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ホーム » ★英単語 語源・例文 » Lv.5 » 【subtle 微妙な、巧妙な】

単語の語源とか由来を知っていますか?

「subtle」という単語は、中英語の「sotil」という単語に由来しています。元々のラテン語の語源は「subtilis」といい、細い、細かい、微妙な、精巧ななどの意味があります。中英語になると、現代英語の「subtle」と同じように微妙な、洗練された、巧妙ななどの意味で使われるようになりました。

なお、現代英語の「subtle」は、微妙な感覚やニュアンス、感情を表すだけでなく、巧妙なやり方や意図的な行動、見えにくい変化や影響などを表すこともあります。

類義語・反対語は?

【類義語】delicate, nuanced, fine, refined
【反対語】blatant, obvious, blatant

【意味】

  • subtle: 微妙な差異、微細な変化やニュアンス、巧妙な策略などを指す形容詞。
  • delicate: 繊細で弱い、扱いにくい、もろい、壊れやすい、優美で美しいなどを指す形容詞。
  • nuanced: 非常に微妙で、わずかな違いやニュアンスを表現する形容詞。
  • fine: 細かい、微かな、精密な、高品質な、適切ななどを指す形容詞。
  • refined: 洗練された、優雅で上品な、精製された、改良されたなどを指す形容詞。
  • blatant: 目立って騒がしい、厚かましい、露骨な、あからさまななどを指す形容詞。
  • obvious: 明らかな、簡単に理解できる、自明の、疑いのないなどを指す形容詞。

似た単語で間違いやすい単語はありますか?

似た単語としては、「subtlety(微妙さ)」や「suttle(太い針金)」などがありますが、意味や用法は異なりますので注意が必要です。また、「subtle」は綴りが似た「settle」や「saddle」とも混同されやすい単語ですので、発音やスペルにも注意が必要です。

単語にまつわるエピソードなどはありますか?

「subtle」という単語にまつわるエピソードとしては、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』に登場する有名なセリフがあります。「To be or not to be, that is the question」というセリフですが、この中に「To die, to sleep – To sleep, perchance to dream – ay, there’s the rub, For in this sleep of death what dreams may come, When we have shuffled off this mortal coil, Must give us pause – there’s the respect That makes calamity of so long life.」という部分があり、ここで”there’s the rub”という表現が用いられています。「rub」という言葉は本来、「擦る」という意味がありますが、ここでは「問題点、困難な点」という意味で用いられています。このように、単語の意味が転じたり、微妙に変化したりすることがあります。

例文をいくつか教えてください

  1. The difference between the two paintings is subtle, but if you look closely, you’ll notice it.
    (2つの絵の違いは微妙ですが、よく見ると気づくでしょう。)
  2. She used subtle persuasion to convince her parents to let her go on the trip.
    (彼女は微妙な説得力で両親を説得して旅行に行くことを許してもらった。)
  3. The author’s writing style is very subtle, with underlying themes and symbolism.
    (その作家の文章は非常に微妙で、裏にテーマや象徴がある。)

【subtle 微妙な、巧妙な】のコロケーション

  1. subtle difference – 微妙な違い
    解説: 二つのものや事柄の間に微細な、すぐには気づかない違いがあることを指す。
  2. subtle hint – さりげないヒント
    解説: はっきりと示されていないが、注意深く読むと理解できるようなヒント。
  3. subtle fragrance – かすかな香り
    解説: 強すぎず、非常に控えめな香りを意味する。
  4. subtle change – 微妙な変化
    解説: 直ちには気づきにくいが、存在する変化を指す。
  5. subtle nuances – 微妙なニュアンス
    解説: 言葉や表現、行動などにおける微細な違いや意味の違い。
  6. subtle beauty – 内面的な、控えめな美しさ
    解説: 一見すると目立たないが、よく見ると分かるような控えめな美しさ。
  7. subtle manipulation – 巧妙な操作
    解説: 表面的にはわかりにくいが、背後で行われている操作や操縦。

文法問題

問題 1

Her perfume has a __ hint of jasmine.

  • a) subtly
  • b) subtle
  • c) subtler
  • d) subtlest

解説: 正解は b) subtle です。「微妙な」を意味する形容詞が適切です。

問題 2

The artist used __ colors to create a sense of depth.

  • a) subtly
  • b) subtle
  • c) subtler
  • d) subtlest

解説: 正解は b) subtle です。「巧妙な」を意味する形容詞が適切です。

問題 3

His approach was more __ than aggressive.

  • a) subtly
  • b) subtle
  • c) subtler
  • d) subtlest

解説: 正解は c) subtler です。「more … than」の文型に合う比較級が適切です。

問題 4

The difference between the two proposals is quite __.

  • a) subtly
  • b) subtle
  • c) subtler
  • d) subtlest

解説: 正解は b) subtle です。「微妙な」を意味する形容詞が適切です。

問題 5

She gave a __ nod to indicate her agreement.

  • a) subtly
  • b) subtle
  • c) subtler
  • d) subtlest

解説: 正解は b) subtle です。「巧妙な」を意味する形容詞が適切です。