggling
  • smiling

解答: cracking
解説: 「彼の冗談で全員が笑いで○○した」という口語表現で、cracking up(爆笑する)が正しいイディオムです。laughinggiggling も文法的には使えますが、慣用表現としては cracking up が自然です。