「細やかな違いに気づく、それが subtle な感性」
📚 意味と用法
subtle (発音の注意: “b” は黙字) は形容詞で、いくつかの関連する意味を持ちます。一つは、変化、色、香り、感情などが「微妙な」「かすかな」で、気づきにくいほどデリケートであることです。もう一つは、考え方や方法が「巧妙な」「手の込んだ」で、直接的ではないが効果的な様子。さらに、人の知性や感覚が「鋭敏な」「洞察力のある」ことも指します。
気づきにくい微妙さ (Not obvious, delicate)
There is a subtle difference between the two colors.
(その二つの色には微妙な違いがある。)
巧妙さ、鋭敏さ (Clever, ingenious, discerning)
She made a subtle argument that convinced everyone.
(彼女は皆を納得させる巧妙な議論を展開した。)
🕰️ 語源と歴史
「Subtle」は、古フランス語の「subtil」または「soutil」を経由し、ラテン語の「subtilis」に由来します。「subtilis」は「sub」(下に)と「tela」(織物、網)が組み合わさったと考えられ、「細かく織られた」「薄い」「精巧な」といった意味を持っていました。この「細かさ」「精巧さ」が転じて、現代の「微妙な」「巧妙な」といった意味合いに発展しました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
subtle | 捉えにくいほどわずかな違いや巧妙さ。鋭敏な理解力も含む。 |
delicate | 壊れやすい、または精巧で扱いに注意が必要な微妙さ。 |
faint | 色、音、光などが弱々しく、かすかであること。 |
ingenious | 発明や計画などが独創的で巧妙であること。 |
⚡ 対義語・対照的な概念
関連する対比
subtle (微妙な) ヒントは、obvious (明らかな) 手がかりとは異なります。また、subtle (巧妙な) やり方は、blatant (露骨な) や crude (粗雑な) 方法とは対照的です。
💬 実践的な例文
The painting is known for its subtle use of color.
その絵画は微妙な色彩の使用で知られている。
He dropped a subtle hint about what he wanted for his birthday.
彼は誕生日に欲しいものについてそれとなくヒントを出した。
Detecting these subtle changes requires careful observation.
これらの微妙な変化を検出するには注意深い観察が必要だ。
She has a subtle understanding of human psychology.
彼女は人間の心理について鋭敏な理解力を持っている。
The humor in the film is very subtle and witty.
その映画のユーモアは非常に巧妙で機知に富んでいる。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. The chef added a ______ hint of spice to the dish.
解説:
料理に「かすかな (subtle)」スパイスの風味を加えた、という意味が適切です。
2. It takes a ______ mind to understand the complexities of this issue.
解説:
この問題の複雑さを理解するには「鋭敏な (subtle)」知性が必要です。
3. The “b” in “subtle” is ______.
解説:
「subtle」の “b” は「黙字 (silent)」で発音されません。
4. Her perfume had a very ______ and pleasant fragrance.
解説:
彼女の香水は非常に「かすかで (subtle)」心地よい香りがしました。
5. An antonym for “subtle” could be ______.
解説:
「subtle (微妙な)」の対義語の一つとして「obvious (明らかな)」が挙げられます。