「詩人が描く clime、その土地の気候と魂」
📚 意味と用法
clime は、日常会話ではほとんど使われない、文学的で古風な響きを持つ名詞です。ある地域のことを、その気候や風土と関連付けて表現する際に用いられます。「country」や「region」の詩的な言い換えと考えることができます。特に「より暖かい地方 (a warmer clime)」や「より寒い地方 (a colder clime)」といった形で使われることが多いです。
暖かい地方へ (To a warmer region)
Many birds migrate to warmer climes for the winter.
(多くの鳥は冬になるとより暖かい地方へ渡る。)
異国の地 (A foreign land)
He was an adventurer who explored distant climes.
(彼は遠い異国の地を探検する冒険家だった。)
🕰️ 語源と歴史
「Clime」は、「climate (気候)」と語源を同じくし、ギリシャ語の「klima」に遡ります。「klima」は元々「傾斜」を意味し、地球の表面の傾き、すなわち「緯度」や「地帯」を指していました。これがラテン語や古フランス語を経て英語に入り、「特定の気候を持つ地帯」という意味で「clime」と「climate」に分かれました。「clime」はより詩的な用法として残りました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (文脈による)
「clime」は特定の場所を指すため、明確な一語の対義語は存在しません。文脈上、特定の場所と対比される一般的な概念が対義的な役割を果たします。
関連する対比
A specific clime (特定の風土) can be contrasted with the idea of being everywhere or nowhere (ubiquity or placelessness).
💬 実践的な例文
The poet Lord Byron famously wrote of “the sunny clime of Greece.”
詩人バイロン卿が「ギリシャの太陽輝く土地」と書いたのは有名だ。
After years in the north, she longed for the gentler clime of her childhood.
北部で何年も過ごした後、彼女は子ども時代の穏やかな風土を懐かしんだ。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. In which context is “clime” most often used?
解説:
「Clime」は詩や文学で使われる、古風で文学的な言葉です。
2. “Clime” is most closely related in meaning and origin to which word?
解説:
「Clime」と「Climate」はどちらもギリシャ語の「klima」を語源としており、意味も密接に関連しています。
3. A person moving to a “warmer clime” is seeking a place with ______.
解説:
「Clime」は気候や風土を指すため、「warmer clime」は「より暖かい気候の場所」を意味します。
4. They left the harsh northern winter for a more forgiving ______.
解説:
「より過ごしやすい地方」という意味で、文脈に最も合うのは「clime」です。
5. The word’s origin is from the Greek ‘klima’, which originally meant ______.
解説:
語源セクションで説明されている通り、元々は地球の「傾斜」、つまり緯度や地帯を指す言葉でした。