Broadside /ˈbrɔːd.saɪd/
舷側; 一斉射撃 / 痛烈な非難 (名詞) / 横から (副詞)
船の側面全体。そこから放たれる全砲門の一斉射撃。転じて、激しい言葉による攻撃。または、側面を向けている状態。
「言葉の broadside が、議論の戦況を一変させる」
📚 意味と用法
broadside は、名詞と副詞の両方で使われる多義的な言葉です。元々は帆船の「舷側」(船の側面)を指しました。そこから、①舷側に並んだ大砲の「一斉射撃」、②そのイメージが転じて、言葉による「痛烈な非難」や攻撃、という名詞の意味が生まれました。副詞としては、車などが「真横から」衝突する様子を表します。
痛烈な非難 (A strong verbal attack)
The politician launched a broadside against his opponents.
(その政治家は対立候補に対して痛烈な非難を浴びせた。)
横からの衝突 (A sideways collision)
A truck hit the car broadside at the intersection.
(交差点でトラックがその車に真横から衝突した。)
🕰️ 語源と歴史
「Broadside」は、「broad」(広い)と「side」(側面)という二つの単語が組み合わさってできた、非常に分かりやすい複合語です。16世紀頃に、船の「広い側面全体」を指す言葉として登場しました。大航海時代、軍艦が舷側に多数の大砲を装備するようになると、その全砲門からの一斉射撃が最も強力な攻撃方法となり、`broadside` という言葉自体がその攻撃を意味するようになりました。その後、18世紀には「激しい言葉の攻撃」という比喩的な意味でも使われるようになりました。
🔄 類義語
⚡ 対義語 (副詞として)
💬 実践的な例文
The pirate ship fired a full broadside at the merchant vessel.
その海賊船は商船に向けて舷側砲の一斉射撃を行った。
The newspaper published a broadside attacking the government’s new policy.
その新聞は、政府の新政策を攻撃する痛烈な批判記事を掲載した。
The wave hit the small boat broadside, nearly capsizing it.
波が小さなボートの真横を打ち、もう少しで転覆するところだった。
She delivered a verbal broadside to her lazy employees.
彼女は怠惰な従業員たちに言葉による猛攻撃を加えた。
A broadside was a large sheet of paper printed on one side, a forerunner of the modern poster.
ブロードサイドとは片面に印刷された大きな紙のことで、現代のポスターの先駆けであった。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
**1. In naval terms, a broadside is a firing of all the guns on one ______ of a ship.**
解説:
「broadside」は船の片側 (side) にある全砲門からの一斉射撃です。
**2. A strong, critical attack in words is also called a ______.**
解説:
言葉による激しい攻撃は、比喩的に「broadside」と呼ばれます。
**3. If a car hits you broadside, it hits you ______.**
解説:
`broadside` に衝突されるとは、「側面に (on the side)」衝突されることです。
**4. The word ‘broadside’ is a compound of ‘broad’ and ‘______’.**
解説:
「broadside」は `broad` (広い) と `side` (側面) から成る複合語です。
**5. The opposite of being hit broadside is being hit ______.**
解説:
「横から (broadside)」衝突されることの対義語は、「正面から (head-on)」衝突されることです。