Bastard /ˈbɑː.stəd/
(古・正式) 私生児 / (俗・侮辱的) いやな奴、野郎
歴史的には結婚していない両親の間に生まれた子供を指す言葉。現代では主に、人を侮辱するための非常に強い俗語として使われる。
「時代と共に意味を変える言葉。bastard の歴史と現代での使い方」
📚 意味と用法
bastard は非常に強い言葉で、文脈によって意味が大きく異なります。歴史的・公式な文脈では、結婚していない男女の間に生まれた子供、つまり「私生児」を指しました。しかし、現代の日常会話ではこの意味で使われることは稀で、主に男性に対する「いやな奴」「野郎」という侮辱的なスラングとして用いられます。使用には最大限の注意が必要な単語です。親しい友人同士で冗談めかして使うこともありますが、基本的には非常に失礼な言葉と見なされます。
歴史的な意味 (Historical meaning)
In medieval times, being a bastard could affect one’s inheritance rights.
(中世では、私生児であることは相続権に影響を与える可能性があった。)
侮辱的なスラング (Offensive slang)
He called me a liar? That bastard!
(彼が俺を嘘つき呼ばわりしたって?あの野郎!)
🕰️ 語源と歴史
「Bastard」の語源は完全には明らかになっていませんが、古フランス語の「bastard」(貴族の私生児)に由来すると考えられています。一説では、ゲルマン語の「bansti-」(納屋)と関連し、「納屋で生まれた子」を意味したとも言われます。中英語期に英語に入り、法的な身分を示す言葉として使われました。嫡出でない子供が社会的な不利益を被った歴史から、次第にネガティブなニュアンスを帯び、現代の侮辱的な意味へと変化していきました。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
⚡ 対義語 (歴史的な意味で)
💬 実践的な例文
(Offensive) You broke my phone, you stupid bastard!
(侮辱的)俺のスマホを壊しやがって、この馬鹿野郎!
(Historical) William the Conqueror was also known as William the Bastard.
(歴史的)征服王ウィリアムは、庶子王ウィリアムとしても知られていた。
(Informal/Affectionate) You lucky bastard, you won the lottery!
(インフォーマル/親しみを込めて)宝くじに当たるなんて、幸運なやつだな!
This instruction manual is a real bastard to understand.
この取扱説明書は理解するのが本当に厄介だ。
He’s a tough bastard to negotiate with.
彼は交渉相手としては手ごわい奴だ。
🧠 練習問題
以下の質問に最も適切に答える選択肢を選んでください。
1. In modern English, ‘bastard’ is most often used as ______.
解説:
現代英語では、「bastard」は主に「侮辱的な言葉 (an offensive insult)」として使われます。
2. What is the historical meaning of ‘bastard’?
解説:
歴史的には、「bastard」は「結婚していない両親の子供 (A child of unmarried parents)」を指しました。
3. The use of ‘bastard’ in conversation is generally considered ______.
解説:
この言葉の使用は、一般的に「無礼で不適切 (rude and inappropriate)」と見なされます。
4. A child born to married parents is a ______ child.
解説:
「bastard」の歴史的な意味での対義語は、「嫡出の (legitimate)」です。
5. Saying “You lucky bastard!” to a close friend is an example of ______.
解説:
親しい友人に対してこのように使うのは、「インフォーマルで冗談めかしたスラング (informal, jocular slang)」の一例です。ただし、相手との関係性によります。