🤔 意味と用法
excuse は、動詞と名詞の両方で使われ、文脈によって意味が変わります。
動詞 /ɪkˈskjuːz/ として:
- (軽い過失や無礼などを)許す: “Please excuse my interruption.” (邪魔をしてすみません。)
- (義務や出席などを)免除する: “He was excused from the final exam due to illness.” (彼は病気のため期末試験を免除された。)
- ~の言い訳をする、~を弁解する: “He tried to excuse his mistake.” (彼は自分の間違いを言い訳しようとした。)
- (その場から)失礼する (excuse oneself): “She excused herself from the table.” (彼女はテーブルから失礼した。)
名詞 /ɪkˈskjuːs/ として:
言い訳、口実、弁解、理由。しばしば、正当化や責任逃れのための理由を指します。
⚠️ 発音注意: 動詞は /ɪkˈskjuːz/ (ズ)、名詞は /ɪkˈskjuːs/ (ス) と発音が異なります。
許す・免除する (動詞)
Excuse me, could you tell me the time?
(すみません、時間を教えていただけますか?)
言い訳 (名詞)
That’s just an excuse!
(それはただの言い訳だ!)
📜 語源と歴史
「Excuse」の語源は、ラテン語の「excūsāre」です。これは「外へ」を意味する接頭辞「ex-」と、「原因、理由、訴訟、非難」などを意味する「causa」が組み合わさったものです。
元々は「(訴訟や非難)から外す」→「解放する」「無罪とする」という意味合いでした。これが転じて、「(義務などから)解放する」=「免除する」、あるいは「(非難されるべきことの)理由を述べて正当化する」=「言い訳する」「弁解する」という意味になりました。
古フランス語の「escuser」を経て、中英語期に英語に入りました。
📋 活用形と派生語
Excuse (動詞) の活用形
活用形 | 英語 | 発音 |
---|---|---|
原形 | excuse | ɪkˈskjuːz |
三人称単数現在形 | excuses | ɪkˈskjuːzɪz |
過去形 | excused | ɪkˈskjuːzd |
過去分詞 | excused | ɪkˈskjuːzd |
現在分詞 | excusing | ɪkˈskjuːzɪŋ |
派生語・関連語
- Excuse (名詞) – 言い訳、口実
He offered a poor excuse for his absence.
(発音: /ɪkˈskjuːs/) - Excusable (形容詞) – 許される、弁解の立つ
Minor errors are excusable. - Inexcusable (形容詞) – 許されない、弁解の余地のない
His rude behavior was inexcusable.
🙏 類義語
動詞 (許す、免除する)
名詞 (言い訳、口実)
😠 反対語・混同しやすい単語
反対語 (動詞: 許さない、非難する)
混同しやすい単語
- 動詞 vs 名詞の発音:
– 動詞: excuse /ɪkˈskjuːz/ (語尾が濁る [z])
– 名詞: excuse /ɪkˈskjuːs/ (語尾が濁らない [s])
例: Can you excuse /ɪkˈskjuːz/ me? (動詞) vs. That’s a poor excuse /ɪkˈskjuːs/. (名詞) - Execute (実行する、処刑する):
発音: /ˈeksɪkjuːt/
※ スペルが似ているが意味は全く異なる。
📝 コロケーション (よく使われる組み合わせ)
🗣️ make an excuse / offer an excuse / find an excuse: 言い訳をする/言い訳を述べる/言い訳を見つける
例: Stop making excuses and just do it. (言い訳するのはやめて、とにかくやりなさい。)
⏱️ excuse for being late / for absence: 遅刻/欠席の言い訳
例: What’s your excuse for being late this time? (今回の遅刻の言い訳は何ですか?)
🙏 excuse me / excuse my + (行為): すみません/(~するのを)お許しください
例: Excuse me, is this seat taken? (すみません、この席は空いていますか?)
🚶 excuse oneself (from a place/activity): (場所や活動から)失礼する、中座する
例: Please excuse me for a moment. (少し失礼します。)
👍 a good / valid / plausible / lame / poor excuse: 良い/正当な/もっともらしい/下手な/下手な 言い訳
例: Traffic jam is a common excuse for lateness. (交通渋滞は遅刻のよくある言い訳だ。)
🚫 no excuse (for doing something): (~することに対する)言い訳の余地がない
例: There is no excuse for such behavior. (そのような行動には言い訳の余地がない。)
💬 実践的な例文
Please excuse my late arrival; there was a huge traffic jam.
遅れてしまい申し訳ありません(許してください)。大渋滞がありました。
She made an excuse for not completing her homework.
彼女は宿題を完成させていないことの言い訳をしました。
He excused himself from the meeting, citing an emergency.
彼は緊急事態を理由に、会議から退出しました(失礼しました)。
I need a good excuse to avoid going to that party.
そのパーティーに行かないための良い口実が必要です。
Ignorance is no excuse for breaking the law.
無知は法律を破ることの言い訳にはならない。
🧠 文法問題 (品詞と形)
以下の空欄に入る最も適切な語を選んでください。
1. He tried to ____ his lateness by saying there was traffic.
解説:
正解は a) excuse (動詞の原形) です。「tried to …」の後には動詞の原形がきます。「彼の遅刻を言い訳しようとした」となります。
2. Her ____ for missing the meeting was that she was ill.
解説:
正解は c) excuse (名詞) です。所有格「Her」の後で文の主語となるため、名詞が必要です。「会議を欠席した彼女の言い訳は~」となります。(発音は /ɪkˈskjuːs/)
3. Please ____ me, I need to take this call.
解説:
正解は a) excuse (動詞の原形) です。「Please …」で始まる依頼や丁寧な命令では動詞の原形を使います。「私を許してください(すみません)」という意味です。(発音は /ɪkˈskjuːz/)
4. Lying is not an ____ behavior in this team.
解説:
正解は b) excusable です。名詞 (behavior) を修飾するため、形容詞が必要です。「許される行動」という意味になります。
5. He kept ____ himself, but no one believed him.
解説:
正解は d) excusing です。「kept …」の後には動名詞(または現在分詞)がきて「~し続けた」という意味になります。「彼は言い訳をし続けた」となります。