Voluntary / ˈvɒləntri (英), ˈvɑːlənteri (米) /

自発的な、任意の、無償の

強制されず、自身の自由意志によって行われるさま。また、報酬を目的としない活動も指す。

「誰に頼まれるでもなく差し伸べられる救いの手のように、voluntary は自らの意志による行動の尊さを表します」

📚 意味と用法

voluntary は形容詞で、ある行動や決定が外部からの強制や義務によるものではなく、個人の「自由意志」や「自発的な選択」に基づいて行われることを示します。そのため、「任意の」という意味合いも持ちます。また、特に活動や組織に関連して、「無償の」「ボランティアの」という意味でも頻繁に用いられます。この言葉は、個人の主体性、貢献の意志、非強制性といったニュアンスを強く含んでいます。

自発的な行動・選択

Attendance at the workshop is purely voluntary.

(そのワークショップへの参加は完全に任意です。)

無償の活動・奉仕

She is involved in several voluntary organizations.

(彼女はいくつかのボランティア団体に関わっている。)

🕰️ 語源と歴史

「Voluntary」は、ラテン語の「voluntarius」(自発的な、意図的な、望んでなされる)に由来します。この「voluntarius」は、さらにラテン語の名詞「voluntas」(意志、願望、意欲)から派生しています。「Voluntas」の語根は、「欲する」「望む」という意味を持つ動詞「velle」です。

したがって、「voluntary」の核となる意味は「意志(will)に基づく」ということであり、そこから「強制や外的要因によらない、自らの心からの選択による」という現代的なニュアンスへと発展しました。

LATIN (velle)
(欲する、望む)
LATIN (voluntas)
(意志、願望)
LATIN (voluntarius)
(自発的な)
MODERN ENGLISH (voluntary)

📋 派生語と関連語

Voluntary の派生語

  • Voluntarily (副詞) – 自発的に、任意に、自ら進んで
    She voluntarily stayed late to finish the report. (彼女は自発的に遅くまで残って報告書を仕上げた。)
  • Volunteer (名詞) – ボランティア、志願者、有志
    The event was a success thanks to all the volunteers. (ボランティアの皆さんのおかげでイベントは成功した。)
  • Volunteer (動詞) – (~を)自発的に申し出る;ボランティアとして働く
    He volunteered to drive them to the airport. (彼は彼らを空港まで車で送ることを申し出た。)
  • Involuntary (形容詞) – 不本意な、無意識の、自分の意志に反した (反対語)
    A shiver is an involuntary response to cold. (震えは寒さに対する無意識の反応だ。)

※ Voluntary は形容詞のため、動詞のような活用形はありません。比較表現は more voluntary (より自発的な)、most voluntary (最も自発的な) となります。

🔄 類義語

optional (任意の)
discretionary (自由裁量の)
willing (進んで行う)
unforced (強制されない)
unpaid (無給の)

類義語のニュアンスの違い

voluntary 自身の自由意志による行動や選択。強制や義務ではない。
optional いくつかの選択肢の中から選べる。必須ではない。
willing 何かをすることに前向きである、抵抗がないという心理状態。

⚡ 反対語

compulsory (強制的な)
mandatory (義務的な)
obligatory (義務的な)
forced (強制された)
involuntary (不本意な)

混同しやすい単語

Voluntary vs Spontaneous: Voluntary は個人の「意志」と「選択」を強調します。一方、Spontaneous は計画や外部からの影響なしに「自然に起こる」ことを指し、必ずしも意識的な意志決定を伴うわけではありません(例:spontaneous applause – 自然発生的な拍手)。

“His decision to resign was entirely voluntary.” (彼の辞任の決断は完全に自発的なものだった。)
“The combustion was spontaneous.” (その燃焼は自然発火だった。)

💬 実践的な例文

1

All voluntary donations will be used to support local charities.

全ての自発的な寄付は、地元の慈善団体を支援するために使われます。

状況: 寄付や貢献の意志
2

Joining the committee is purely voluntary; there’s no pressure to do so.

委員会への参加は純粋に任意であり、そうするよう圧力をかけられることはありません。

状況: 選択の自由があること
3

Many people engage in voluntary work to give back to their community.

多くの人々が地域社会に貢献するためにボランティア活動に従事している。

状況: 無償の奉仕活動
4

The company offers voluntary retirement packages to its senior employees.

その会社は年長の従業員に希望退職制度を提供している。

状況: 強制ではない選択肢
5

A voluntary confession can sometimes lead to a lighter sentence.

自発的な自白は、時としてより軽い判決につながることがある。

状況: 法律や手続きにおける自発性

🧠 練習問題

以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。

1. Participation in the after-school club is completely __________.

compulsory
mandatory
voluntary
forced

解説:

「completely」(完全に)という言葉があり、文脈から放課後のクラブ活動への参加が強制ではないことが示唆されます。「voluntary」(任意の、自発的な)が適切です。「compulsory」、「mandatory」、「forced」はいずれも強制的な意味合いを持ちます。

2. She makes __________ contributions to the local animal shelter every month.

involuntary
forced
voluntary
accidental

解説:

動物保護施設への毎月の寄付は、通常「自発的な」ものです。「voluntary」がこの文脈に最もよく合います。「involuntary」(不本意な)、「forced」(強制された)、「accidental」(偶然の)は不適切です。

3. The organization relies heavily on __________ workers to carry out its mission.

paid
professional
voluntary
temporary

解説:

多くの非営利団体や慈善団体は、その使命を遂行するために「ボランティアの」または「無償の」働き手に大きく依存しています。「voluntary」がこの意味で適切です。「paid」(有給の)や「professional」(専門の)も可能性がありますが、「relies heavily on」という表現からは無償の貢献が示唆されることが多いです。「temporary」(一時的な)も意味が異なります。

4. Making a will is a __________ act, not something required by law for everyone.

compulsory
necessary
voluntary
inevitable

解説:

遺言を作成することは、法律で全ての人に要求されるものではなく、「任意」の行為です。「voluntary」が「自分の意志による」という意味で最も適切です。「compulsory」(強制的な)は反対、「necessary」(必要な)や「inevitable」(避けられない)もこの文脈では異なります。

5. The defendant claimed that his confession was not __________ but was made under duress.

voluntary
truthful
detailed
public

解説:

被告が自白が「under duress」(強迫のもとで)なされたと主張しているため、その自白は「自発的ではなかった」と言いたいわけです。「voluntary」が最も適切です。「truthful」(真実の)、「detailed」(詳細な)、「public」(公の)は、自白の性質の別の側面を指します。